自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

「さよなら」のサクラ

2019-04-30 | 

ときどき訪ねる自宅近くの公園。山あいにあって,空気がなんだかすっきりしていて気持ちがほっとする空間です。

ソメイヨシノの花が散ったあと,このサクラが咲いていました。葉と花が同居して,葉桜としての主張が見えそうな。

 

満開が過ぎて,それと入れ替わりに葉が勢いを見せています。

 

峰を望む公園。

 

真っ白な花弁が青空に映えます。名残りの花が精一杯に咲いています。この風景を一年後にまた見たいと思います。 

 


チューリップの採種,再チャレンジ(続 特別版)

2019-04-29 | 植物

先の記事中のヒメヒラタアブを撮影中,突然訪れた昆虫がいます。もう慌てふたふためいて,きちんとした画像を残すことができませんでした。かろうじて,中途半端な一コマが残っただけ。

画像から同定すると,ヒメハナバチの一種でしょうか。からだに付着した花粉の中には,チューリップのそれがあるでしょう。とはいえ,全部がチューリップのものかは不明です。

 

思いも寄らぬ出合いで,新たな事実がまた見えて来ました。ハナバチもまた受粉の仲立ちをしているということです。 

 


今年のベニシジミ,産付卵発見!(また)

2019-04-29 | ベニシジミ

4月25日(木)。夜になって卵一つで孵化が始まりました。まだ起きているときだったので,ラッキー!

 

卵の天頂部分に穴を開け,時計の針と同じ右回転で大きくしていきます。

 

体毛がしっかり見えて来ました。穴が大きくなったのです。こうなると,外に出ることが可能です。 

 

出られるとわかるのでしょう,休むことなくそのまま出て来ます。

 

からだをうんと伸ばして。

 

一気に出ます。

 

出終わると,さっさと卵殻から離れて行きます。

 

今回,一枚目の写真から七枚目の写真まで1時間余りが経っていました。誕生には苦労がいるのです。 

 


キタキチョウの卵,発見!

2019-04-29 | 昆虫

ギフチョウのいる公園にて。

チョウの撮影が終わって,斜面を歩いているとき見たのがキタキチョウ。キタキチョウが近くの草に降りたような。そっと行ってみると,ハギの株がいくつか植わっていて,枯れた株の根元から新芽が伸びかけていました。「そうか! ここに産卵したんだな」。そう直感。 

 

探し始めたら,そのとおり卵が目に飛び込んで来ました。 

 

もっと大きく撮りました。なつかしいかたち! 純白の卵! 

 

ここで出合えるなんて! 産付された直後でなく,日が経っている模様です。 

 

 

孵化に向かって順調に変化しているようです。

 

今春は,卵との出合いという点ではとてもよいスタートが切れました。こうなると孵化をなんとか見届けたいですね。 

 


チューリップの採種,再チャレンジ(特別版)

2019-04-28 | 植物

チューリップの授粉のことをしきりに考えて花を見ているとき,思いがけなくヒメヒラタアブが葯に取り付いているのを発見。花粉を摂食しているところでした。

 

思いがけなくというのは,ふつうチューリップの花に昆虫がいるのを見かけることはないからです。実際,ネットで「チューリップ,花,昆虫」「チューリップ,受粉,昆虫」などのキーワードで検索しても,訪花昆虫はミツバチ辺りしかヒットしません。見かけ上は,ふしぎなほどに昆虫とは縁のない花のようです。

実際,わたしもこれまでに目撃した試しがありません。

しかし,チューリップという花の特徴を考えると,まず花弁の鮮やかだという点が浮かんできます。これは明らかに虫を呼ぶ道具になっているはず。次に品種改良は人手によって異品種の交配を繰り返します。オシベとメシベはずいぶん離れています。交配は自然界では昆虫に頼るほかありません。

こんなふうに考えてみると,チューリップの花と昆虫とのつながりについて謎が深まりばかり。

砺波平野のような広大な畑で栽培しているチューリップの場合,訪花昆虫はどのくらい見られるのでしょうか。そこでは結実は関心のない話題でもあり,早々に花を摘んでしまうので,地元の人すらそれを確認する機会は少ないことでしょう。それにしても,チューリップの花と昆虫との関係は気になります。

以上長い前置きになりました。それで,この度わたしがお目にかかった昆虫はとても印象に残ったのです。おまけに,時間をたっぷりかけて花粉を舐めていました。お蔭さまで,証拠写真をばっちり撮ることができました。その一部をどうぞ。

 

 

真上から撮りました。

 

 

口吻の様子がわかります。 

 

 

ヒラタアブの例はけっしてありふれてはいないでしょう。ありふれていたら,よくよく見受けることができるはず。チューリップの花にはふしぎが詰まっています。 

 


ギフチョウの風景(続々)

2019-04-28 | 昆虫

結局,今春の孵化はピークなし。これは天候不順の影響です。動きのある,生きているドラマは画像に残せませんでした。

地面には死骸が残ります。いのちは卵に託されました。

 

いのちを紡ぐためだけにいのちを生きるスゴサを思います。

 

写真に収めていると,死骸の一つが動きました。それもしきりに動くのです。見るとアリが一匹。巣へ運ぼうとしているのです。

 

自然から生まれたいのちは自然に還ります。いのちはいのちを支えます。 

 


地域ミュージアムで考える(86)

2019-04-27 | 随想

わたしの仕事場は公園の中にあります。公園は,春になるとシバザクラがきれいに咲き誇ります。そのシバザクラは市花に指定されており,ここのシバザクラはボランティアの皆様の手で管理されています。この花の隣りにある仕事場である建物は,花とセットで写真写りがよいことで知られています。

お陰様で,シバザクラの咲く頃になると,入館者も増えます。公園あっての仕事場だと感じています。「シバザクラの様子はいかがですか」との問い合わせが度々。そんなこともあって花の様子をブログで発信しているところです。それ用の写真を撮っていたら,高齢のご夫婦が来られて草引き始められました。 

 

ふしぎな風景でした。 

 

それで,お礼のことばを伝えながら尋ねたのです。「ありがとうございます。なにか事情があって除草されているのですか」と。 

 

返って来たことばにびっくり。

 

このご夫婦は,なんと手入れボランティアの方だったのです。「花の状態はどうなのか」気になって,来園なさったとのこと。しばらく,除草作業をされていました。

「お陰様でたのしませていただいています」。そんなお礼のことばをお伝えしました。地域の方の汗,地道な汗がこんなかたちでタイミングよく見えた朝でした。 

 


今春初めて,アゲハの卵(続)

2019-04-27 | アゲハ(ナミアゲハ)

4月25日(木)。夜に見ると,卵がなし。たいへんたいへん。幼虫を探したのですが,行方不明。その代わりに,別の葉に別の幼虫が一匹。正体はわかりません。アゲハの卵とのつながりもよくわかりません。

 

 

葉に付いていた糸に引っ掛かった模様。あるいは登ろうとしたのでしょうか。宙づり状態になってています。

 

 

4月26日(金)。家のスダチの木でアゲハの卵を発見。新芽が出て来ているので,「もしかすると」と思って見たらあったのです。

 

接写すると……。

 

他の枝にも。

 

 

雨模様だったので,これ以上探せませんでした。