
転げ落ちそうな山肌でそばを作る人です。
そばを作るにはここしかありませんでした。
この頃、風情を楽しんでいないような気がします。
涼し気な秋の虫の鳴き声が、家の周りを囲んでいるようです。
気が向いて初めて聞こえる虫の声です。
今日のタイトルは、「どっちに向かう」です。
迷うことは、数限りなくありました。
つぶれない、このままでは終われない。
という恐怖心で、なんとかやってこれました。
自分の気持ちを優先すると、どうしても楽な方向に向かいがちです。
汗をかかない。観念的なことばかりをやっている。
これが気にかかります。
タイトルの「どっちに向かう」とふんぞり返って文化人面しているのが、
とても気にかかります。
難しい手を選ぶことが多かったと、囲碁の名人は言われました。
それができるうちは、そうしたら良いと思うようになりました。
出来なくなって、難しい手を選ぶのは自殺行為です。
りんごが採れるようになったから、B級品を使ってくれと電話がありました。
昨年から今年の春まで、桃やりんごのB級品の活かし方について研究をしました。
面白い物も発見できました。
こうすれば良いのかなと、おぼろげながら特産品のヒントも見つけました。
りんごのB級品を下さる果樹農家にお金を払おうとしました。
受け取られませんでした。地域の発展に利用してほしいと言われました。
どっちに向かう。
既に認めてくださっていて、期待されているのです。
自分で仕掛けておいて、「どっちに向かう」もありません。
やるしかありません。
できるかなと、逡巡もできません。
4月に始めたカフェは赤字続きです。
ただ、赤字幅が段々縮小されて、もう少しのところまできました。
マーケットリサーチを繰り返して来ました。
仕入の見直し。(out)
水光熱費などの経費のやりくり。(out)
客の年齢巾を広げる。(in)
広域の利用者の開拓。(in)
メニューの開発。(Inとout)
爆発的な転換は、この先もないでしょう。
「どっちに向かう」かよく考えなければならないし、
覚悟もしなければならない。
向かう方向は、仕事にかかった時から決めていました。
途方もない山に登るのに、山を見上げる隙が出来たということです。
路線は変えない。
体調と相談しながらになります。
細かな工程表の見直しが必要です。
この仕事について、1年と6カ月。
やっと、半分まで来ました。
大事な部分(7割)については、大いに考えてきました。
工程表にそってこなす時(3割)です。
こなす時の時間(7割)が長いのです。
体調管理をし、チームワークを整え頑張る時です。
迷いを吹っ切る良い機会になりました。
りんごをくださった方に感謝します。
風に舞い 雨に打たれて すっく立つ
2017年9月13日