前回の探検活動が終わったあと,1人のお母さんから「行けなかったので,なんとかもう一度やっていただけないか」との連絡が入りました。前回はたったの3人が参加しただけなので,わたしも心残りでした。それで,「やりましょう」と一言返事。
そして,せっかくなので他の子どもたちにも伝えるほうがもっとよいだろうと判断。連絡網で趣旨を伝えた結果,集まったのが16人。その日は今日(3月31日),時刻は午前9時30分。朝,隣りの学校に連絡して庭を使わせていただくことに。
探検隊としての活動は今日が完全に最後。子どもたちの積極的な動きを期待し,わたしは助言に徹することに。はじめに小型のバルーンで試しました。なんとかあがりかけました。たぶん日差しが弱いので,バルーン中の空気がゆっくりとしか暖まらないためでしょう。
ひとまず,これでなんとかいける感触を得たあと,いよいよ大きなバルーンで挑戦です。
バルーンの口を風上に向けて,ゆっくり走るようにして空気を詰めていきます。1回では十分には入らないので,さらに入れます。2回でも入らないので,再び。そんなふうにして容積の8割程度まで空気を入れました。そのうえで,口をくくって,あがり方を見守ります。
数分して,あがりかけました。拍手が起こります。「あがった,あがった!」と声が挙がります。
ほんとうに高くあがっていきました。急にあがって,3階建て校舎の屋上にまで達して,姿が消えかけました。想定外! テープを持っている子に,大急ぎで移動を指示。しかしそのとき一瞬にしてテープが切れ,バルーンは完全に視界から消えていきました。たぶん,テープが屋上の縁でこすれて切れたと思われます。
みんな大慌て。バルーンの消えた方向に走っていくと,空高く舞い上がるバルーンが目に飛び込んできたのです。
「これはたいへんだ!」。そう思っても,どうすることもできません。どんどんあがって,小さくなっていきます。小さくなっても,テトラポット型のきれいな姿がよく見えます。見えても,ただただじっと見守るしかありません。
とんだハプニングが起こりました。わたしたちにはこれ以上どうすることもできません。どこかで,きっと迷惑をおかけすることをお詫びするしかありません。この大失敗からいえるのは,大きなバルーンを上げる際は「軽くて,丈夫な紐を使え」という教訓です。こんなわけで,締めくくりの活動としてはけっして忘れることのできない出来事になりました。
以下は,このあと書いてもらった感想から。
- ビックリだ さいごのさいごに ハプニング
- さいごまで おどろきがある ハプニング
- バルーンを あまくみては いけないよ
- バルーンが そらたかくあがった おりてこい
- 黒バルーン 探検隊の 夢をのせ
- 作ったバルーン 空飛んだ!! こんなドキドキ ひさしぶり!!
さらに,これまでのまとめ。「この探検隊ついて,だれかに一言で紹介するとすれば……」。
- たんけんたいは,たのしくしぜんがまなべるかつどうだよ。
- 1時間で,学校では学べないこと(特に自然のこと)が学べるところだよ。
- がけのぼりとか,ターザンごっこをしたりして,めっちゃ楽しいで~。
- たんけんたいでは,食べものまで作ったりできるんだよ。
- 学校とはちがう学びとあそびの場!!
- 自然を科学する体験時間。