5月31日(土)。ジャガイモの成長は順調です。
2週間も経てば,ご覧のとおりです。あれだけ頼りなげに見えたポット苗も,かなり復活してきました。しかし,途中で枯れたものもかなりあって,今のところ丈夫に育っているのはポット数にして82。その他,素焼きの植木鉢に密植状態のもの,プランター植えものがあります。
さて,このうちの平苗床でおもしろい現象が生じているのを発見しました。密になって育っているので,一本一本は貧弱です。
そのまま放置してどうなるか見ているのですが,そのうちの数本の根元付近の話です。腋芽が膨らみかけているのです。第3節までのものが確かに,赤みを呈して膨らみかけています。
このままにしておくと,もっと膨らむのではないでしょうか。この現象のしくみを解くと,以下のようになりそうです。
- もともとは地中のストロンが伸びて,その先に塊茎ができるはずだった。
- たくさんの茎が出てきて,下の方に光が当たりにくくなった。
- 光が当たりにくいので,腋芽が肥大化し始めた。
他の茎では肥大化する腋芽は見当たりませんが,まだまだ出てくる可能性はあります。意図的に腋芽を太らせようと思えば,ストロンを切ってしまえばいいでしょう。そうすれば,葉でつくられたでんぷんが地中の塊茎に貯えられなくなって,腋芽に行くほかありません。この実験もまた,始めましたので,次回報告します。
ポット苗は一本植えなので,これからもっとしっかり育つでしょう。ただ,ポットの大きさが小さく感じられてきました。このままにしておくつもりなので,露地栽培とは成長ぶりがちがってくるのは止むを得ません。