ときどき訪ねる自宅近くの公園。山あいにあって,空気がなんだかすっきりしていて気持ちがほっとする空間です。
ソメイヨシノの花が散ったあと,このサクラが咲いていました。葉と花が同居して,葉桜としての主張が見えそうな。
満開が過ぎて,それと入れ替わりに葉が勢いを見せています。
峰を望む公園。
真っ白な花弁が青空に映えます。名残りの花が精一杯に咲いています。この風景を一年後にまた見たいと思います。
ときどき訪ねる自宅近くの公園。山あいにあって,空気がなんだかすっきりしていて気持ちがほっとする空間です。
ソメイヨシノの花が散ったあと,このサクラが咲いていました。葉と花が同居して,葉桜としての主張が見えそうな。
満開が過ぎて,それと入れ替わりに葉が勢いを見せています。
峰を望む公園。
真っ白な花弁が青空に映えます。名残りの花が精一杯に咲いています。この風景を一年後にまた見たいと思います。
4月30日(火)。すっかり花弁が落ちました。いよいよ子房が膨らむのです。ごく薄い液肥を与え,実ができるのを下支えします。
これはなんとかうまくいきそう。
中には授粉がうまくいかず,このように枯れていく子房がいくつか(いくつも)あります。ちょっと不安。
先の記事中のヒメヒラタアブを撮影中,突然訪れた昆虫がいます。もう慌てふたふためいて,きちんとした画像を残すことができませんでした。かろうじて,中途半端な一コマが残っただけ。
画像から同定すると,ヒメハナバチの一種でしょうか。からだに付着した花粉の中には,チューリップのそれがあるでしょう。とはいえ,全部がチューリップのものかは不明です。
思いも寄らぬ出合いで,新たな事実がまた見えて来ました。ハナバチもまた受粉の仲立ちをしているということです。
4月25日(木)。夜になって卵一つで孵化が始まりました。まだ起きているときだったので,ラッキー!
卵の天頂部分に穴を開け,時計の針と同じ右回転で大きくしていきます。
体毛がしっかり見えて来ました。穴が大きくなったのです。こうなると,外に出ることが可能です。
出られるとわかるのでしょう,休むことなくそのまま出て来ます。
からだをうんと伸ばして。
一気に出ます。
出終わると,さっさと卵殻から離れて行きます。
今回,一枚目の写真から七枚目の写真まで1時間余りが経っていました。誕生には苦労がいるのです。
ギフチョウのいる公園にて。
チョウの撮影が終わって,斜面を歩いているとき見たのがキタキチョウ。キタキチョウが近くの草に降りたような。そっと行ってみると,ハギの株がいくつか植わっていて,枯れた株の根元から新芽が伸びかけていました。「そうか! ここに産卵したんだな」。そう直感。
探し始めたら,そのとおり卵が目に飛び込んで来ました。
もっと大きく撮りました。なつかしいかたち! 純白の卵!
ここで出合えるなんて! 産付された直後でなく,日が経っている模様です。
孵化に向かって順調に変化しているようです。
今春は,卵との出合いという点ではとてもよいスタートが切れました。こうなると孵化をなんとか見届けたいですね。
チューリップの授粉のことをしきりに考えて花を見ているとき,思いがけなくヒメヒラタアブが葯に取り付いているのを発見。花粉を摂食しているところでした。
思いがけなくというのは,ふつうチューリップの花に昆虫がいるのを見かけることはないからです。実際,ネットで「チューリップ,花,昆虫」「チューリップ,受粉,昆虫」などのキーワードで検索しても,訪花昆虫はミツバチ辺りしかヒットしません。見かけ上は,ふしぎなほどに昆虫とは縁のない花のようです。
実際,わたしもこれまでに目撃した試しがありません。
しかし,チューリップという花の特徴を考えると,まず花弁の鮮やかだという点が浮かんできます。これは明らかに虫を呼ぶ道具になっているはず。次に品種改良は人手によって異品種の交配を繰り返します。オシベとメシベはずいぶん離れています。交配は自然界では昆虫に頼るほかありません。
こんなふうに考えてみると,チューリップの花と昆虫とのつながりについて謎が深まりばかり。
砺波平野のような広大な畑で栽培しているチューリップの場合,訪花昆虫はどのくらい見られるのでしょうか。そこでは結実は関心のない話題でもあり,早々に花を摘んでしまうので,地元の人すらそれを確認する機会は少ないことでしょう。それにしても,チューリップの花と昆虫との関係は気になります。
以上長い前置きになりました。それで,この度わたしがお目にかかった昆虫はとても印象に残ったのです。おまけに,時間をたっぷりかけて花粉を舐めていました。お蔭さまで,証拠写真をばっちり撮ることができました。その一部をどうぞ。
真上から撮りました。
口吻の様子がわかります。
ヒラタアブの例はけっしてありふれてはいないでしょう。ありふれていたら,よくよく見受けることができるはず。チューリップの花にはふしぎが詰まっています。
4月27日(土)。本葉ができています。
密生しているので,光の奪い合いが始まっています。
周りにすこしでも隙間があれば,ゆとりが生まれます。
横から見ると,茎が林立している感じです。
間引かなくてはなりません。今日は薄めた液肥を与えました。
結局,今春の孵化はピークなし。これは天候不順の影響です。動きのある,生きているドラマは画像に残せませんでした。
地面には死骸が残ります。いのちは卵に託されました。
いのちを紡ぐためだけにいのちを生きるスゴサを思います。
写真に収めていると,死骸の一つが動きました。それもしきりに動くのです。見るとアリが一匹。巣へ運ぼうとしているのです。
自然から生まれたいのちは自然に還ります。いのちはいのちを支えます。
わたしの仕事場は公園の中にあります。公園は,春になるとシバザクラがきれいに咲き誇ります。そのシバザクラは市花に指定されており,ここのシバザクラはボランティアの皆様の手で管理されています。この花の隣りにある仕事場である建物は,花とセットで写真写りがよいことで知られています。
お陰様で,シバザクラの咲く頃になると,入館者も増えます。公園あっての仕事場だと感じています。「シバザクラの様子はいかがですか」との問い合わせが度々。そんなこともあって花の様子をブログで発信しているところです。それ用の写真を撮っていたら,高齢のご夫婦が来られて草引き始められました。
ふしぎな風景でした。
それで,お礼のことばを伝えながら尋ねたのです。「ありがとうございます。なにか事情があって除草されているのですか」と。
返って来たことばにびっくり。
このご夫婦は,なんと手入れボランティアの方だったのです。「花の状態はどうなのか」気になって,来園なさったとのこと。しばらく,除草作業をされていました。
「お陰様でたのしませていただいています」。そんなお礼のことばをお伝えしました。地域の方の汗,地道な汗がこんなかたちでタイミングよく見えた朝でした。
4月25日(木)。夜に見ると,卵がなし。たいへんたいへん。幼虫を探したのですが,行方不明。その代わりに,別の葉に別の幼虫が一匹。正体はわかりません。アゲハの卵とのつながりもよくわかりません。
葉に付いていた糸に引っ掛かった模様。あるいは登ろうとしたのでしょうか。宙づり状態になってています。
4月26日(金)。家のスダチの木でアゲハの卵を発見。新芽が出て来ているので,「もしかすると」と思って見たらあったのです。
接写すると……。
他の枝にも。
雨模様だったので,これ以上探せませんでした。