自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

紅葉と黄葉の古刹(3)

2023-11-26 | 旅行

三つ目の古刹です。

午後。曇りがちで,陽射しはまったくなし。紅葉・黄葉が「これでもか,これでもか」というほどの見事さ。

 

古池に枝を乗せかかるような風景。水面に枝々が,そして葉が映り込みます。

 

同じ視野で,位置を変えながら撮りました。

 

林立するモミジが互いの位置を大事にし合いながら秋を演出します。

 

どこまでもカラフルです。

 

古刹は池がお似合いです。

 

薄暗さが奥ゆかしさを醸し出しているように思えてきます。

 

紅葉と黄葉が古池とコラボ,というところでしょうか。

 

もちろん,モミジを鑑賞に訪れる人の姿はありますが,意外にもこの時間帯は少なかったですね。写真を撮るにはゆとりがありました。古刹とモミジと池に深謝。

 


紅葉と黄葉の古刹(2)

2023-11-25 | 旅行

二つ目の古刹です。昨年も訪れました。

境内の大イチョウはとにかくでっかいの一言。大木が黄色の葉で装った様はまことに豪快。どっかーんと空を仰いでいる感じです。威風堂々ということばがぴったり。

 

根元付近で見上げて撮る人。

 

遠くから全容を収めようとする人。地面にカメラを置いてでっかさを表現しようとする人。樹高は20m! 地中の根はどんなふうに広がり,伸びているのでしょうか。想像するだけでもたのしい!

 

この大木の樹齢は800年とか。自然のいのちのでっかさに頭が下がります。

 


紅葉と黄葉の古刹(1)

2023-11-24 | 旅行

色づきの真っ盛り。近くの市にある古刹をいくつか訪れました。

ここは一つ目に訪れた寺院。今年の色はもう一つとはいうものの,色合いはばっちり。こころが洗われる思いがしました。ありがたい,ありがたい。

本堂にこだわって撮影しました。右奥の紅葉と黄葉とが秋を愛でる人の目を引き付けています。

 

わたしの目もついついその木々に向かいました。近寄って撮ったのが下写真です。曇りがちの天気でしたが,ひととき陽が射しました。ラッキー!

 

モミジの古木は右にあって,本堂に向かって複数の幹を伸ばしています。根元の少し上から枝分かれし,風格が漂います。

 

根元近くに近寄って,おもしろそうな見え方を探しました。梢は屋根にはまだまだ距離があります。

 

もっと近づいて見え方を試してみました。複数の梢が伸び,その向こうに屋根が見えかけました。「見えた!」と思ったとき,またわずかに青空が覗きました。

 

魚眼レンズでも撮りました。本堂の屋根の庇をすっぽり入れました。

 

風景写真とはいいながらも,アクセントのある風景を求めたいと思っています。

 


鳥取へ

2023-11-09 | 旅行

11月8日(水)。むらの人たちと鳥取へバスの旅で出かけました。中身は二つ。一つは砂丘にある「砂の美術館」のエジプト展鑑賞。もう一つはおたのしみの食事。道中も入れ,印象に残った風景をいくつかご紹介します。

砂と水だけからここまでの造形がつくり出されます。接着剤一切なし! 砂は地元砂丘のもの。スタッフの方にお聞きすると,この美術館を建設するにあたって,地下深くから掘り出された古鳥取砂丘の砂だそうです。作家は世界中から参加。パンフによると,今回は20人にのぼります。

 

テーマを決め,長期間の準備を経て毎年催されているようです。

 

これはナポレオンの騎馬風景。

 

施設の上の丘から砂丘を眺めました。晴れた日は気分が最高です。名高い大砂丘は右端方面に広がっています。

 

立ち寄った海産物店の一角で松葉ガニが売られていました。ちょっと手が出ない値が付いています。

 

道の駅で見かけた,秋の味覚山菜"むかご"です。これはヤマノイモのもの。ご飯に炊き込むとじつにおいしい。

 

山に入って,丹念に収穫されたことでしょう。山のくらしが想像できます。秋が匂います。

 

道の駅近くの店先で吊るし柿を見かけました。きれいに皮が剥かれていました。「撮っていいですか」と聞くと,「いいよ!」と気持ちよくいってもらえました。

 

秋は旅に心地よい季節です。この日は立冬。山の木々が色づきかけていました。

 


南吉のまち再訪(続) ~ずうっとヒガンバナ~

2023-10-02 | 旅行

矢勝川堤のヒガンバナは,もちろん南吉の里のシンボルとしてたいせつにされている花。今,この花が咲き誇っています。

 

たくさんの人がヒガンバナの秋を愛でています。わたしもまた。

 

堤にはずうっと花が帯状に続いています。

 

ここまで殖えるには地元の方々の相当な汗が流れているでしょう。わたしはここを眺めて,うっとりするだけ。上流を見たり下流を見たり。ずっと一本道。どこまでもヒガンバナ。

 

咲き誇る花々。

 

花の数は300万本とか。

 

撮影のひとときは,たのしさいっぱいでした。汗を流していらっしゃる地元の皆様に感謝。

 


南吉のまち再訪 ~その匂い~

2023-10-01 | 旅行

9月29日(木)・30日(金)の二日間,半田市の旅をたのしんできました。今夏も訪れたので再訪です。この度のねらいは,300万本といわれる川堤のヒガンバナを撮影することにありました。その根っこには,新美南吉にちなんだあれこれに触れたいという思いが流れています。

これは南吉には直接関係のない,朝,ホテルから見たまち風景です。魚眼レンズで撮りました。この日は雲一つない快晴。

 

まちで見かけたコミュニテイー巡回バス「ごん吉くんバス」です。カラフルな外装デザインは南吉一色。

 

地域の郵便局にて。敷地の一角と外壁にご当地ならではのアピール。

 

風景印も押してもらいました。描かれているのはやはり南吉物です。

 

南吉の通っていた小学校の今の風景です。ヒガンバナが大事にされています。アゲハが吸蜜中でした。

 

近くの料理店の広告塔にもアピール。南吉人気にあやかりたい,あるいは南吉人気を押し上げたいという感じでしょうか。

 

これは,南吉記念館の風景。空は真っ青。

 

ミュージアムショップで,記念に"ごんぎつねマグカップ"を買いました。常滑焼です。このあと,ヒガンバナ撮影。この画像は次回ご紹介します。

 

ヒガンバナも。

 

帰路撮りました。私鉄の駅の看板もこんなふう。

 

途中下車。名古屋駅で見た買い物行列です。長い長い。お目当ては"ぴろりん"。今なお根強い人気商品のよう。

 

まことにかわいく見えるデザイン。わたしも一つ食べてみました。「なるほど,人気があるはず」。

 

晴れて,歩いて,たのしさたっぷりの旅でした。締めくくりは新幹線を降りたときに見えた中秋の名月。バッチリ。

 

すてきな旅!

 


常滑の旅 ~散策コース編(後)~

2023-07-04 | 旅行

歴史のある土地には古風な風物がよく見られます。それは当たり前なのですが,そうしたものを目にするたのしさが常滑の旅にもありました。

一つは古ーい軽四輪。ナンバープレートが付いたままで,錆び付いて,まったく乗れないようなのです。乗った形跡はまるでなし。ふしぎだらけの自動車です。

 

二つ目は,昔むかしの手押しのポンプ。錆び付いていてまったく用を足さない状態です。古さが輝いています。

 

わたしの足元まで写り込んでしまいました。脇の散歩道に人気が。それで撮ったら,わたしの足まで写り込んでしまいました。

 

古さが残り続けるまちの風景にふれると,たのしくなります。うれしくなります。

 


常滑の旅 ~散策編(前)~

2023-06-30 | 旅行

散策していると,焼き物のまちらしく,庭先のプランターが焼き物。こういうのを見ると,焼き物が生活に息づいているなあと感じます。

 

建物の基礎にも。

 

側壁にも。単にコンクリートでないのがここらしさ。

 

散歩道でいちばんの見ものは,やはりこれ。道の脇の斜面に埋め込まれた焼き物がずっと続く風景でしょう。焼き物は焼酎瓶であったり土管であったり。それは見ごたえがあります。

ふつうの撮り方をしたのでは印象が薄れるようなので,魚露目レンズで覗くことに。焼き物の目線で周りを眺めたら,そんな感じです。

 

瓶がドッカーンと居座って見事。

 

ここは土管坂。足元も焼き物。

 

ここを歩くとたのしさ満タン。

 

生活に溶け込んだ焼き物っていう感じがズバーッとしてきます。

 

すてきな散歩道です。

 


常滑の旅 ~自然編~

2023-06-29 | 旅行

焼き物のまち常滑を訪れました。こころに残った風景をいくつかご紹介します。目についたのは,やっぱり,いつものように生きもののいる風景です。

陶器屋さんの看板で休むシオカラトンボです。もっと近寄ろうとしたら,パッといなくなりました。

 

オウムの愛好家を見かけました。オウムは肩にとまっているのです。写真撮影OKということで,撮らせていただきました。

 

レンズを気にして,オウムはしきりに口をこちらに向けて開けようとしました。

 

底に水のたまった大きな甕でトンボを見かけました。小さなビオトープです。たぶん,ここで羽化したのでしょう。

 

水をたたえた甕にメダカが。のどかな風景です。

 

帰路,名古屋駅のホームから見かけたキリン。工事現場の遊び心です。

 

ちょっと目についた風景あれこれにおもしろさを感じました。

 


門司港小景

2022-12-12 | 旅行

門司港は鹿児島本線の出発・終着駅です。歴史と共に歩んできた古いまちです。それだけの古さ,風情が漂う港町です。

わたしは青年時代,下関から関門トンネル(歩道)を歩いて渡り,門司港を訪ねたことがあります。当時の記憶は薄れてきていますが,記憶と実際の風景とが重なり合うこともあり,懐かしい風景が広がっていたのでした。

JR門司港駅は文化財に指定された由緒ある駅です。貫禄十分。こういう古さはずっとずっと大事にしたいなあと痛感。

 

駅近くに海が。この海は関門海峡。はね橋がありました。一日6回,定時になると橋が上がって,人は通れなくなります。その間に船が通るのです。

 

ちょうど橋が上がるところを見ました。橋の両端に係員がいて,大きな声で間もなく渡れなくなる旨のお知らせをしました。すると,ゲートが閉じられて……。中央奥の方に関門大橋がわずかに見えます。

 

上がってしまうと,ずっと向こうに大橋がありました。趣きのある港の雰囲気が漂います。

 

きれいで清潔な港町です。

 

ここがバナナの叩き売り発祥の地だそうです。

 

わずかな時間の滞在でしたが,よき古さを発見できたひとときでした。

 

先人の匂いが漂う品位の感じられるまちに感謝。