7月24日の記事で取り上げたツマグロヒョウモンの蛹,その後についてです。
1週間後の今日(7月31日),羽化しました。朝見ると,翅の紋様が殻をとおしてはっきり見えました。メスであることがよくわかります。間もなく羽化するだろうと直感。せっかくなので見逃したくないと思い,その場を離れず観察することに。
午前8時20分。いつ羽化してもいい状態に見えました。
午前8時40分。蛹に目をやると,偶然殻が裂け始めました。大急ぎで撮影の準備をしました。
午前8時41分。はっきり幼虫の姿が見えてきました。
同じ午前8時41分。殻をグッと押し広げて,出てきました。 ここまではじつにゆっくりとした動きでした。
午前8時42分。出てしまってからは,なんと動きの速いこと。出終わるとすぐ反転。縮まっている翅をできるだけ早く広げる必要があるのでしょう。
午前8時42分。安定した脚場を得るために,サルトリイバラの葉に移動。
午前8時47分。 同じ位置で静かにして,翅が広がるのを待っていました。その間,しきりに口吻のウォーミングアップを繰り返しました。
待ち望んでいた場面をドンピシャリ当てて,楽に観察できました。こうした幸運に恵まれるのは稀です。お蔭で充実したひとときが過ごせました。