自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

'24 昆虫の頭・顔 ~コノシメトンボ(オス)~

2024-10-31 | 昆虫

コノシメトンボのオスの顔写真を撮りました。ヒトの顔でいえば,鼻にあたるところに真っ黒な山型模様が二つあるのがユニーク。とてもくっきりしているのです。

 

反対方向からも。

 

真正面からです。「いいなあ」。色が多彩で,一つの雰囲気に溶け込んでいるような。中央の赤い縦筋が微妙にこの種を表現しているように見えます。

 

トンボを撮るのはたのしい!

 


コノシメトンボの卵(続々)

2024-10-30 | 昆虫

10月17日(木)。畑でコノシメトンボを捕獲。指で翅を挟んで写真を撮っていると,尾部を盛んに動かすのです。おまけに開いたり閉じたり。「おかしいなあ」と思いながら撮影続行。そうしたら,突然産卵孔から卵が!

 

もうびっくり,びっくり。卵は一粒ごとに出てくるのでなく,塊りとなって出ました。これには仰天。本来なら,一粒ごとのはず。トンボにしたら尋常な環境でないので迷惑な話です。申し訳ない気持ち。

 

それを水に入れると,ありがたいことに浮かびました。表面張力がはたらいているか,空気層が関係しているか,いずれかでしょう。さっそく撮影。

 

爪楊枝でつつくと二分。そのまま水中に落ちていきました。もしかすると,来春,孵化が見られるかもしれません。

10月20日(日)。水中から取り出してアクリル板上に置き,撮影。ずいぶん褐色が濃くなってきました。受精卵のようです。

 

今のところ,順調に変化しているのでは?

 

いずれ,続きをご紹介します。

 


'24 昆虫の頭・顔 ~アオモンイトトンボ(?)~

2024-10-29 | 昆虫

畑でしごとをしていると,アオモンイトトンボ(?)が飛来。小さなトンボです。捕獲して体長を測るとちょうど30mmでした。

夜スタジオで撮影開始です。動き回るのでたいへん,たいへん。わずかな隙間を見つけて,撮ったのが下写真です。きれいな色合いをしています。

 

複眼のデザインはふしぎなばかり。

 

真正面から。両前脚を踏ん張るようにしています。これが理想のすがたです。

 

なんともみごとな色と姿。この出会いに感謝。でも,どうやらこの同定はあやしい! しばらくお預けですね。

 

【追記】博物館に問い合わせて同定できました。ホソミイトトンボとのことです。(11月3日)

 


交尾 ~コバネイナゴ~

2024-10-28 | 昆虫

畑にて。

草引きをしていたら,交尾中のコバネイナゴがぴょんと現れました。というより,作業がイナゴの行動を妨げ,迷惑をかけてしまったというわけです。

それで,今季初めての目撃なので,さっそく撮影。意外にも警戒心が強く表れ,カメラを近づけると遠ざかろうとしました。ほんとうに迷惑な話のようです。

 

この格好のまま,ぴょんと移動。そしてまた移動。

 

申し訳ないのでこの二枚でおいておきました。

 


'24 昆虫の頭・顔 ~ミヤマアカネ(オス)~

2024-10-27 | 昆虫

畑にて。杭先に真っ赤なトンボがとまっていました。赤いトンボはいろいろいるので判別がむずかしいのですが,翅先の特徴からミヤマアカネとわかりました。

これはオスです。とにかく今は顔写真を撮るのに凝っているので,このままスタジオに持ち込みました。そうして撮影開始です。

まず真横から。

 

首部分をなんとか撮りたくてチャンスを待ちました。複眼の裏側が見えておもしろいなあと感じます。

 

とにかく精緻極まった感があります。

 

斜め前方向は両側から撮ります。

 

とにかく赤色が鮮やかです。

 

真正面は証明写真です。色にも形にも自然のふしぎを覚えます。

 

うんと近寄りました。個眼の詰まりようがなんともいえません。

 

秋は赤トンボ。まだまだ撮影は続きます。

 


'24 秋 虫の目レンズは友 ~キタキチョウ(吸水行動)~

2024-10-26 | 昆虫

畑にて。

イチゴの苗を植えた畝に灌水。そこへキタキチョウが数頭吸水に訪れました。

 

ときには舞い上がったり,舞い降りたり。

 

レンズを寄せていきました。気づかれないようにそっとそっと。

 

もっと近づけました。吻がしっかり見えます。

 

左のチョウが舞い上がりました。そうして奥に一頭現れました。手前のチョウにレンズをもっともっと近づけました。気が付いていません。

 

これらのキタキチョウはみんなオスです。生殖のためにアンモニア成分を吸収しているといわれています。なにしろ,この土には有機堆肥がたっぷり入っていますから,申し分のない栄養補給地になっているのでしょう。

 


訪問者“アサギマダラ”(続)

2024-10-25 | 日記

10月25日(金)。晴れ。午前8時30分。家族が,アゲハの庭園でアサギマダラを目撃。フジバカマ付近を飛んでいたという話です。期待どおり! すぐにカメラを手にして確認に。

そしたら,地面に近い花で吸蜜中でした。びっくりさせないようにそっと近づいて撮影。昨日の個体と同一のものでしょうか,さて。翅のマーカーはなし。

 

しばらくすると舞い上がって,別の花に移動。

 

翅を広げかけました。

 

昼過ぎ。一頭が吸蜜中でした。風が強くて花が揺らぐため,納得のゆく一枚を撮ること叶わず。今日はほんとうに風が強い一日でした。

 

明日も来てほしい! 

 


訪問者“アサギマダラ”

2024-10-24 | 日記

10月24日(木)。旅する蝶“アサギマダラ”に立ち寄ってほしくって,わが家の『アゲハの庭園』に吸蜜植物フジバカマを植えています。

その株は知人から譲り受けたり,自分で挿し木で増やしたりして世話を続けてきました。ところが,今夏はとくべつに暑く,あれよあれよという感じでほとんどの株が枯れてしまいました。残ったのはこの株だけ。その花が咲くのを大いにたのしみにしていたところ,このほどやっと開きました。

 

午後,たまたまその花の近くを通ると,アサギマダラが一頭,周辺をふわふわと飛んでいるのです。もうびっくり! 大急ぎで腰に携行しているコンデジを取り出して撮影開始。コンデジは日頃から腰につけることを習慣にしているので,功を奏しました。

 

このように,ふわりふわり。といっても,動きは速い!

 

しばらく花の周りを飛びました。

 

やはり,この花に関心を向けているのです。

 

花に着地して吸蜜するひとときがあったのですが,その花が株の向こう側にあったので撮影できず。惜しい,惜しい。もしかすると,明日以降も来るかもしれません。期待して待とうと思います。今日の感激,アサギマダラに感謝。

 


産卵 ~トノサマバッタ~

2024-10-23 | 昆虫

むらのグラウンドにて。

かつては運動が盛んで草が生えると除草をする習慣だったのですが,今は高齢化の流れもあって放置状態です。それで草が繁茂します。不定期ではありますが,年に数回ボランティアで草刈り作業をしています。

草を刈って数日後,また芽が出始めました。そこへバッタたちがふたたびやって来ました。

草のまったくない土の上に,どうやらバッタらしい姿が一つ。なんだろうと思って近づいてみると,なんと(!)トノサマバッタ。さらによくよく見ると,腹端を地面に差し込んで産卵中! もうびっくり。自動車のタイヤ跡がいっぱい残る硬い土なのに,なんとか産み付けやすいところを見つけて産卵しているのです。

 

トノサマバッタの産卵風景を直接目にしたのはこれで二回目です。前は8年前の今頃。ふつう見たくても簡単に見られないシーンです。もう感激ですね。

虫の目レンズを持っていたので,これで撮りたかったのですが,もし撮れなかったら心残りなのでとにかく携行しているコンデジで撮ることに。

それで,近寄りながら撮りました。一枚目,OK。二枚目もOK。

 

上写真をトリミング。

 

ところが,撮り終わった瞬間にパッと去って行ったのです。なんと敏感な! 結局,虫の目レンズでの撮影はできませんでした。残念ではありますが,この目撃,感激ですね。

 


'24 秋 虫の目レンズは友 ~クルマバッタモドキ(排泄・摂食)~

2024-10-22 | 昆虫

むらのグラウンドにて。

緑型のクルマバッタモドキを見かけました。追っていくと,なんと,突然排泄! ウンコが腹端の上の方から出た瞬間をとらえました。心地よさそうなすがたです。なんだか,ウン(運)が付いている気がします。先頃はトノサマバッタで同じ光景を目撃。これに続く話題です。

 

バッタはそのまますぐ目の前の草に取りつきました。そうしてそれを食べ始めたのです。順序からすれば,①ウンコを出す②草を口から入れる,つまり「出し入れ」となります。「入れ出し」ではなかったというわけです。前例のトノサマバッタの場合もそうでした。しかし,その行動がふつうなのかは不明です。

 

撮影中,知人がやって来ました。

 

知人たちが去る頃,クルマバッタモドキはマンホールの上に移動していました。バッタにはなにがどう目に入っているのやら。

 

虫の目になって思う,このこころにはたのしさがいっぱい。