妻はアルツハイマー型認知症だった 介護終了・・・介護者のゆくえ

妻は入居中の特養で平成28年6月4日最重度の段階で永眠しました
妻の遺言を一生忘れないで生きていくつもりです(秘密)

食事介助は唯一のコミュニケーションです(2)

2013-02-23 21:13:06 | 日記

アルツハイマー病の妻は現在 要介護5 全介助で老健に入所しています・・・意思の疎通は出来ない

今日は 3日毎の面会日で夕食の介助に行ってきました

だいぶ日がのびて5:30点灯なしで走れます・・・しかし毎日寒いです。


3日前 対面して直ぐ私を認識出来て一瞬笑顔で 「あらっ~~」 と声を発したのです。

その日は それっきりで無表情だった。声は発しなかった。が、時間はかかったが完食した。


ようやく笑顔が見られて次も期待していても 1か月以上笑顔をみせない

予想通り今日は無表情で 声をかけても真っ直ぐ遠くの一点を、じっと見つめたままだった

5:45夕食が来ました。

姿勢は真っ直ぐのまま 遠くを見つめたまま 両手は握ったままで スプーンで運んだもの何でも食べます。

疑問に思うのですが なんでも食べるのは味覚はどうなっているのか?

妻は以前好き嫌いが極端だった。

アルツハイマー病は味覚まで奪ってしまったのか?

水分摂取ですが声を発しないので欲しくても伝えられない・・・

のどが渇いた感覚がないはずはないと思うのだが?!


次々と心配事が浮かんできます。意思の疎通が出来ないから尚更です

3日毎の食事介助が やるべきことを果たしていると自分を納得させることしか出来ない


介護の回想(15)おやつのカステラ続き

2013-02-22 19:33:49 | 介護の回想

昨日の続きです 8年前の要介護2の時の出来事  現在は要介護5全介助です

妻のような認知症患者には難しい1度に複数の工程、特に調理は難しいはずが1度の指示で、

5つの工程を飲み込んで楽しんでやっていた・・・。

完璧に終わらせたのには職員さんも驚いたと言ってました


妻は 以前の職場は厨房だったので 複数の工程も簡単に理解できたのでと思う

身体で覚えてしまうのだと思う。


しかし、この頃 家でみそ汁つくりを頼んだ時のこと 具は白菜だった・・・

必要量の何倍も切って鍋に入れると 山盛りになってしまった・・

そのまま煮て白菜の煮物になってしまった、味付けして結構な味だった記憶があります。


カステラの作業偶然にリズムで覚えたのだと思う

体操のように 箸でリズムをとって身体を踊らせてワン、トゥ、スリー、フォー、ファィブと声を出して張り切って

いる光景が浮かんだ。


この日帰ってからデイの話をしました

それが今日のことを以前の職場の厨房の話をした

以前の同僚の名前やベルトコンベアの話になった・・・!!


私は黙って顔を見て聞いていた 話し終わるとトイレットペーパーいじりに変わった


介護の回想(14)おやつのカステラ

2013-02-21 20:49:29 | 介護の回想

アルツハイマー病の妻は 現在 要介護5 全介助で老健に入所しています

8年前 デイサービスを利用していた時の連絡帳から。

2月21日の施設からの便りを開いてみました!!


おやつの手伝いで カットしたカステラを 箸で5つづつ入れてくださいとお願いしたところ、

「ハ~イ」と弾んだ声で「ワン・ツウ・スリー・フォー・ファイブ」と数えながら入れていた・・・!

伝えたことを正確に出来たことが予想もしなかっただけに大変驚きました。と記されていました。


妻には カステラに特別の因縁があるようだ

去年の10月おやつの時間にカステラがでたのです

すると 自分から手に持って ごく自然においしそうに食べたのです。

3食スプーンで食べさせて貰っているのにです


職員さんは驚いたと思います

その時の写真があります。


手に持つ動作・・・実行機能が失われたはずが このカステラを見て突然よみがえった。

カステラが何かの引き金になったと思える。

この件を見て失われた機能が回復しないとは言えないです・・・。

昔からカステラが妻のお気に入りのスイーツだったと言う記憶はない


1か月振りに笑顔を見せたが1度だけだった

2013-02-20 20:34:53 | 認知症介護

アルツハイマー病の妻は 現在 要介護5 全介助で老健に入所しています

今日は3日毎の面会日 夕食の介助に行ってきました


昨日のブログに一か月以上笑顔が見られない、もう二度と見られない段階にはいったのかと、

認めるしかないと書いた?!


ところがです、妻の隣に座って車椅子と対面してお互いに顔を見合わせた。

私は マスクをしていたが見つめてを出して「あらっ~~!!」と笑顔をつくったのです・・・

私を認識できたのです。


今まで このようなことは何回もありました

この時かぎりで45分居たが、ず~~と無表情だった

もしかしてと思い浮かんだ、無表情の時でも私を認識しているが表現するエネルギーを、

最初の1回に使い切ってしまったのだ・・・と。

グループの8人中一番最後になったが完食出来た・・・

マイペースで安心して ゆっくりと 食べることだけに集注していた・・・


妻の今の施設での生活 何の悩みも不安もなく 安心して余生を送っているのだ、

と思ってもいいのだ…ブログを書いていて このように思った・・・!!


 


アルツハイマー病重度の段階で思うこと

2013-02-19 16:57:15 | 日頃気になること

私の妻は アルツハイマー病で要介護5 全介助 意思の疎通は出来ません 老健に入所中です

3日毎の食事介助に通ってますが ここ1か月以上笑顔を見ていない

無表情と言うか 私に目線を合わすことはないし、まるで目を開けて眠っているようだ


けれど、食事はスプーンで口に運べば出されたもの何でも好き嫌いなく時間は かかるが全部食べる。


月に一度くらいは対面して直ぐに 私を分かって笑顔を見せたり 数分経ってから私に気が付いて、

笑顔が出たりした。


が、だんだん 笑顔が見られなくなり 最近は45分間の面会時間中一度も私を見ないことが多くなった。


今日こそは笑顔が見れるかな?

私を分かるかな?

と、期待して面会に行っていた・・・。


最近は 病状がこの段階まで進行してしまったのだと 認める時がきてしまったと 自分が納得

しなければ・・・・??


なにしろ アルツハイマー病は確実に脳の働きがゼロに近づいていくのを目の前で観察してきた。

しかし 私は一縷の望みまでは捨てていない・・・


私は ちかごろ認知症高齢者の医療・介護に尊厳と言うか 何か自然の法則に

逆らっていくような流れを感じます