キクの花にいたホソヒラタアブを捕獲。これはメスです。それを昆虫観察容器に入れました。
翌朝,見ると蓋にとまってじっとしていました。そこで撮影開始です。赤いのは蓋の色です。正面から全身を撮りました。
横方向からです。複眼には埃や花粉がまったく付着していません。きれいです。
反対側からです。
真正面からできるだけ近づいてみました。
もう一匹。
直後動きかけたので,撮影はここまで。撮影のチャンスは限られているので,素早くしなくてはなりません。それぞれが幸運の一枚です。
キクの花にいたホソヒラタアブを捕獲。これはメスです。それを昆虫観察容器に入れました。
翌朝,見ると蓋にとまってじっとしていました。そこで撮影開始です。赤いのは蓋の色です。正面から全身を撮りました。
横方向からです。複眼には埃や花粉がまったく付着していません。きれいです。
反対側からです。
真正面からできるだけ近づいてみました。
もう一匹。
直後動きかけたので,撮影はここまで。撮影のチャンスは限られているので,素早くしなくてはなりません。それぞれが幸運の一枚です。
隣りまちにある古刹にて。
初めて訪れました。モミジがきれいということでしたが,清楚で手入れが行き届いていたのがいちばんの印象でした。これでもか,これでもか,といった強調した紅葉でなく,趣きがいちばんといった抑え気味の雰囲気に好感が持てました。
境内の山道に大きなチャート岩がぽつんと居座っていました。脇にはフキが群生していて,散ったモミジが茶色く変色しかけていました。
大きなカヤが頭上高く伸びていました。人影はまばら。そこもなかなか好感が持てました。
手水場の水は自然水。コケや落ち葉が味わい深い限り。静かな境内に水の落ちる音が響いていました。
タケの古さがよし,です。
谷川の流れに落ち葉が身を任せたまま下って行きます。
この古刹の雰囲気にはまことに品位が感じられ,ひとときを心地よく過ごせたのでした。
イエバエのなかまがキクの花にいました。ただ,同定は不確かです。それを捕獲して顔写真を撮りました。
左前方から。複眼には毛が生えています。目に付着した花粉はその先に付いているのでしょう。
右前方から。全身に生える剛毛がすごい!
これは別場面で撮った画像です。
真正面から。深度を浅くして。
深くしたら,こんなふうになりました。毛で覆われた様相がくっきり。
ハエって,まことにたくましく見える昆虫です。
小型のクロバエです。
左の複眼がこのようにへこんでいます。
いよいよ顔写真の撮影です。これは容器の口でじっとしている瞬間を狙って撮ったものです。
真正面から撮りました。
幸い動きそうになかったので,すこしだけ時間をかけて撮りました。深度が深くなっています。
倍率を上げて撮りました。
翌朝,ハエは元気に飛び去りました。撮影協力に感謝。
キクの花にクロバエのなかまがいました。たぶんクロバエのなかまだろうと推測しているだけなのですが,同定はできていません。
それをスタジオに持ち込んで撮影しました。
これは動いているときのコマです。花の下,つまり愕の方に逆さになってるところです。左複眼がへこんでいます。なにかに当たったようです。複眼の内部がなんだか想像できそう。液体で満たされているわけでなく,個眼が錐体になって逆さに入っているにちがいありません。錐体の間はどうなのか,それはわたしにはわかりません。
口元が動きかけたので,花の上下を逆にしてハエを観察しました。
そうしたら,口の中から吻が出てきたのです。それはなんとも複雑なしくみを持った器官に見えました。ハエの味覚器官は恐るべき威力を発揮していますが,これを見るとその雰囲気が伝わって来ます。
そこに前脚を持っていきました。脚をきれいにするしぐさなのでしょうか。
頭を90度回転させて,顔掃除をしかけました。
逆方向に90度回転。こうすることで複眼の上の方をきれいにできます。
くわしく見ていくと,いくらでもおもしろさが広がります。
公園で,傷を負っていないヒメアカタテハを捕獲。
その顔写真を撮りました。まず真正面から。
気温が下がると昆虫の動きが止まるか,鈍ります。それで,このような写真を撮るのは簡単でなくても,そうむずかしくはありません。
適正露出で,どの部分にも影ができないようフラッシュの当て方を工夫したつもりです。
斜めから撮るときは,光を前方から当てました。陰部分ができて奥行き感が出ます。
真横からです。
反対側から撮りました。毛がふさふさ。複眼も。
顔写真を撮るにはじつにたのしい!
夜はずいぶんと冷えました。これは昆虫の顔撮影には好条件です。
ツワブキの花に載せたままにしていたキゴシハナアブは,期待どおり花にいました。多少移動はしているものの,そこから離れなかったのは幸い。
アップで撮りました。トリムングなしです。複眼の斑点模様に独特の特徴があります。散在のしかたがこの種ならではなのです。
その後移動。静止した直後に反対側から撮りました。
正面から撮りました。この姿勢がわたしには気に入っています。ごちゃごちゃ感にない背景も気に入っています。幅の狭い花弁いっぱいにまたがっているのがいいなあと思います。
ちょっと動きました。
顔をできるだけ大きく写し込みました。
このキゴシハナアブには感謝,感謝。
キゴシハナアブを記事アップしたのは何回目でしょうか,さっぱり思い出せません。
12月9日(月)の夕方,畑の脇にあるツワブキの花でじっとしているキゴシハナアブを見かけました。急に気温が低下したので安全なねぐらに移動する余裕がなくなったのでしょう。これはわたしには幸い。近接撮影しても逃げることはありません。
とりあえずその場所で撮影。
次にそれを花ごとスタジオに持ち込んで,動きが止まる夜間に顔写真を撮影することにしました。まず動きが止まる前の動きをご紹介し,次回止まった後の表情を取り上げます。
真正面からです。深度はとても浅くなっています。
顔の掃除作業が始まりました。
頭が90度向こう側に回転。そうしながら前脚で頭に付着したものを取り除く動きが。
今度はこちら側に90度回転。
正面を向いて,吻を最大に伸ばしてクリーニング。まことに長い吻です。
なかなか味わい深いポーズに見えます。
またこちらに90度回転。吻を伸ばしたままです。
おやおや,180度回転。吻が真上方向を向いています。
キゴシハナアブの頭部がここまで回転するとは初めて知った事実です。おもしろい! ヒラタアブのなかまではよく観察できます。考えてみれば,そうすることで顔全体に脚先が楽々と届くわけで,徹底して清潔さを保てるのでしょう。うまいしくみです。
次回は証明写真をご紹介します。
アゲハの庭園ではキクの花が咲いています。日中,そこに蜜や花粉を集めに訪れる昆虫たちがいます。その中にいたのがコハナバチです。後で調べたのですが,どうやらアトジマコハナバチのような気がします。
アトジマコハナバチの顔写真を撮ったことはないので捕獲。動きが速いので夜間気温が低下するのを待って撮影しました。低温下だと動きがほとんどなくなるので,撮影しやすいのはいずれの昆虫も同じです。中には冷蔵庫に入れて動きを止める人がいますが,わたしはそうした手法を使わないようにしています。
腹部の黒い帯がこのハナバチの特徴です。
このときは触覚がピクリともしませんでした。それで深度の深い画像が得られたのです。
正面からです。証明用写真です。このときは吻が入ったままでした。
コハナバチは歩いて移動。そこで止まったので,また撮影しました。この画像は触覚が震えていたのでそれを除くためにトリミングしました。
顔写真はこれで何種類になるでしょうか。まだまだ興味は尽きません。
イチョウの並木はあちこちよく知られています。わが家から近いところにもありますが,木自体は幼木でそれほど見応えはありません。大きな木がずうっと続いていると壮観さがあるのでしょうが,街路にあるとなると管理にたいへんなはず。落ち葉の問題,落下した実の問題,倒木の問題,木の管理からまちの景観形成まであれこれ考えると,きっと苦労だろうなと想像がつきます。だって,小さなこの木が落とした落ち葉を作業員さんたちが収集作業で集めている現場を見たものですから。
そうはいっても,適切な管理を怠らない限り,街路樹としてのイチョウの価値はけっして減らないとわたしは思っています。
近隣市の街路樹イチョウから落ちた黄葉を撮影しましたので,アップします。
こころは「落ち葉の気持ちになって」です。右に街路をきれいにしていらっしゃる作業員が見えます。
葉が盛り上がって積もっていました。
これだけ落ちたら管理がたいへんだと,確かに思います。それでも景観に癒されることをするなら,落ち葉を取り除く予算をつけるほかありません。
逆光で写せば,味わいがあるようにい思います。葉には土に還っていってほしいなあ。けっして焼却場に行きませんように。
街路樹を木の気持ちになって手入れをしていけば,心地よいまちづくりにつながっていきます。