4月2日(日)。
これだけの卵塊があっても,微妙に産卵の時間がずれているようです。孵化の見逃しはないはず。
黒っぽい部分が見え出したら,孵化近しの印。
何度も確認しているうちに孵化場面を目撃できます。
出終わる瞬間です。
これも出終わり。
殻から出ようとしています。
ほんとうに次々に出て来ます。ただ,それほどに多いということであって,同時にいくつも誕生するという感じではありません。
まだまだ続きます。
4月2日(日)。
これだけの卵塊があっても,微妙に産卵の時間がずれているようです。孵化の見逃しはないはず。
黒っぽい部分が見え出したら,孵化近しの印。
何度も確認しているうちに孵化場面を目撃できます。
出終わる瞬間です。
これも出終わり。
殻から出ようとしています。
ほんとうに次々に出て来ます。ただ,それほどに多いということであって,同時にいくつも誕生するという感じではありません。
まだまだ続きます。
ツツジにアゲハという組み合わせは度々ありますが,そんなに頻繁に見かけるわけでもありません。
ですから,タイミングよく見かけたら,撮り損ないのないようにしなければがっくりする結果になるかもです。吻が花の奥に伸びています。
吸蜜を終えると,パッと舞い上がりました。このときはまだ吻が伸びたまま。
なんとか撮れました。
花はどっさりあるのに,どんどん吸蜜するというわけではありません。
アゲハはどこかに去って行きました。
同じ3月28日(火)。
やっと,一眼レフで孵化場面を記録できました。
目の前で起こっている事実を記録できる興奮は大したものです。ほぼ出終わりといったところです。
すっかり出ました。殻は柔らかく,出口が窪んでいます。
いよいよ誕生が続きそう。記録できたら,できるだけ写真をアップするつもりです。
アオハナムグリはツツジの上お得意先。ハナムグリにとって,大層なご馳走があるようです。そこには盛んに飛び回っている風景があります。
蜜を得た後,花から離れるときは共通の行動があります。それで,飛び立つ瞬間を撮ることが簡単にできます。まず飛び出しやすい位置にやって来ます。
予感どおり,飛び立とうとしました。脚先が花弁から離れる瞬間です。
パッと花弁から離れました。
内側の翅をなんともうまく使っています。重そうなからだなのに,なかなか機敏な動きだと感心。
わたしの今年の撮影テーマの一つが,飛翔する昆虫です。まずはアオハナムグリに感謝。
3月28日(火)。
当分孵化は望めないだろうと思っていたら,なんと偶然に孵化場面を目撃。虫の知らせのような感じで,なんとなく確かめたのでした。それでそれこそ大急ぎ,大慌てで撮影開始。一眼レフは到底間に合わず,コンデジでの撮影となりました。なんとラッキーな!
「わぁーっ! 生まれたー!」。びっくり。このように,大慌てながらきちんと画像に残せたのは初めてです。
アップで撮りました。卵内にあるからだの一部が透きとおって見えます。
さらにアップ。このときはゆっくり出て来ました。
からだの大部分が出ました。左にある卵は,これまで孵化場面を撮りたくて狙っていたもの。もうダメのようです。
出終わり! 無事に誕生!
この卵の塊では,とにかく初めて誕生シーンをこうして画像記録できました。この瞬間に立ち会うのはやはり感動ものです。
3月26日(日)。
注目している卵はなかなか孵化しそうにありません。すでに孵化した幼体が盛んに通りかかります。
卵内の幼体は大きく動くものの,孵化の気配なし。
孵化したばかりの幼体がまたやって来ました。
すぐ脇にある卵が孵化しかけました。
この画像はインターバル撮影したものです。
幼体が出て来ました。
周りの卵が次々に孵化していきます。
3月25日(土)。
孵化はおおよそ近い時間帯になされるのですが,次々にといった感じではありません。どうしても時間のズレが生じるので,観察はたいへん。それで一つの卵に目星をつけ,見守ることにしました。それが中央の卵です。万一に備え,インターバル撮影に。
ところがすぐ下隣りの卵が孵化。
なかなか思うようにはいかないもの。
期待どおりに写っていても,自動撮影では感動がないなあと改めて思いました。
この卵は,中で幼体が盛んに動くのですが,いっこうに孵化しそうにないのです。とてもふしぎ。
4月17日(月)。公園のタンポポ広場に出かけました。そこでたのしい出会いがありました。
広場で撮りたかったのはタンポポ。タンポポを主役にした風景写真です。惜しいかな,花の最盛期はとっくに過ぎて,綿毛をすっかり飛ばし終わった花茎がたくさん。それでも花が残っていたのは幸い。
できれば公園を訪れた人を環境に取り込んで写したいなあと思いました。
待っているとちょうど前を人が。
花は地面近くにあります。それで地面にしゃがんでファインダーを覗き込んでいました。そうしたら,わたしが何を写しているのかとふしぎそうに近寄って,声を掛けて来られた方があります。
接写で,周りの環境を取り込んで写していることを伝えると,「おもしろい! どんな写真なのか見せて」とおっしゃいました。撮ってお見せすると,「こんな写真を撮っていると,わくわくした気持ちが止まらないでしょう」とびっくり気味。
「それじゃ,モデルになってそこを歩いてみてください」。そういうと,そのとおりにしてくださいました。写真をお見せすると,「すごい!」のひとこと。
話を聞いていると,そのかたもまた接写を中心にして花を撮影してあちこち行っていらっしゃるとか。
そのときベニシジミが飛来して,すぐ傍の枯れ葉に舞い降りました。そっと近づいてパチリ。「こんなふうに撮るんです」といって,お見せしたのが下写真です。でももっと近づきたかった! なにしろ,チョウの目になったつもりで周りを見渡すのですから。
翌日同じ場所を通ると,きれいに草が刈り取られていました。「ほっ,この昨日はラッキー!」「なぜ,これだけの草丈で刈り取るのかな」「ほかで,もっときれいにしてほしいところがあるのに」。
アブラムシはいろんなところにいます。お気に入りの植物がわんさかあるのでしょう。春の今頃は,柔らかい葉や茎がどっさり。その中にある汁がおいしいのでしょう。
畑のソラマメにもいます。栽培植物の天敵,すなわちヒトからみれば害虫です。柔らかいからだは格好の餌場。それをつくり出したのはヒトの営みなので,作物を作る側からすればやむを得ない話。
ナナホシテントウの終齢幼虫がいたので,近くを見るとアブラムシが。
農薬で退治するより,幼虫の助けを借りておく方がずっとかしこい選択。
アブラムシがいなくなってしまうほど幼してくれればしてくれればありがたいのですが,そんなわけにはいきません。
様子を見ながら,いずれ退治用の農薬を多少なりとも散布しなくてはならないかもしれません。
わたしには珍客であるオオミズアオを,このままにしておくのはもったいない限り。それで,顔写真を撮ることにしました。からだが真っ白なので,毛の様子を写真に残すのはむずかしいですね。まさに白装束。
こうして見ると,触覚の重要性が伝わって来ます。このかたちはオスです。
真正面から。
すこしだけ倍率を上げて。
触覚をやや上から見ました。
触覚の全体のすがたを見ました。きれい! これで,メスからのメッセージであるフェロモンをキャッチするのですね。巧妙なしくみをもったアンテナです。
真横から一目見ると,触覚がどんなに大きな役割を果たしているか,理解できそう。
触覚の様子をさらにくわしく見てみると……。これはすごい! 2本で一対,さらに細かな毛のようなものがブラシ状にびっしりと付いています。
白装束に黒っぽい複眼では,個眼がよく見えません。それでうんと倍率を上げて個眼を見てみました。小さな小さな個眼があります。
これは右側の眼。個眼がいっぱい!
こころに残る出会いとなりました。