昨年の11月、菊花展を見に国華園へ行った時に買ってきて植えた柿の苗、「太秋」。
この春に芽が出てくると思っていたら5月になっても新芽が出てこなかった。枯れたのかと皮を爪で削いでみると生きていたので、そのままにしておいた。ところが6月になっても芽が出なかったので引き抜いて他の作物を植えようかと、念のため皮を削いでみたら、やっぱり枯れてはいなかった。それが、7月の今頃になって、やっと芽が出てきた。
今まで富有柿2本・禅寺丸柿1本を植えた時は、5月には芽がいっぱい出ていた。それなのに7月になって芽が出てきたということは、「太秋」という柿の特徴なのか、それとも特別な栽培管理が必要だったのか、或いは殆ど散水をしてこなかったのが問題だったのかはわからない。
とにかく、辛抱強く芽が出てくるのを待った「太秋柿」、これからは、こまめに散水だけはしようと思っている。すんなりと芽が出ず、何か月もヤキモキさせた「太秋柿」。来年秋には初収穫できるはずなので、その時、美味しい果実が味わえることを期待して、まだ1年数か月、待ち続けなければならない。
果樹は植えてから最低でも2~3年は待たないと収穫できないし、樹が大きくなるとスペースもたくさんいるし、良くない苗木で根張りが悪いと収穫量も少なかったり、植え替えるために伐採しても根を掘り起こすのが手に負えなくなったりで、植えてから数か月で収穫できる野菜とは違って腰を据えた長丁場となる。
それだけに、家庭園芸であっても「何を植えるか」「苗木の質がいいか」「気候や土壌が適しているか」「樹が成長したら、どれくらいのスペースがいるのか」「スペースがあっても、常緑樹と落葉樹は植える場所も分けておかないと薬剤散布がしにくいし」など、じっくり見極めてから植えないとエライ目にあう。
<写真:昨年11月に植えた「太秋柿」。7月になって、やっと芽が出てきた>