祇園山笠の飾り山笠です。
お客様と飲んだ後、ドイツ人の友人と観に行きました。
今年も、7月15日未明に、追い山があったんですね。
一度見たいものです。
禁欲の1ヶ月間を過ごした男の全エネルギーをつぎ込む走りと聞いています。
今日のタイトルは、「馬鹿さ加減」です。
今日も屋根なしのアパートの夢を見ました。
決まって学生時代のことです。
出てくる男たちは皆元気いっぱいです。
夢は持っているが、全てにおいて上手くいかない男たちの集まりです。
冒頭の絵の飾り山笠。
10m近くもあろうかと思われる巨大なものでした。
追い山を曳く男たちは、合宿をすると聞きました。
その間は禁欲。女に触れてはならない。
追い山はタイムレースです。息を併せて、息を継ぐ間もなく走り過ぎます。
祭りの大半は、ここまでするかというものが多いように思います。
スペインの牛追い。南の島のバンジージャンプ。
男が大人になる儀式のようです。
そりゃ、難しくなくてはなりません。
命がけとも言えます。
女には、馬鹿(馬さん鹿さんごめんなさい)に見えるかもしれません。
それでも密かに愛する男を応援しているのが、女です
時々、男も止めれば良いと思っているのです。
できないのが男です。
チキンレースのようなぎりぎりのファイトです。
周りに迷惑をかけても懲りない男がいます。
「馬鹿さ加減」にもほどがある。
祭りには、長い準備期間があります。
その時、男たちは先輩から心構えと訓練を受けます。
これがあるから、怪我をしないのです。
「馬鹿さ加減」も紙一重です。
ここでも、もうすぐ奉納相撲があります。
がちの対戦が続きます。
盛り上げるのは、かけつけ3杯の酒と懸賞です。
一生に一度の褌姿。
準備に誰も手を抜かない。
長老はどこまでも指導します。
隠すことは何もない。
祭りは、毎日あるものではありません。
一年に一回。誰にも役目があるのが祭りです。
どうして盛り上がるのでしょう。
誰もが手を抜かない。
「馬鹿さ加減」とも違う、伝統なのでしょうか。
私も眠い目を擦りながらの格闘です。
掘り起こしが少ないと、毎日反省です。
顔の見えない誰かが読んでいると思っています。
だから、頑張れる。
「馬鹿さ加減」でした。
祭り朝 冷たしいつか 湯気となる
2017年9月7日