妻はアルツハイマー型認知症だった 介護終了・・・介護者のゆくえ

妻は入居中の特養で平成28年6月4日最重度の段階で永眠しました
妻の遺言を一生忘れないで生きていくつもりです(秘密)

介護の回想(12)8年前の異常行動「わたしの兄よ!」

2013-02-18 21:24:59 | 介護の回想

妻は 現在アルツハイマー病で要介護5 全介助で老健に入所してます

8年前は特養のデイサービスを利用してた

当時は週6日デイを利用。

殆どの行動が認知症ゆえの異常行動で 1日中振り回され 戸惑うばかりで、否定して止めさせることばかりだった。

この当時 8年後に今のような全介助に進行してしまうとは全く思いもしなかった

単に ぼけがひどくなる位にしか思っていなかった。

心の異常

当時の施設からの連絡帳より

平成16年12月

デイからの帰宅時に 私のことを「私の兄よ!」と言った・・・

それまでは旦那さんだったので大変驚かされた・・・

施設では暇があると「今日は何を買って帰ろうかな?」とカバンの中の財布を見ています。

以上施設からの便り 

まだ主婦の自覚はあった


丁度この頃 毎日一緒に居る小3の孫(男)を「あんた誰っ~?」とまじめに家の中で言ったのです。

孫はあまりにも突然の異変に仰天にて身体が固まってしまったようだった。


私は孫に「じょうだん ばあちゃんの冗談だよ!!」と其の場を誤魔化した。

孫は緊張がほぐれたようだった。

孫に ばあちゃんは認知症という病気にかかっちゃったんだよ・・・!

と教えた。

今は たまに父親と面会に行ってます。


17日ぶりに面会規制がとけました

2013-02-17 22:16:05 | 認知症介護

アルツハイマー病の妻 要介護5 全介助で老健に入所してます

意思の疎通は出来ません・・・

インフルエンザ対策で面会規制が ようやく15日で解除になった・・・!!

今日は18日ぶりの面会です


規制中の妻の様子 二度施設から連絡があって 元気で食欲もあると聞いてたので安心していた。

今までは 三日毎の面会だったが 半月以上対面してないと進行具合が分かるのかなと言う不安だけで

少しでも良くなったかなと言う期待は全然ない。


認知症は確実に進行するのみと思い込んでいるからで もし認知症の知識がない段階ならば

改善してるかもしれないと言う期待を持てたかもしれない


認知症介護は一縷の望みもない・・・と失望してしまう

私の心境は 二転 三転しますがアルツハイマー病は決して治らない病気だと認めるしかないと

今までに何度も考えた。

 

アルツハイマー病は確実に進行していく病気だと認めれば悩みは少しはなくなると思うのだが・・・


今日の食事介助45分の間一度も私に目線を合わせなかった

声をかけても1度も頷くこともなく声も出さなかった

瞼が半分閉じていて眠かったようだった


3日後の面会 もしかして笑顔が見れるかもしれない

ここ2か月以上笑顔を見せてない

いずれ笑顔が見れなくなると思いたくない

毎回毎回笑顔を期待して通います


【認知症介護】介護に楽しみを見つけようと思う

2013-02-16 13:33:58 | 日記

アルツハイマー病の妻は 現在 要介護5 全介助で老健に入所中です

言葉は話せません 意思の疎通は出来ません


インフルエンザでの面会規制が15日ようやく解除になった

長い15日間だった

明日17日に面会に行きます。 夕食を妻のペースで食べさせてきます。

3日毎の面会 いつも45分間の食事介助中 一度も私の顔を見ない 声も出さないのです。

私を認識出来ないのです。

17日間も面会してないと なお更認識出来なくなっていると思ってしまう~~。


しかし、いままでも、認識出来ていたが ただ表現できなかっただけかもしれないと、ふと思い浮かんだ。


明日の面会では 言葉だけでなく正面から見つめて 手を握って心で伝えようと思う。


妻からは言葉では返ってこないが表情とスキンシップで何か伝わってくるかもしれない。


何か心に感じとれるかもしれない


介護に楽しみを見つけようと思う

 


介護の回想(12)IHグリル

2013-02-15 19:17:19 | 介護の回想

まだ 日常の仕事は 少し見守っていれば出来ていた頃

平成17年デイサービスを利用していた要介護2の時 異常行動で特に記憶に残っていることがあります


造花に水をやってました

生き花だと思っているので解かります、何日も続けました


どうしても本人が理解できなかった手順がありました


魚焼きです


魚焼きは ガスレンジを長年使っていて 本人はなんの問題なく家族分の魚を焼いていましたが、

ヤカン・鍋を何回も焦がしたり 鍋の中身を真っ黒に焦がしてリビング中煙で壁が見えないほどの

ことがあった

その時 本人は別の部屋にず~といたのです


此の件があってIHグリルに取り替えた


魚焼きの手順


先ず魚をグリルに入れる(皿に水を入れる。 これは出来た)

グリルをセットする   これも出来た

スイッチを入れる   これがどうしても解からなかった

単純に これを押せばいいんだよ 黙っていても焼き上がるんだよ!!

と何度も言っても解からなかった  しなかった


IHグリルならば自動で焼き上がって、こんなに便利で安全なのにと思ったのが、

裏目に出た。

元に戻すにも処分してしまった・・・!!

健常な高齢者ですら新しい機械の操作はなかなか呑み込めないのに認知症の人には

よっぽど至難のことだと思う


この頃 新しいグループホームを見学に行った時、

そこの施設では、あえてガスレンジを採用したと言ってました。

実行機能障害がなければガスレンジは使える、体で覚えているので・・・

IHレンジは全く別で認知症の人には(私の妻)、いくら説明しても理解できないと思った。

また認知症の人(私の妻)には 説明 と言う語句は無用だと思った

ところがです妻の入所している施設では妻を除いて皆さん職員さんの言ったことに、

解かったように頷くのです。

昨日 認知症の人は千人千色と 言ってしまったが妻は特別のようだ

 

 


要介護度5と言っても様態は千人千色ですよう

2013-02-14 18:03:19 | アルツハイマー型認知症

今日の讀賣新聞に認知症介護の記事が載ってます

この介護者は 私と同じ配偶者介護でアルツハイマー病の奥様を看ています


現在の様態は 要介護5で介護施設に通っているようで会話は出来、旦那さんを認識出来、

感情は豊かに残っていると記されています・・・


食事 排泄は介助で歩行は出来るようです。


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私の妻も4年前まではこの方とほぼ同じだった(要介護4だった)

これから1年以内に急激に症状が進み、歩けなくなり、言葉も失い、意思の疎通が出来なくなった・・・!!

要介護度5になった


現在は感情は少しも残っているとは思えない。

無表情で 私を認識出来なくなってしまった。

妻が要介護5に認定されてからも何段階も進行してしまったようだ・・・!!


要介護度だけからは要介護者の様態を表せない。

千人千色です

様態を表す用語はないものか?

妻のように最重度になった時の情報が殆んど入手できません

またアルツハイマー病がここまで悪化するとは知られてないようだ

そしてこの段階の情報がメディアでもあまり取り上げられてないです

介護者はこの段階になると現実を全て受け入れて 辛いことも苦しいことも

要介護者と一体になって外に感情を表さなくなります