イエバエのなかまがキクの花にいました。ただ,同定は不確かです。それを捕獲して顔写真を撮りました。
左前方から。複眼には毛が生えています。目に付着した花粉はその先に付いているのでしょう。
右前方から。全身に生える剛毛がすごい!
これは別場面で撮った画像です。
真正面から。深度を浅くして。
深くしたら,こんなふうになりました。毛で覆われた様相がくっきり。
ハエって,まことにたくましく見える昆虫です。
イエバエのなかまがキクの花にいました。ただ,同定は不確かです。それを捕獲して顔写真を撮りました。
左前方から。複眼には毛が生えています。目に付着した花粉はその先に付いているのでしょう。
右前方から。全身に生える剛毛がすごい!
これは別場面で撮った画像です。
真正面から。深度を浅くして。
深くしたら,こんなふうになりました。毛で覆われた様相がくっきり。
ハエって,まことにたくましく見える昆虫です。
小型のクロバエです。
左の複眼がこのようにへこんでいます。
いよいよ顔写真の撮影です。これは容器の口でじっとしている瞬間を狙って撮ったものです。
真正面から撮りました。
幸い動きそうになかったので,すこしだけ時間をかけて撮りました。深度が深くなっています。
倍率を上げて撮りました。
翌朝,ハエは元気に飛び去りました。撮影協力に感謝。
キクの花にクロバエのなかまがいました。たぶんクロバエのなかまだろうと推測しているだけなのですが,同定はできていません。
それをスタジオに持ち込んで撮影しました。
これは動いているときのコマです。花の下,つまり愕の方に逆さになってるところです。左複眼がへこんでいます。なにかに当たったようです。複眼の内部がなんだか想像できそう。液体で満たされているわけでなく,個眼が錐体になって逆さに入っているにちがいありません。錐体の間はどうなのか,それはわたしにはわかりません。
口元が動きかけたので,花の上下を逆にしてハエを観察しました。
そうしたら,口の中から吻が出てきたのです。それはなんとも複雑なしくみを持った器官に見えました。ハエの味覚器官は恐るべき威力を発揮していますが,これを見るとその雰囲気が伝わって来ます。
そこに前脚を持っていきました。脚をきれいにするしぐさなのでしょうか。
頭を90度回転させて,顔掃除をしかけました。
逆方向に90度回転。こうすることで複眼の上の方をきれいにできます。
くわしく見ていくと,いくらでもおもしろさが広がります。
夜はずいぶんと冷えました。これは昆虫の顔撮影には好条件です。
ツワブキの花に載せたままにしていたキゴシハナアブは,期待どおり花にいました。多少移動はしているものの,そこから離れなかったのは幸い。
アップで撮りました。トリムングなしです。複眼の斑点模様に独特の特徴があります。散在のしかたがこの種ならではなのです。
その後移動。静止した直後に反対側から撮りました。
正面から撮りました。この姿勢がわたしには気に入っています。ごちゃごちゃ感にない背景も気に入っています。幅の狭い花弁いっぱいにまたがっているのがいいなあと思います。
ちょっと動きました。
顔をできるだけ大きく写し込みました。
このキゴシハナアブには感謝,感謝。
キゴシハナアブを記事アップしたのは何回目でしょうか,さっぱり思い出せません。
12月9日(月)の夕方,畑の脇にあるツワブキの花でじっとしているキゴシハナアブを見かけました。急に気温が低下したので安全なねぐらに移動する余裕がなくなったのでしょう。これはわたしには幸い。近接撮影しても逃げることはありません。
とりあえずその場所で撮影。
次にそれを花ごとスタジオに持ち込んで,動きが止まる夜間に顔写真を撮影することにしました。まず動きが止まる前の動きをご紹介し,次回止まった後の表情を取り上げます。
真正面からです。深度はとても浅くなっています。
顔の掃除作業が始まりました。
頭が90度向こう側に回転。そうしながら前脚で頭に付着したものを取り除く動きが。
今度はこちら側に90度回転。
正面を向いて,吻を最大に伸ばしてクリーニング。まことに長い吻です。
なかなか味わい深いポーズに見えます。
またこちらに90度回転。吻を伸ばしたままです。
おやおや,180度回転。吻が真上方向を向いています。
キゴシハナアブの頭部がここまで回転するとは初めて知った事実です。おもしろい! ヒラタアブのなかまではよく観察できます。考えてみれば,そうすることで顔全体に脚先が楽々と届くわけで,徹底して清潔さを保てるのでしょう。うまいしくみです。
次回は証明写真をご紹介します。
アゲハの庭園ではキクの花が咲いています。日中,そこに蜜や花粉を集めに訪れる昆虫たちがいます。その中にいたのがコハナバチです。後で調べたのですが,どうやらアトジマコハナバチのような気がします。
アトジマコハナバチの顔写真を撮ったことはないので捕獲。動きが速いので夜間気温が低下するのを待って撮影しました。低温下だと動きがほとんどなくなるので,撮影しやすいのはいずれの昆虫も同じです。中には冷蔵庫に入れて動きを止める人がいますが,わたしはそうした手法を使わないようにしています。
腹部の黒い帯がこのハナバチの特徴です。
このときは触覚がピクリともしませんでした。それで深度の深い画像が得られたのです。
正面からです。証明用写真です。このときは吻が入ったままでした。
コハナバチは歩いて移動。そこで止まったので,また撮影しました。この画像は触覚が震えていたのでそれを除くためにトリミングしました。
顔写真はこれで何種類になるでしょうか。まだまだ興味は尽きません。
公園でキタキチョウを捕獲。
このチョウの越冬態は成虫です。冬でも暖かな日になると,飛ぶすがたを見かけることがあります。今は初冬でそろそろ寒くなりかけているのですが,今年は例年になく暖かな日が続きます。それで,キタキチョウを見るのはめずらしくないのです。
このキタキチョウの顔写真を撮りました。これまで何度も撮ってきました。撮っても撮っても飽きることはなし。夜になると,寒さで動きがばたりと止まります。なんと撮影しやすいこと! 複眼の表面には毛はありません。偽瞳孔がいくつか見えます。
小さなからだが細かな毛で包まれています。みごとなほどにすごい!
正面から撮りました。まったく動きません。どこもかも黄色を基調にした,名前どおりの色彩です。
これはトリミングした画像でなく,うんと近づいて撮った画像そのままです。
まもなくこのチョウにとっても厳しい寒さが訪れます。
ハクサイの葉にオンブバッタがいました。メスです。晩秋で寒くて,動きがさっぱり。おかげで顔写真はらくに撮れました。オンブバッタの顔写真を撮ったのは,久しぶりです。ふつうは,頭が長めなので深度の深い写真を撮るのがたいへん。今の時期だからこそ時間をかけて撮れる写真でもあります。
褐色型です。
長い顔はたしかに撮影に苦労します。
見やすいように写真を90度回転しました。顔はいくぶん反り返っています。
下から見上げて撮りました。
やっぱり締めくくりは真正面から。複眼それぞれの上に単眼が二つ,真ん中に中央単眼が一つ。併せて三つの単眼。
撮っていると,こんな場面も。なにを思っているのか,ついつい想像したくなります。
オンブバッタの越冬態は卵。したがって,これらはいのち尽きる直前の証明写真になります
朝,畑にて。
カブの葉にオンブバッタがいました。メスです。からだの露の付き方からすると,ここで一夜を明かしたようです。寒いのに,よく耐えたこと!
向こうの国道をバスが走ってゆきました。バッタは朝日をからだいっぱいの浴びています。しかし,相当に冷え込んでいるので,からだが温まるまでにまだまだといったところ。
カマキリがいなくなって,オンブバッタもまたいなくなります。季節はどんどん冬に進んでいます。
ツワブキの花でクロバエの仲間を見かけました。
もちろん,顔写真を撮影開始です。ずいぶん花粉が付着しています。
夢中で摂食。
反対側からも。
おしまいはやっぱり正面から。
それを捕獲して,スタジオに持ち込んで証明写真を撮りました。
ハエの顔はじつに複雑。嗅覚・味覚・視覚,どれもが高度に発達している様が素人にも理解できそう。そんな風貌です。