除夜の鐘が鳴ります。透き通る静かさの中,2017年が過ぎてゆきます。
思えば,いろいろな出来事がありました。身の回りにもじつにいろいろありました。あれこれのうち,心地よいことをしっかりこころに刻んで今年とさよならしたいと思います。
いろんな人との出会いがありました。ミュージアムに勤めていると,新しい出会いが積み重なります。挑戦的に手を伸ばし広げていると,刺激的な出会いが次々生まれます。
礼を失するいい方になりますが,今の学校は例外を除いて「開かれた学校」といわれるほどにはオープンでもなく,コミュニティづくりに貢献できているとも思えません。同じ“開かれた”を付け「開かれたミュージアム」といい表したとして,名に恥じないほどコミュニティづくりに関われたらサイコーです。そんなミュージアムを志向したいですね。そうでないと田舎にあるミュージアムとしてはいずれ生き残れないでしょう。末永く続く(はずの)学校とはまるでちがっています。
開かれたミュージアムは,文化度を備えた応接間風リビングとしてコミュニティに役立っていかなくてはなりません。市民の文化交流のひろばになっていけるかどうか,その点が問われています。
そういう意味では,昨年半歩前進,今年も半歩前進したかなと思うのです。客観的な評価は自分ではできません。第三者,外の目がそのあり様を評価します。ときどきに耳にする評価言が一つの目安です。今年度から実施している来館者向けアンケートの結果もものさしになります。その点からは一歩前進ということばを使っても許されるかな,という気持ちがしています。
ミュージアムの挑戦を応援してくださった皆様には,こころより感謝申し上げます。来年も一層のご支援をよろしくお願いいたします。
人との別れというものはつらいものです。わたしが現職時代に先輩教師として支えていただいたH先生がお亡くなりになりました。それを知ったのは,奥様からいただいた喪中はがきによります。
H先生は東海地方に在住で,国語教育の実践家として実績を重ねられ著書を多く出版されています。わたしが勤務した学校にはるばる招かれて来県。学校づくりに大きく寄与されたのでした。何年もご一緒に仕事をさせていただく中で,ある年,6学年担任同士として全面的にバックアップしていただきました。そのときの実践あれこれはあまりにも鮮烈で,その印象はわたしの内に濃く残り続けます。とりわけ,校内でもっとも大きな課題を抱えていた学年だった事情で,とんでもない事案が続出。それをなんとか乗り切って来られたのはまさにH先生との出会いがあったからなのです。
その一年で,わたしは教師道のあり方を深く問い直すチャンスが持てた思いがしています。H先生,ありがとうございました。ご冥福をこころよりお祈り申し上げます。合掌。
とにかくたくさんのことがあり,本ブログにも折々にふれトピックをアップしました。アクセスいただいた皆様,ありがとうございました。懲りることなくお付き合いいただいている皆様には,ほんとうにお礼の申し上げようがありません。「いずこのおじさんかな」という思いがあるかもしれませんが,わたしとしては“いずこ”からのひとりごとに耳を傾けていただけるだけでほんとうに幸せです。引き続きご愛読をお願い申し上げます。
新しい年,皆々様にとってハッピーな年になりますように……。
(付記)写真は本文とは関係ありません。それぞれ,本日,昨日撮影したものです。