今日、秋季近畿地区大会の準々決勝3試合があった。パソコンでLIVE中継を観戦した。
母校である和歌山代表の「耐久高校(和歌山1位)」が見事に勝ち、大阪桐蔭(大阪1位)・京都国際(京都2位)・京都外大西(京都1位)とともに準決勝に勝ち進んだ。春の選抜は近畿地区が6校枠なので、ベスト4に残ったチームは甲子園出場当確となった。
昔懐かしい校歌も聞いた。
・・・耐久高校とは・・・
耐久高校は、ペリー来航前の幕末にできた「耐久社」以来、170年の歴史を持つ学校で、野球部を創部したのは明治時代。
戦後、高等女学校と合併して耐久高校となり、醤油発祥の地といわれる「湯浅町」に校舎がある。
ただ野球での輝かしい記録はなく、複数校が出場できる秋季近畿大会出場も今回が40年ぶりだった。
そんな公立高校が、今秋、夏・秋通じて初めて県大会で優勝し、しかも近畿大会で2回も勝ってベスト4に残り、甲子園切符を手に入れたことは歴史的快挙というしかない。
今回の快挙には、「組み合わせ運」と「勝負運」が味方についてくれていた。県大会では智辯和歌山、近畿大会では履正社(大阪2位)・報徳学園(兵庫1位)・智弁学園(奈良1位)などの強豪校と当たることもなかった。近畿大会1回戦の社(兵庫3位)戦では相手チームが押していたし、準々決勝の須磨翔風(兵庫2位)戦でも相手チームのヒット数が上回っていた。校名のごとく耐え抜いて勝ち上がった。
野球の神様がついてくれていた気がするが、でも実力があってこそだと思っている。
・・・ひょっとしたら・・・
秋季県大会でベスト8が出そろった時だった。野球関係者と話したとき、「今年の耐久は強いで。21世紀枠もあるし、ひょっとしたら甲子園へ行けるで」と。
甲子園? まさか? 半信半疑で聞いていた。
その野球関係者、県大会で優勝し、近畿大会で2回も勝って実力で甲子園切符を手に入れるとまで思っていたのかどうか・・・
でも「ひょっとしたら 甲子園へ行けるで」という予想は間違っていなかった。
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母校の甲子園出場は一生に一度あるかないかの歴史的快挙。甲子園常連組だったかつての「箕島高校」や今の「智辯和歌山高校」とは違う。正式に決定すれば、甲子園での応援は無理としても、ささやかながらの寄付はさせてもらおうと思っている。
みかん作り名人の後継者である息子さんは同校野球部OBだから、県大会・近畿大会での試合日は、みかんの収穫どころではなかったかも知れない・・・