数日前、和歌山市内の親戚へもらったばかりの「ゆら早生みかん」を届けてきた。
大騒ぎになった約1週間の断水も収まり、安堵していた。トイレのタンクに水を補充するのが煩わしかったと聞いた。アチコチの親戚からは、「水」が送られてきていた。
・・・ミカンもいろいろ・・・
「これ、ゆら早生みかん」と、ビニール袋に入れたミニサイズ100数十個を渡した。大喜びしてくれた。
やおら、冷蔵庫から「数個のミカン」を取り出した。
『みかん食べたくて。近くで、これ買ったんやけど。いっぺん、食べてみて』と。大きさも見た目も立派なこの時季に出回る「極早生みかん」だった。
でも、見ただけでわかった。「いらん。食べなくてもわかる。食べたくない」と断った。
ばれたかのようの笑いながら、「そうよ、味が薄いんよ。とても、食べられへん」と。
この時期の「極早生みかん」は、糖度10度ぐらいが普通。酸がきれているので酸っぱくはない。ミカンの味覚を知っている親戚だけに、「味が薄い」という表現をした。
持って行った「ゆら早生みかん」をほおばり、「味が違う。濃い」と。
・・・外見で、自分が美味しいと判断するミカン・・・
同じ「ゆら早生みかん」でも、園地・木・日当たりで味が違う。
パッとみて、ヘソの周りに小さなコブみたいなのが盛り上がっているミカンは間違いなく糖度が高い。ただ、酸がどれくらい残っているかはわからないが・・・
<外見>
<味見した>
いつものとおり四つ割りして、一切れを口に入れた。糖度12度前後はありそうだった。袋も薄いので、割るときに剥がれたりもする。
・・・思った・・・
見た目の立派さよりも、少しぐらい表皮が綺麗でなくても甘くて美味しい果実を食べたいと思う人が多いはず。
数日前ブログの「霜害リンゴ」じゃないが、見た目で買う消費者に、糖度11度以上・12度以上などの表示が添えられたら、「見た目」だけで判断されることもなかったかも知れない・・・そう思った。
リンゴは知らないが、みかんはJA選果場の選果機で、1個1個光センサーで判別され、規格(大きさ)・品質(表皮の状態)だけでなく、糖度も測定できる時代だけに。