今秋はクビキリギスが目に付きます。草むらを歩いていたら,いくつも飛び出してきます。終齢幼虫も褐色型も。それにオス・メスも。
飛翔能力はさほどなく,降りたら歩くのが主。そのうちに葉にとまって静止します。
どんな位置でじっとしているかが,顔を撮る際,とてもたいせつになってきます。運よく葉の間から顔を覗かせました。赤みのかかった大顎と先端付近のくびれが,クビキリギスの大きな特徴。
大顎はバリバリと食餌をするときでない限り,様子がよくわかりません。例外的に,指でからだを挟んでみました。こうすると,窮屈なので怒ったように大顎を開けます。
閉じた口元です。大きな口です。
顎が開く直前。
わぁーっとばかりに開きました。これを見て,以前指先を噛まれて出血したのを思い出しました。あのときは痛かったー! 大顎を見ると,剪定ばさみの威力に通じるものがあります。大顎の向こうにあるのが小顎です。強力な顎が4つ。それらでバリバリと食餌をするのです。
接写のおもしろさがお伝えできているのではないでしょうか。