・・・旧正月・・・
幼いころの記憶がかすかに残っている。
お正月のお祝いが、「新正月」と「旧正月」の2回していたような「うっすら記憶」がある。
大人たちは、「新正」、「旧正」という言葉を使い分けていた「うっすら記憶」もある。
祖父は確か明治9年、父母は明治の終わりの生まれだっただけに、「旧正」に馴染んでいたのかも知れない。
・・・「しめ縄」 いつまで?・・・
1月下旬、自治会の役員が来られた時のことだった。
「この しめ縄 いつまで飾っとくん?」と聞かれた。
ドキッとした。
「ズボラな性分で、ついつい外すのを・・・」と言おうとして、咄嗟の閃きで、「ウン これっ 旧正月まで置いとくんよ。ハッハッハッ」。
一同、狐につままれたような表情で、「フーン そうなんや・・・」と。
60歳前後の人達だけに、旧暦は知っていても、旧正月なんて思いもよらない言葉に「びっくりぽん」していた。
年の功で、「しめ縄」放置を逃げ切った。
今日は、旧正月。
明日は、忘れずに「しめ縄」を外さなくっちゃ!
・・・独り言・・・
独りよがりな想像をしてみた。
しめ縄の気持ちは・・・
『私は、まだまだ元気。なのに、皆は半月もすればポイポイ捨てる。長く飾っておいてくれるのは、アンタだけや。おおきに。うらじろさんは疲れたみたいやから、交代させてあげて・・・』かも?
作った人は・・・
『藁を選りすぐり、心を込めてしっかりと編んだんや。長く使ってくれてありがとう。でも、来年は、また買ってや・・・』かも?
思う・・・
『毎年、新しいのを買っていたけど、「うらじろ」と「橙」だけを替えれば、来年も使えるやん・・・。出雲大社のしめ縄だって、何年も使ってるやん!』
来年は・・・
我が思いは、時と共に勝手気ままに移り行く。来年のことは、お天道様にしかわからない・・・