自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

昆虫の頭・顔 ~クビキリギス~ 

2020-10-31 | 昆虫

今秋はクビキリギスが目に付きます。草むらを歩いていたら,いくつも飛び出してきます。終齢幼虫も褐色型も。それにオス・メスも。

飛翔能力はさほどなく,降りたら歩くのが主。そのうちに葉にとまって静止します。

 

どんな位置でじっとしているかが,顔を撮る際,とてもたいせつになってきます。運よく葉の間から顔を覗かせました。赤みのかかった大顎と先端付近のくびれが,クビキリギスの大きな特徴。

 

大顎はバリバリと食餌をするときでない限り,様子がよくわかりません。例外的に,指でからだを挟んでみました。こうすると,窮屈なので怒ったように大顎を開けます。

 

閉じた口元です。大きな口です。

 

顎が開く直前。

 

わぁーっとばかりに開きました。これを見て,以前指先を噛まれて出血したのを思い出しました。あのときは痛かったー! 大顎を見ると,剪定ばさみの威力に通じるものがあります。大顎の向こうにあるのが小顎です。強力な顎が4つ。それらでバリバリと食餌をするのです。

 

接写のおもしろさがお伝えできているのではないでしょうか。

 


ジャンボなサツマイモ!

2020-10-31 | 植物

畑のサツマイモを掘りました。驚いたことに,これまで収穫したことのないほど大きな芋ができていました。それも二つ!

 

イモの品種は安納芋。近年はこの芋が気に入っているので,この品種に限定して栽培しています。

せっかくなので,乾いてから重さを量りました。一つは1.4㎏をすこし超えていました。

 

もう一つは1.4㎏にわずか届かず。話題になる巨大な芋には遠く及びませんが,それでも大したものです。

 

今夏の暑さが育てたのでしょう。自然からの贈り物に感謝。

 

 


アオムシを捕食するササグモ

2020-10-30 | 生物

畑のキャベツにはアオムシ類がずいぶんいます。適当に放っておいたら芯まで食べて,たいへんな状態になっています。芯がなくなったら,キャベツの玉ができなくなります。せっかく苗から育てたのにとても残念。すこしでも正常な状態で残ってほしいと願いながら,アオムシを見かけたら取り除いています。

そんな中,ササグモがアオムシを捕食をしているのを見かけました。これは初めて目撃する場面です。

 

こういうときはクモを応援したくなります。そのクモも外敵に狙われています。生物界は「食べる」「食べられる」摂理で成り立っています。

 

ササグモにはとても魅力的な獲物のようで,カメラを近づけても,葉が揺れても動こうとしませんでした。

 


昆虫の頭・顔 ~オンブバッタ~ 

2020-10-29 | 昆虫

オンブバッタはあちこちにいます。すばしっこくはないので,近づいて観察しやすいバッタです。下写真はメスで,空き地で写したもの。

 

頭部を草の上に出したときに撮りました。なんだか澄まし気味。複眼の間,やや下中央に見えるのは中央単眼です。

 

今度は葉ボタンの葉で見かけた個体(メス)です。

 

おとなしいので,とても写しやすくって助かります。まるでこちらをじっと見ているような。

 


昆虫の頭・顔 ~キタキチョウ~ 

2020-10-28 | 昆虫

キタキチョウの吸水行動は何度も見て,何度も記事にしてきました。畑で目撃できるのは堆肥成分がたっぷりあるからでしょう。

 

うんとうんと近づいて撮りました。ふつうなら,チョウがびっくりして逃げる距離です。

 

正面から見ると,翅の大きさがこころに残りました。なんとスマートな。それで全身の姿を記録することに。

 

見慣れたものでも,見方を変えると新鮮に見えてくるものです。

 


昆虫の頭・顔 ~コカマキリ~ 

2020-10-28 | 昆虫

花壇でコカマキリを見かけました。前脚の内側の紋様がこの種の特徴です。

 

カマキリの三角頭は,いつ見てもまことに壮観。獰猛さが光っているように見えます。

 

この目で見られたら逃げられそうにありません。大した目の大きさです。触覚の手入れを始めました。この動作は頻繁に繰り返されます。

 

静止しているときに撮りました。なんだかじっと見られているよう。

 

真正面からも撮っておきました。複眼,単眼,触覚,口器,それらが三角の中に配置されている様子は機能的! 

 


昆虫の頭・顔 ~コバネイナゴ~ 

2020-10-27 | 昆虫

草の上にコバネイナゴがいました。

 

いくつかの角度から姿をとらえてみました。いのちは頭部。

 

茎をつかむ姿が印象的です。脚は"つかむ"という行動にふさわしいしくみです。がっちり持つと,からだがしっかり支えられます。

 

6本の脚がからだを支えます。

 

頭部では口が大きな役割を果たしています。草をバリバリ食べるには丈夫な顎を持っていなくてはなりません。

 

真正面からも撮りました。

 

一目見ただけで,バッタの種類が言い当てられたらなと願いつつ撮り続けています。

 


アカタテハ,今産卵(1)

2020-10-27 | アカタテハ

10月26日(月)。午後1時過ぎ。隣家の空き地にて,カラムシの小群落で,アカタテハが産卵するのを目撃。

 

卵を確認すると,産み付けられていました。

 

予想外にあちこちに産付されているので,びっくり。でも,同じ時間帯に産付されたのか不明です。

 

アカタテハの場合,この卵から孵った幼虫が成虫になり,そのまま越冬するというのが筋道です。観察を続けます。

 


クロヒラタアブの孵化(続)

2020-10-26 | ヒラタアブ

もう一つの卵はほんとうに間もなく孵化。二つは同じ成虫が産み付けたものでしょう。

 

先に孵化した幼虫が下にいます。二つ目の幼虫は頭部を出して,しばらくじっとしていました。

 

やや時間が経って出始めました。

 

あとわずかで出終えます。左下のものはアブラムシの死骸です。

 

無事に誕生!

 

卵を観察中に孵化直前のものに出合うのはとても稀でしょう。ほんとうにラッキーでした。

 


クロヒラタアブの孵化

2020-10-25 | ヒラタアブ

レモン,キンカンなど,柑橘類では昆虫たちがくらすドラマが展開されています。アブラムシはその主役のようなもので,アブラムシを取り巻く昆虫がドラマチックな場面を醸し出します。

くらすというのは,卵を産んだり,孵ったり,食べたり,襲ったり,さまざまな姿が見えるということでもあります。

その一つがヒラタアブで,アブラムシの傍に産卵し,孵った幼虫はアブラムシを食べて成長します。アブラムシが多ければ当然ヒラタアブが卵をたくさん産み付けます。それだけ,産卵や孵化を観察しやすいということです。しかし,孵化を実際に観察するのはタイミングがなかなか合わないため,たいへん。ところが,ところが,この度は隣り合った卵が続けて孵化するのを撮影できたのです。まったくラッキーでした。その様子を記事にします。

ヒラタアブはクロヒラタアブと思われます。見ると,孵化間近。卵の付いた葉を枝ごと切り取って家の中へ。

 

卵の脇をアブラムシが歩いていきます。

 

上写真を撮影直後,孵化が始まりました。

 

ゆっくりと殻から出て来ます。

 

これでほぼ出終わりました。

 

そのまま前に進んでいきました。

 

もう一つの卵の横を通りかかりました。もしアブラムシが口元にいたとしたら,もちろん食べるでしょう。なにしろ大食漢ですから。

 

もう一方の孵化については次回に書きます。