自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

'24 昆虫の頭・顔 ~アカタテハ~

2024-04-06 | アカタテハ

自宅脇でアカタテハを捕獲。一晩手元に置いて撮影しました。

 

翅の表は目立つ色をしているのですが,裏側はとても地味。冬,この色そっくりな環境で生き延びているのでしょう。木や枯れ葉にそっくり。

 

複眼に生えた毛がよくわかります。

 

真正面の様子です。毛で覆われたからだがチョウの特徴。

 

ぐっと近寄ってみました。

 

複眼だけをアップで撮りました。個眼と個眼の間から毛が生えていて,毛そのものはまばらです。ゴミの様子を見ると,毛の役割が想像できそう。

 

このアカタテハに感謝しつつ,翌朝放ってやりました。

 


アカタテハの春(1)

2024-04-02 | アカタテハ

3月30日(土)。わが家の畑にて。

片隅にカラムシの株があります。もちろん昨年の茎が枯れていますが,根元から新芽が伸びてきています。今日見ると,なんとアカタテハの卵が! それも狭いところにわんさとかためて産み付けられているのです。もう,ただただびっくり。

アカタテハが活動を始めました。世代交代の準備を始めたのです。

 

とにかくどっさり。

 

同じ親が,同じ頃,産み付けたのでしょうか。

 

孵化を撮影するときは,これはこれはたいへん。

 

思っただけでたいへん。でも撮り逃しはないでしょうから,まずは安心かな。

 


今秋のアカタテハの卵(続)

2021-09-07 | アカタテハ

アカタテハの幼虫が孵化するのを観察・撮影しようと思うと,兆候が見えかけた頃,気にかけておかなくてはなりません。うっかりしていると,もう孵化済みという場合があります。したがって,15分刻みに確認するほどの注意深さが必要です。

今回の孵化観察でも,その注意深さが役立ちました。

 

殻から生まれ出る直前です。

 

別の例です。身を乗り出しました。

 

葉の表面に無事着地。

 

卵の大きさが1mmよりも小さな世界の出来事,という目で見ると,何度観察しても飽きません。いのちへの畏怖という感覚が生まれます。

 

 


今秋のアカタテハの卵

2021-09-06 | アカタテハ

我が家の畑の片隅にカラムシが自生しています。そこにアカタテハが卵を産むのですが,9月に入ってからこの卵をいくつか発見しました。

 

写真の真ん中あたりに一粒見えます。

 

卵の直径は0.6mm,高さは0.7mm。中の様子を見ると,孵化が近づいているようです。

 

これもです。

 

いずれも同じ日に,同じ成虫が産み付けたのかもしれません。

 

できれば孵化を撮影しようと思います。これが孵化してやがて成虫になり,そうして冬を越します。

 

 

 


'21昆虫の頭・顔 ~続 アカタテハ~

2021-04-08 | アカタテハ

複眼に付いたゴミを取り除いて撮影しました。もちろん,紙に載せたままです。複眼の毛が林立しています。

 

真横から複眼を撮りました。このままでは半球に見えます。

 

反対側からも。じつに込み入った姿に見えます。細かい!

 

両眼を合わせると,富有柿のような,バフンウニのようなかたちです。

 

肉眼では判別できない世界が広がります。「ほっ,ほーっ!」の世界です。

 


'21昆虫の頭・顔 ~アカタテハ~

2021-04-06 | アカタテハ

この際アカタテハの頭と顔をきちんと写真記録しておこうと,接写を試みました。モデルは飼育容器に入れておき,早朝にそこから出しました。今頃の朝だと,体温が上がっていないので動きはほとんどありません。

 

白い毛が白トビしないようにフラッシュの光量を抑えています。複眼に見える黒い斑紋は偽瞳孔です。こちら向きがいつももっとも濃くなります。

 

近寄ると,複眼の毛がくっきり。ゴミが付着しているのがわかります。これは飼育容器の中で暴れた際からだの毛・鱗片・ゴミが付いたのでしょう。この写真から,複眼にある毛の役割がすこし理解できます。

 

反対側も撮りました。

 

おしまいに真正面から。複眼のかたちは単調な半球でなく,下側が上に向かって食い込んでいるのがわかります。両眼を合わせるとけっして球になるわけではありません。

 

せっかくなので,付着したゴミ類を除いて再び撮ることにします。次回記事にします。

 


今季初のアカタテハ,孵化へ(2)

2021-03-30 | アカタテハ

3月29日(月)。今日もまた,同じカラムシの株にアカタテハが。それも二頭も!

 

前回,くっ付いた卵の画像をアップしました。今日,卵を調べていると,他にもあることがわかりました。

 

発生が進んでいます。長い脚アブラムシのそれです。

 

ここにも。下の卵はつぶれています。

 

この調子だと,孵化がかなり観察できそうです。

 


アカタテハ,陽気に誘われ出現

2021-02-27 | アカタテハ

2月22日(月)。こんなポカポカ陽気なら,越冬中のチョウだって現れるだろうと思っていたら,案の定アカタテハが! 我が家の犬走りに舞い降りて,しばらくじっとしていました。日向ぼっこをしているのです。「ほっ,ほーっ!」。うれしくなってカメラを取り出しました。

こういうときはいつも遠くから撮影しながら近寄って行きます。

 

警戒心はなし。翅を開いたり閉じたり。閉じたり開いたり。

 

やがてチョウは舞い上がり,わたしの頭上を回旋していました。その後,どこかに去ったと見え,見えなくなりました。

チョウも春を感じています。暖かな日にはチョウに注目,ですね。

 


アカタテハ,今産卵(6)

2020-11-11 | アカタテハ

11月10日(火)。孵化間近になっても,孵化の兆候はまったく見られないまま。内部が黒くなってきました。

 

これも。

 

これも。

 

これもです。

 

いずれも発生が途中で停止しました。

これらの事実からわかるのは,今の時期は孵化がたいへんだという点です。きっと低温が影響しているのでしょう。これまでの観察の結果,確かにいえるのは「今の卵期間は12日程度」「晩秋は孵化率が低い」ということです。

 


アカタテハ,今産卵(5)

2020-11-08 | アカタテハ

11月6日(金)。夜見ると,孵化近い様子。

 

11月7日(土)。朝見ると,孵化済み。この卵が10月26日の産付とすれば,卵期間は11.5日と思われます。

 

夕方,また一つが孵化。

 

卵期間は12日と5時間です。

 

まだ,卵は残っています。しかし,発生過程が停止したように思える卵もあり,孵化に至るかわかりません。締めくくりまで見届けようと思います。