生まれて間もないホソヒラタアブの初齢幼虫。それが逆立ちしてじっとしていました。初めて見るふしぎな光景です。背部になにか支持器官か神経かのようなものが見えます。
口先だけを葉の表面にくっ付けて,逆立ち状態。
背景が黒っぽいので,からだの様子が一層よくわかります。肛門付近の二つの突起が特徴的です。当たり前ながら,小さなからだも意味ある器官で形成されています。それは生きものすべてに共通した有り様です。
ところで,この格好にはどんな意味があるのでしょうか。
生まれて間もないホソヒラタアブの初齢幼虫。それが逆立ちしてじっとしていました。初めて見るふしぎな光景です。背部になにか支持器官か神経かのようなものが見えます。
口先だけを葉の表面にくっ付けて,逆立ち状態。
背景が黒っぽいので,からだの様子が一層よくわかります。肛門付近の二つの突起が特徴的です。当たり前ながら,小さなからだも意味ある器官で形成されています。それは生きものすべてに共通した有り様です。
ところで,この格好にはどんな意味があるのでしょうか。
サクラの花を撮影しているときのこと。頭上に伸びる枝先の葉に,産卵管の長いハチが一匹とまりました。見逃さなかったのが幸い,産卵行動を目撃することに。
若葉の上を歩きながら,腹端から出た産卵管をぐいっと曲げて葉に突き刺す格好をしたのです。「これは産卵行動だー!」。思わずこころがそう叫んでいました。大慌てで接写撮影を開始。腕を最大限に上に伸ばすのですから,たいへん! でも,こんなチャンスはめったにありません。辛抱,辛抱。
ハチは移動して,産卵を続けました。こんなにからだを曲げて!
何回か産むと,からだを伸ばして静止。
触覚がピクピク動くのは,産卵の痕を確かめるためなのでしょうか。安全を確認しているのでしょうか。それとも,産卵場所を探している?
数分の出来事でした。新しい知見を得て,うれしくなりました。
ヒラタアブの孵化を観察するには,タイミングが大事です。産付後,五日目ぐらいが目安になります。その頃になると,頭部に薄っすら黒っぽい影が見えかけます。繰り返し観察を続ければ,孵化場面に出合うことができます。
下写真の孵化は,間もなく殻から出終わるというときの撮影です。もうすこし早く確認していたら,出始めも目撃できていたでしょう。
上写真を写した後,さらにアップで撮りました。体内の様子まで薄っすらと見えています。神経や消化器官なのでしょう。
しばらくこの状態が続きました。一休みといった感じです。
さあ,動きが再開されました。いよいよ出ます。
からだを大きく曲げます。
出終わった瞬間です。
生まれたばかりは,からだが純白。これで体長1mm。何度見ても,「スゴイ!」の世界です。
3月27日(水)。山裾でルリタテハの行方を追っているときのこと。足元の斜面から突然青いものが舞い上がりました。「ヤマトシジミだ!」と思い,今度はこの後を目で追うことに。すると,近くの枯れ草に着地。青色が鮮やかに光ります。ヤナトシジミではなく,ツバメシジミでした。尾状突起があります。
翅を閉じたとき,翅裏に特有の赤い斑紋が見えました。
よくもまあ,タイミングよく翅を開閉させてくれたことよ。感謝感謝。
ツバメシジミまで出現。すっかりうれしくなりました。この日の最高気温は18.2℃でした。
ヒラタアブのなかまがサクラの花で摂食していました。オオヒメヒラタアブではないかと思います。
サクラの花は鳥媒花であり,虫媒花でもあります。とはいえ,鳥は実によく見かけますが,虫となるとあまり目に付きません。よほど目を凝らさない限り出合えないように思います。このときは,手を伸ばせば届く高さにある花にヒラタアブがいたのです。幸運でした。
いったん花から出ました。
花から離れるかなと思っていると,隣りの花に入って行きました。
ほんのしばらく食餌。そうして去って行きました。お気に入りの画像が得られました。
3月26日(火)。仕事場のあるN公園にて。ポカポカ陽気の一日でした。こういう日はルリタテハに出合えるのではないかと期待。予感どおり,午後,再会。この日が初見日です。
舞い上がったチョウは,すぐに近くの歩道に着地。翅が相当に傷んでいます。厳しい冬を乗り越えてここまで来たようです。この後,もつれ合うようにして舞うルリタテハ二頭を目撃。浮かれているみたいでした。
3月27日(水)。午後。気温が上がりました。ルリタテハに出合えるはずと思い,訪れてみると……。案の定,歩道の上を舞っていました。やがて,溝のコンクリートに着地。体温を上げようと,翅を大きく広げました。
しばらくしてチョウが舞い上がった途端,どこからか別の二個体現れました。そして三頭がもつれ合うようにして遠くに去って行きました。二日続きの出合い。ルリタテハの季節を迎えたのです。
ウォーキング道の途中にウメの木が数本あって,今遅咲きのウメが満開です。
夕方,「それでも昆虫はいないかな」とあまり期待をせずに確かめてみると……。ホソヒラタアブが一匹目にとまったのです。ラッキー! これは記録しておこうと思い,撮影しておきました。
もう一匹別の個体が。手の届く辺りの花で摂食中でした。
葯を舐めているところでした。
気づかれないように,やや前方から撮りました。
摂食を終えた瞬間,撮ったのが下の写真です。
昼間にもう少し観察してみるつもりです。
前回記事にしたニクバエ。摂食後,葉に移動しました。気温が低めだったので,動きは鈍く,撮影には好条件でした。うんと近寄って撮影。しめしめ,気づいていないぞっていう感じです。
やや前方から撮りました。からだの表面,つくり,それに花粉の付着ぶりが手に取るように伝わって来ます。
やはり,接写の世界はスゴイ! 魅力たっぷりです。
先日,河津桜が満開になった日のこと。再び撮影に出かけました。このサクラ,河津桜ではなくオカメザクラだという人に出会いました。わたしにはよくわかりませんが,どちらかであることは間違いないでしょう。
完全な逆光下で撮りました。太陽は一つの花の向こうにあります。大空を飛行機雲が二本。
この枝は中央奥にある幹から伸びてきています。遠近感を出したくて,この構図にしました。
葉が陽光を浴びて,勢いづいています。瑞々しさが光ります。
逆光だと花弁の重なりがくっきり見えます。
横から射す光が蕊に当たると,立体感が出て来ます。
飛行機雲が写り込みました。
この日,サクラで見かけた昆虫は二種。そのうち一種は撮影に成功。後日アップします。同じ日に見かけたチョウは,モンシロチョウ,モンキチョウ,キタテハ。いよいよチョウの出番です。
ニクバエのなかまでしょうか,マンサクの花に関心を示していました。
撮影を始めると,食餌を開始。
花を変えて,また摂食。
気づかれていないようなので,もっと近寄って撮りました。このぐらいアップで撮れたら,いうことなし。口吻が写れば,それこそ気分は最高なのですが。