自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

'24 昆虫の頭・顔 ~ヒメアカタテハ(続々々)~

2024-12-28 | アカタテハ

ヒメアカタテハの複眼を超接写で撮りました。複眼に生える毛の様相がよくわかります。

 

花粉が付着しています。その花粉の形状がわかります。じつにゆかいです。

 

たった複眼一つでも,こういうふうに見えてくるとたのしいものです。

 


'24 昆虫の頭・顔 ~ヒメアカタテハ(続)~

2024-12-17 | アカタテハ

公園で,傷を負っていないヒメアカタテハを捕獲。

その顔写真を撮りました。まず真正面から。

 

気温が下がると昆虫の動きが止まるか,鈍ります。それで,このような写真を撮るのは簡単でなくても,そうむずかしくはありません。

 

適正露出で,どの部分にも影ができないようフラッシュの当て方を工夫したつもりです。

 

斜めから撮るときは,光を前方から当てました。陰部分ができて奥行き感が出ます。

 

真横からです。

 

反対側から撮りました。毛がふさふさ。複眼も。

 

顔写真を撮るにはじつにたのしい!

 


'24 秋 虫の目レンズは友 ~ヒメアカタテハ~

2024-12-03 | アカタテハ

公園にて。

セイヨウタンポポの花があちこちで開いています。この花は四季をとおして咲き続けるたくましさを備えています。受粉しなくても種子をつくるので,昆虫の手助けは無用というわけです。それでも多様な遺伝子を残し続けるには,虫の手を借りなくてはなりません。有性生殖こそ生き残り続ける切り札なのです。

このタンポポをちょうど訪れたのがヒメアカタテハです。こんな撮影機会はめったにありません。貴重,貴重。

 

それがしばし吸蜜を続けたから,びっくり!  これを撮ったときはレンズが翅先に触れるほどの距離でした。

 

紅葉の時期に元気に飛び回っています。とはいえ,翅がかなり傷んでいます。いろんな出来事に遭遇してきたのでしょう。

 

この写真を撮り終えた直後,どこかに去って行ってしまいました。

 


'24 昆虫の頭・顔 ~ヒメアカタテハ~

2024-12-01 | アカタテハ

公園でヒメアカタテハを2頭捕獲しました。ともにタンポポで吸蜜していました。

久しぶりの出会いでした。顔写真を撮るのが捕獲目的です。ところが,そのうちの1頭は頭の前面を損傷していました。相当なダメージを受ける事態に直面したのでしょう。

 

吻が剝き出しになっていて,只事ではないすがたです。吻を収納する突起部分が欠落しているのです。

 

フラッシュは左からのみ当てました。なんだか痛々しい。ただ,こうすることで複眼に生える毛が印象づけられます。

 

反対側から撮りました。

 

正面からです。

 

損傷した結果,頭部のしくみがよくわかります。複眼には当然ながら毛はほとんどありません。

 

撮影後,野外に放ってやりました。元気に舞い上がったのがなによりでした。越冬態は幼虫,成虫というように不特定なので,このまま冬を越すのかもしれません。無事に春を迎えてほしい!

 


アカタテハの春(6)

2024-04-19 | アカタテハ

アカタテハの孵化が続いています。

 

こういう瞬間を見逃さないコツは,孵化が近づいたと感じたときからはしきりに気にしておくことです。

 

穴が開きかけてからしばらくしたら,もう出終わっているなんてことはよくあること。

 

とにかく辛抱強く見守るほかなし。

 

そんな苦労(?)があってこそ,記念すべきコマが残ると思うのです。

 


アカタテハの春(5)

2024-04-17 | アカタテハ

4月8日(月)。

シリーズ前回に取り上げた卵の一つが,同じ日のい孵化しました。殻に穴が開き始めてから頭が出るまで,なんとも時間がかかりました.うれしいことに,顔がこちら向き!

 

今年初めての撮影となりました。すっぽりと頭が出て……。

 

動きがあるので,超接写では被写界深度は浅いものしか撮れません。これは我慢。

 

殻から出終わりました。さっさと移動。

 

偶然とはいえ,こうして画像記録できたのはラッキーでした。

 


アカタテハの春(4)

2024-04-13 | アカタテハ

4月4日(木)。

発生が一番進んでいると思われる卵を撮影しました。内部がもやもやっとして混沌状態です。

 

上写真をトリミングしてみました。色の濃淡は体が形成されてゆく経過を物語っています。

 

4月5日(金)。

変化らしいものは感じられません。

 

 

4月7日(日)。

下の方がやや黒っぽく見えます。上の方には空隙ができているのでしょうか。そうだとすれば,からだが確実に形づくられている証しです。

 

4月8日(月)。

他の卵を見ていくと,なんと上写真よりずっと早く孵化が近い例が見つかりました。これはシリーズの前回にご紹介した卵です。先端にある形が歪になった卵はどうやら孵化が望めそうにありません。

 

横方向から見ると様子がわかります。

 

歪な方はほんとうにだめらしいです。

 

もう一方はいたって順調です。いつ孵化が始まってもよさそうです。

 

じっと見ているわけにはいかないので孵化を見逃すかもしれません。それでも気をつけておこうと思います。

 


アカタテハの春(3)

2024-04-12 | アカタテハ

4月3日(水)。

シリーズ前回にご紹介した写真は深度が浅くてわかりづらさがありました。それで翌日,よりよいもの,臨場感が感じられるものをと思い,撮り直しました。くっきり度がアップ。トリミングなしです。

 

この卵の中の色は一色,つまり単色ではありません。産付から日が経っている証拠です。葉の表面も印象的。

 

これも同じように,濃淡が感じとれます。

 

真上から撮りました。

 

これはもうはっきり変化が!

 

横長で撮ると……。

 

よくよく見ていくと,おもしろい光景が。葉の先端の一部に卵が産み付けられています。

 

ここにも。狭いところにぎっしりと産み付けられたら,こんなことも起こりうるという話です。

 

卵のサイズは直径0.6mm,高さ0.7mmです。そう思いつつ見直すと,やっぱりいのちってスゴイ! 「いのちの小宇宙,バンザイ!」,ですね。

 


アカタテハの春(2)

2024-04-10 | アカタテハ

4月2日(火)。

卵の様子が気になっていたので,撮影。順調に変化が進行中のようです。

 

単色ではないので誕生に向けて順調なのでしょう。

 

これは単色のように見えます。産み付けられてから日が浅いのかも。ということは,たくさんの卵は産付日がずれているとみてよいでしょう。

 

頂部付近に粒のようなものが見えます。

 

おもしろくなりそうです。

 


シンメトリー風昆虫風貌 ~アカタテハ~

2024-04-07 | アカタテハ

塩ビ板ミラーにアカタテハを置いて撮影しました。上が実物です。

 

縦方向で撮りました。触覚をしっかり入れて撮ったつもりです。直線状の伸び具合が印象に残りました。

 

脚の様子がおもしろいなあと感じます。もちろん,これはミラーの効果です。

 

遊び心で撮ったのですが,試してみるおもしろさをここでも感じとりました。