オバチャンは今はレディに進化して

〈言葉の周辺〉
「ヤクルトおばちゃん」
なんて言葉があった。
遠い昔の話だ。
「ヤクルトレディ」
と今は言う。

「日生のおばちゃん」
懐かしい自転車と田舎道。
「生保レディ」
と今は言う。

競馬場の馬券売り場。
「穴場のオバチャン」
というおばちゃんがいた。
百円玉や、千円札を握りしめ、穴に手を突っ込むようにして馬券を買ったものだ。

少し進化した時代が来る。
窓口から、おばちゃんの笑顔を見ながら、馬券を注文したものだった。
「穴場のオバチャン」から「窓口レディ」に進化した。
さらに進化した今。
「窓口レディ」はいなくなった。
「タッチパネル」やネットで買う時代になってしまった。

あの「レディ」は、今どこに？

いたいた！
カッコいいスクーターに乗ったレディ。
「ヤクルトレディ」が、毎日、会社にやって来る。

撮影快諾！
但し、右下のネームはナイショ。

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