元ラーメン屋店主のツイート集

ラーメン屋を10年経営し、今は閉店し、介護士をしています。

#23:ジョー・サトリアーニ(Joe Satriani)

2008年05月28日 | 魂のギタリスト聖典
「ディープ・パープル」ツアー中に突然の脱退をした
「リッチー・ブラックモア」の代役とし、日本公演をし
た事により「ジョー・サトリアーニ」を知りました。

皮肉にも「ジョー・サトリアーニ」のCDを初めて買った
のは、「ディープ・パープル」サポートメンバー時代の
日本公演を収録した2枚組ブートレッグCDです。
録音状態が酷く、かなりノイジーですが
「ジョー・サトリアーニ」の演奏自体は「リッチー・
ブラックモア」への敬意を感じる素晴らしい演奏でした。

再注目したのは何と言っても「G3」です。
写真で観た時は「え?サンプラザ中野?」って思って
しまいました。

ある日、「ジョー・サトリアーニ」が「スティーヴ・ヴァイ」の
師匠である事を知り僕の注目度は一気に上昇しました。
「スティーヴ・ヴァイ」を四六時中聴いていた時期だけに
「ジョー・サトリアーニ」が師匠という雑誌記事を読んで、数時間
後にはCD屋で「ジョー・サトリアーニ」の「サーフィンウィズジ
エイリアン 」を買っていました。

「ジョー・サトリアーニ」は17歳で、音楽理論、作曲理論、
譜面書き、エモーショナルな演奏から超絶技巧な演奏まで備えて
いて、ギターの先生をしていました。門下生には
「カーク・ハメット」や「チャーリー・ハンター」までいて
日本で半年間ギター講師だった時期もあるようです。

バンド加入でのレコード契約話はいくつもあったようですが、
細部まで全部自分のイメージ通り表現できるソロ活動を熱望し
ライブでの評判が正当に評価され、ソロ契約が結べました。

何と言っても「サーフィンウィズジエイリアン 」の驚異的
セールスで、「ジェフ・ベック」以来の快挙を打ち出しました。

「スティーヴ・ヴァイ」に似た演奏スタイルの部分もありますが、
後のギターインストルゥメンタルでの影響力では「ジョー・サトリ
アーニ」が1枚上手かもしれません。オールマイティスタイルで
どんなジャンルでも完璧にこなします。打ち込みサウンドに
無関心な僕でしたが「ジョー・サトリアーニ」や「ジーノ・ロート」
や「ゲイリー・ムーア」や「ジェフ・ベック」や「レッド・ネックス」
の影響で、打ち込みサウンドも悪くないな~・・・と思えました。

「G3」は「ジョー・サトリアーニ」がリーダーのバンドですが、
共演者が凄すぎます。

歴代メンバーは
「スティーヴ・ヴァイ」
「エリック・ジョンソン」
「ケニー・ウェイン・シェパード」
「ロバート・フリップ」
「エイドリアン・レッグ」
「マイケル・シェンカー」
「ウリ・ジョン・ロート」
「ジョン・ペトルーシ」
「イングヴェイ・マルムスティーン」
「ポール・ギルバート」
「トニー・マカパイン」
「ビリー・シーン」(ベーシスト)
「マーティ・フリードマン」
と、凄すぎます。これだけ、層々たるギタリストを従えて
リーダーを出来る人なんて「ジョー・サトリアーニ」以外に
いません。

#22:松本孝弘(TAK MATSUMOTO)

2008年05月09日 | 魂のギタリスト聖典
カテゴリー「魂のギタリスト聖典」で初めて、J-ROCKの
ギタリストについて書きます。やはり僕のHM/HR人生で
欠かす事が出来ないギタリストです。

実力、実績ともに「日本一」のギタリストと言っても過言じゃ
無いはずです。

小学時代も「ブルーハツ」や「長渕剛」とか聴いていましたが
姉の影響で聴いていただけでした。

中学1年の頃、ラジオから流れてきた「B’z」
の「アローン」には稲妻に打たれる程の衝撃を受け
自分のお金で初めて購入したCDは「B’z」の「リスキー」
です。あのロングトーンのチョーキングにK.Oされました。
僕のハードロック好きの原点は紛れも無く「B’z」の影響です。

「松本孝弘」は、ジャズ理論も専門的に学び、スタジオミュージシャン、
サポートミュージシャンとし引っ張りだこでした。初のヘヴィメタル
インストゥルメンタル・アルバムは豪華絢爛なゲストミュージシャンで
製作されました。TMNや浜田麻里などの人気絶頂期にサポート・
ギタリストをしていて、大歓声や収入に満足していた物の、自分の
音楽を表現できるバンドを目指し「B’z」は結成されました。

ベテランの「松本孝弘」と、新人の「稲葉浩志」が出会うキッカケは
音楽事務所ビーイングです。ビーイングは「稲葉浩志」をソロシンガー
で売るべきか、バンドで売るべきか悩んでいました。でも、「松本孝弘」
が「稲葉浩志」の写真を見た時、ルックスの良さを気に入り、会う事に
なり「ビートルズ」とかをジャムって結成にいたりました。

「松本孝弘」はアマチュアバンド時代に、滅茶苦茶かわいい子をボーカルで
加入させた途端人気が急上昇した経験があった。(ちなみに、そのかわいい
子と恋仲になりバンドは解散)だから、フロントマンであるボーカリスト
のルックスの良さだけは譲れない条件だったようです。

「松本孝弘」独自の個性的なテクニックとかは無いかもしれませんが、
ありとあらゆるギタリストのサウンドやテクニックを上手い具合に吸収し
自分のプレーとしてモノにしています。

「松本孝弘」や「B’z」を語る際に「パクリ」や「盗作」という問題
は避けては通れません。ちょっと多すぎるぐらい、洋楽の名曲の美味しい
所取りをしています。僕独自に見つけたのでも、40曲ぐらいは、ソックリ
な曲があります。でも、僕は好意的に受け取っています。
「オマージュ」「インスパイア」「パロディ」「リスペクト」などの
遊び要素で、引用しているんだと思います。

「ディープ・パープル」の2代目ボーカリスト「イアン・ギラン」の
エッセイ「チャイルド・イン・タイム」によると、第二期
「ディープ・パープル」の数々の名曲の殆どには原曲があり、たまたま
ラジオで聴いたり、ヒット曲などを、スタジオでジャムっていて
原曲のアレンジにより「ディープ・パープル」のオリジナル曲は
出来ていたようです。

ロックの歴史とは真似から始まり、発展し続けています。

ある意味「松本孝弘」や「B’z」は、凄く贅沢なCDを作っています。
アルバム1枚で、洋楽の有名バンドや、有名ギタリストを沢山紹介して
いるようなものです。「コピー」や「カバー」とか、ただ真似をする
レベルではなく、原曲の出来た理由や原曲ギタリストの気持ちを深く
掘り下げ、あらゆるギタリストが憑依したかのようにソックリに
演奏します。「松本孝弘」は、神業ギタリスト達へのトリビュート
的な意味合いを常々感じていると思います。

特に「松本孝弘」の泣きのフレーズは絶品です。

洋楽ハードロック系に詳しい人は「B’z」のオマージュ曲を探すの
も面白いですよ。

「松本孝弘」は「B’z」を拠点にしながら、洋楽カバーアルバム、
邦楽カバーアルバム、ヘヴィメタル・インストゥルメンタル・アルバム、
「松本孝弘」自身ボーカルのアルバム、ストリングスとの競演アルバム、
和やアジア・テイストのアルバムなどソロ活動も勢力的です。

また、外部アーティストにも楽曲提供や、レコーディング参加など
多数しています。




#21:トニー・アイオミ(Tony Iommi)

2008年04月30日 | 魂のギタリスト聖典
「ブラック・サバス」のリーダー兼ギタリストです。

ハードロック3大バンドで「ディープ・パープル」
「レッド・ツェッペリン」と並ぶ偉大なるバンドです。

スラッシュメタル、ブラックメタル等に強い影響を与え
ました。「ブラク・サバス」無くして、「メタリカ」
「ジューダス・プリースト」「ディオ」「パンテラ」
なども生まれなかったと言ってもいいです。

特に90年代のアンチ・クライスト悪魔崇拝メタル、
サタニズムメタル、スクリームメタル、デスメタル
などは「ブラックサバス」の影響を口にする人が
多いです。

「トニー・アイオミ」は電気溶接の仕事中に、右手の
指2本の第一関節を切り落とし、小指も負傷し、小指は
全く動かなくなりました。サウスポーギタリストとして
右手の負傷は致命的ですが、指先にプラスチック・チップ
をはめ見事にギタリストとして名声を得るに至りました。

「ブラック・サバス」は、「ホラーバンド」と言われる
ステージングや、歌詞、
そして重々しいサウンドは熱狂的フリークを増やし
初代ボーカル「オジー・オズボーン」は「闇の帝王」とし
崇拝的なファンが群がりました。

「レッド・ツェッペリン」「ディープ・パープル」は、今の
若いバンドマンやメタラーは間接的な影響ぐらいしか受けてない
方が多いかもしれませんが、「ブラック・サバス」は例外で
若い世代にも指示され続けています。「トニー・アイオミ」は、
今は「ヘブン&ヘル」というバンドを「ロニー・ジェームズ・ディオ」
とやっていますが、このバンドは実質は「ブラック・サバス」です。

法律的に「ブラック・サバス」を名乗れないから「ヘブン&ヘル」に
しただけで、メンバーは皆80年代のメンバー再結成です。

「トニー・アイオミ」は、もしかすると「リッチー・ブラックモア」を
敬愛しているかもしれないです。「リッチー・ブラックモア」がかつて
一緒にやっていた人を数多く、「ブラック・サバス」に入れています。

例えば、「イアン・ギラン」「ロニー・ジェームズ・ディオ」
「グレン・ヒューズ」「ボブ・デイズリー」「コージー・パウエル」
「ボビー・ロンディネリ」など、ただの偶然で、ここまで
「リッチー・ブラックモア」卒業生が加入するはずがありません。

ヘヴィでシンプルなストレートなリフで、あれだけ印象に残る名リフ
を生んだ功績は大きいです。名ボーカリスト「トニー・マーティン」
を見出した事も大きい。

◆ブラック・サバスのオススメCD
ヘブン&ヘル

#20:ジョン・ノーラム(John Norum)

2008年04月29日 | 魂のギタリスト聖典
「ジョン・ノーラム」は偉大なるメロディアス・ハードロック
バンド「ヨーロッパ」のリーダーです。「イングヴェイ・マルムスティーン」
とは幼馴染で、幼少期からギターの腕比べをし、切磋琢磨していました。
「イングヴェイ・マルムスティーン」の影響か、美旋律でクラシカルな
路線で「ヨーロッパ」は始動しました。

「ヨーロッパ」のドラマチックな叙情ハードロックは80年代に一時代を
築き「ジョーイ・テンペスト」の歌唱力や甘いルックスで女性ファンも
とりこにしたバンドです。「ヨーロッパ」の成功により「北欧メタル」
「北欧系」がハードロック界に浸透し、アメリカ以上の勢力を持つまでに
成長を遂げました。

しかし、「ジョン・ノーラム」は成功の真っ只中で、方向性の違いから
「ヨーロッパ」名義3枚で脱退しました。

「ヨーロッパ」は、よりポップでメロディアスでボーカルを前面に出し
たサウンドを目指していたが、「ジョン・ノーラム」は歪んだヘヴィ
サウンドを押した激しい音楽を求めていました。原点である
「エリック・クラプトン」「ピーター・グリーン」の音楽性を、
ラウドでアグレッシブに演奏するブルージー・メタルを開拓しました。

ソロでも、多くのギターキッズに支持されながらも、自分の
道を模索し続けている音楽性は、今ひとつ成功とは程遠い知名度にま
で落ち込みました。

しかし、「ヨーロッパ」再結成により、一躍注目の人に返り咲きま
した。しかも、「ジョン・ノーラム」が全曲作曲の新曲で再結成は
始動しました。「ジョン・ノーラム」のソロ路線の延長サウンド
みたいな感じで、かつての「ヨーロッパ」サウンドを払拭した路線に
期待をしていた多くのファンからは批判が相次いだようですが、
僕は「スタート・フロム・ザ・ダーク」は名盤だと思います。

僕は中学時代「幻想交響詩」と「明日への翼」を聴き、心が洗浄される
ような爽快感を味わい、「ヨーロッパ」サウンドに魅了されました。
しかし「キー・マルセコ」がギターで加入してからは、音楽的な深み
が軽薄になったような感じがし、あまりのめり込めませんでした。

僕は「ジョン・ノーラム」が居た頃の「ヨーロッパ」が好きでした。

「ジョン・ノーラム」のソロ作、8作全て持っていますが、よく聴くの
は「ワールズ・アウェイ」と「フェイス・イット・ライブ」ぐらいです
が「マイケル・シェンカー」と「ゲイリー・ムーア」の良い部分を
兼ね備えた演奏技能が悪いはずがありません。

ソロで中期ぐらいからは、よりシンプルな機材で、エフェクターも
オーバードライブとオートワウのみって時期もありました。曲によって
ディレイを使うぐらいで、ギターもブラックのレスポール・カスタム
と有り触れた物です。シンプルでもサウンドは多彩です。特にライブは
アグレッシブな演奏です。

◆ヨーロッパのオススメCD
明日への翼

◆ジョン・ノーラムのオススメCD
フェイス・イット・ライブ

#19:ジーノ・ロート(Zeno Roth)

2008年04月27日 | 魂のギタリスト聖典
「ウリ・ジョン・ロート」(ウルリィッヒー・ロート)の
実弟や、「フェア・ウォーニング」の母体バンドとして
紹介される事が多い「ジーノ」ですが、ハードロック/
ヘヴィメタルを聴きまくった僕が自信満々に断言します。

ハードロック界で最高のメロディを作り出すバンドは
「ジーノ」です。その「ジーノ」のリーダーであり、
ギター&キーボード&打ち込み&作曲&プロデューサー
が「ジーノ・ロート」です。

特に「マイケル・フレクシグ」の伸びやかなハイトーン
時代は、珠玉の音楽が作られ、ロックの完成形とも言える
ほど一点のクモリなき華麗な作品が生まれました。

「ジーノ」を聴いて良さが分からない人は、音楽を聴く
センスが無い、と、伊藤政則ばりに断言してもいいです。

ハードロックに限定せず、新旧の全音楽で見ても
「ジーノ」のクオリティは相当高いと思います。

正直、「ジーノ」の音楽に出会ってからしばらくは、他の
音楽を聴く気が失せていた時期があるほどです。「ジーノ」
に比べたら他の音楽がとてつもなく低く見えてしまいます。

叙情旋律、美旋律で、各曲胸がキュンキュンしながら、
深い深い感動が押寄せてきます。「ジーノ」の壮大で、
ドラマチックな音世界に比べたら、巷に出回っている
「デトックス音楽」「ヒーリング・ミュージック」
「アルファー波音楽」なんて、ちゃんちゃら可笑しい
です。

ただの感動ではないです。ジメジメした寂しい感動や、
ありふれた感動ではないです。「ジーノ」のCDを聴く
以外のいかなるシチュエーションでも、まず生まれない
であろう新感覚の感動です。爽やかな気分でありながら、
やさしく深層心理に訴えかけてくる音楽は、天空へと
導いてくれるような音楽であり、新世界を開いてくれ
ます。

オーバーでは無く「ジーノ」と出会うか、出会わないか
で、その人の人生は大きく変わるとも言えると思います。
僕の人生観は大きく変わりました。
少なくとも「ジーノ」に出会った人は、「ジーノ」に
出会わない人より幸福である事は間違いないです。

僕は「ウリ・ジョン・ロート」や「フェア・ウォーニング」
の大ファンなので、気軽な気持ちで「ジーノ」を聴きました
が、そこに繰り広げられた世界は人間が作り出せる音楽の
極地でした。聴く前より、少しだけ優しい気持ちに成れ、
人にも優しくしたくなりました。

僕の「都会」への憧れが消え去り、自然と触れ合う生活に
魅力を感じ出したのも「ジーノ」に出会ってからです。

「ジーノ」は一家に一枚あるべきで、僕のとっては家宝
同然です。どんなに辛い事があっても、苦しい事があっても、
フラストレーションがたまったり、怒りが込み上げても
全て「ジーノ」を聴く事で癒されます。僕は「ジーノ」に
散々慰められ、心の傷を癒してもらいました。もう
「ジーノ」無しの生活なんて考えられません。

今の日本は、自殺だ、無差別殺人だ、若年性犯罪、猟奇的犯罪、
詐欺の一般化、子供っぽい親、理屈っぽい子供、格差社会、
ニート急増、ネットカフェ難民、失業率急増など、荒んだ
時代です。そんな時代だからこそ「ジーノ」を推奨すべきです。
音楽が持つ力の偉大さは「ジーノ」で真相を知った気がします。

「ジーノ」の音楽により、様々な問題が解決するなんて馬鹿げた
事は言えませんし、趣向は人それぞれですが、あの感動を一人
でも多くの人に共感して頂きたく、長々と音楽性について書き
ました。

しかも「ジーノ」のCDは今では日本でしか売っていません。
日本の販売元に感謝すると共に、「ジーノ」のCDが手に入る
日本人は幸せです。

そういえば、日本ではビッグなのに外国で無名な洋楽の人や、
外国ではインディーズ扱いなのに日本ではプロってバンドが
沢山います。日本人はハードロックを聴くセンスに長けている
のかもしれません。また、売り上げ度外視で、優秀なバンドを
紹介したいという日本のレコード会社の熱意にも脱帽です。
「B’z」や「X-JAPAN」がビッグな日本人の音楽感覚
なら、必ずやハードロック/ヘヴィメタルと出会うキッカケ
さえあれば普及するはずです。僕が好きな多くのバンドは
「B’z」クラスの激しさでしかないです。ハードロックと
言うと、とてつもなくウルサイというイメージを持っている
人がいますが、それは偏見です。

話が横道に反れたので「ジーノ」に戻ります。

「ジーノ・ロート」を語ると、楽曲面の話が中心になってしまい
ますが、勿論プレイヤーとしても素晴らしいです。エモーショナル
な旋律が感動を高めます。

特に「リッスン・トウ・ザ・ライト」は、ギター、ベース、ドラム
打ち込み、キーボードなど全て「ジーノ・ロート」が手がけました。
完璧主義ゆえ、自分のイメージを形にするには、自分で全部やる
しか無かったのでしょう。

1984年から活動していて、正規スタジオ盤は3枚しか出ていません。
それ以外にスタジオで録音ためした、寄せ集めCDが2枚出ています。
計5枚のアルバムですが、特に1st,2ndは次世代に語り継がれる
べき名作です。100年後、200年後と残したいCDです。

◆ジーノのオススメCD
リッスン・トゥ・ザ・ライト

#18:ダイムバッグ・ダレル(Dimebag Darrell)

2008年04月27日 | 魂のギタリスト聖典
「ヘヴィメタルが死んだ日」とも言われている
2004年12月8日は多くのヘヴィメタルファンが悲しみ
犯人「ネイサン・ゲール」を僕達は許さない。

「ダイムバッグ・ダレル」が「ダメージ・プラン」で
のライブの最中「ネイル・ゲール」がステージに
駆け上がり「ダイムバッグ・ダレル」に15発もの
弾丸を浴びせ殺害しました。

「ダイムバック・ダレル」の訃報は大々的に報じられ
ロック界の偉人が失われた事に僕達は悲しい思いを
しました。

「ダイムバッグ・ダレル」と言うと、やっぱり「パンテラ」
です。「コンテスト荒らし」の異名を持っていたギター少年
はインディーズでは異例の人気を得て、「メガデス」から
スカウトされるも条件面で折り合いがつかず、「パンテラ」
でメジャーデビューをします。

デビュー当時から強烈な存在感で、オープニングアクトで
ゲスト参加しては「メインを食う前座」と言われる程
エネルギッシュだった。

スラッシュ・メタルやパワーメタルには、クソみたいな
ギタリストが山ほどいるが「ダイムバッグ・ダレル」は
本物のプレイヤーです。高度なテクニックで、あらゆる
スタイルも自在にこなせます。「ヘヴィ&パワー」を売り
にした重々しいサウンドですが、スッキリしているのは
歯切れのいいリフが醸し出す力強いノリが爽快感を
生んでいるからだと思います。

また、終始重苦しさ男臭さで押し通していない演出力
も見事です。Aメロ、Bメロ、サビと重かったら、
ソロではメロディアスでキャッチーさを入れたり
バランス感覚が素晴らしいです。

グランジオルタナティブ・ロックムーブメントが、
「パンテラ」サウンドと融合する形で
一大ブームを呼んだ「モダン・ヘヴィネス」という
ジャンルが生まれました。それほど「パンテラ」は
90年代のバンドで最も影響力を持っていました。

一時期はアマチュアバンドの大半が「モダン・ヘヴィネス」
か「メロコア」って時期があり、少々ウンザリぎみでした。

個性的なハーモニックス・テクニック「ハーモニクススクウィール」
には、ついついウットリしてしまいます。

◆パンテラのオススメCD
悩殺

#17:エリック・クラプトン(Eric Clapton)

2008年04月27日 | 魂のギタリスト聖典
「エリク・クラプトン」は、どのブルースマンよりも
最も有名なブルースマンと言っても過言ではないです。

「ロバート・ジョンソン」「マディウオーターズ」
「BBキング」「アルバート・キング」「フレディ・キング」
「ハウリン・ウルフ」「T-ボーンウォーカー」
「エルモア・ジェイムズ」「バディ・ガイ」「オーティス・ラッシュ」
「ライトニング・ホプキンス」とか、ミススッピ系や、シカゴ系や、
テキサス系のブルースを知らない人でも「エリック・クラプトン」
は誰しも知っています。

「ブリティッシュ・ブルース」「ホワイト・ブルース」を普及させた
功績は大きく、世界中にブルースを浸透させたのは「エリック・クラプトン」
だと思います。

ブルース通の人は「クラプトンはブルースじゃない。ブルース風音楽」と、
言いますが、モダン・ブルースを白人感覚で解釈したブルースの発展型に
他ならないと思います。

「クリーム」時代のライブ盤は、鬼気迫る限界ギリギリのインプロヴィ
ゼーションで「ジンジャー・ベイカー」「ジャック・ブルース」との
長々と続くジャムは、まさに「ハードロック」の原型です。
「エリック・クラプトン」の親友でもあった「ジミ・ヘンドリックス」
に触発された音楽性なのかもしれないです。

「エリック・クラプトン」が初期はレスポールだったのに、
ストラトキャスターをメインギターに変えたのも「ジミ・ヘンドリクス」
の影響とも言われています。ちなみに、チャリティで150本以上の
ギターを出品していますが、最高値は1億数千万円で、ギター至上最高値
での落札をされています。

2005年の「クリーム」再結成ライブの映像を観ましたが、かつての
緊張感に満ちた画期的なアドリブ世界は無く、ベテランミュージシャン
が円熟の余裕たっぷりの演奏を披露しているようで少し残念でした。

92年の「アンプラグド」でファンになった僕としては、バラード
シンガーとしてのイメージが強く「フロム・ザ・クレイドル」でブルース
世界を初めて垣間見たので、初めはブルースマン&バラードシンガーって
印象で、ギタリストとして注目するのは「エリック・クラプトン」を
のファンになった中学1年から3年後ぐらいからです。

「エリック・クラプトン」はボックスドインのペンタトニック・スケール
やブルーノート・スケールが中心で、やや単調な感じもしますが、
最新テクニックや、新鋭スケールには見向きもしない一貫性は
「ブルース」という偉大なる音楽への敬意の表れだと思います。

「ブルース」というシンプルな音楽をとことん追求し、磨きに磨き
あげる姿勢には職人肌を感じます。多角経営みたいな「何屋さん」
か分からないようなギタリストが多い昨今、1つの道を究める
職人肌には感銘を受けます。

「エリック・クラプトン」の音楽は、非常に練られていて、計算され
尽くしています。几帳面さと抑制の効いた演奏こそ「エリック・クラプトン」
の魅力で真骨頂だと思います。

「イングヴェイ・マルムスティーン」や「スティーヴ・ヴァイ」が
演奏する「なんちゃってブルース」は、やたらと音数が多すぎます。
「イングヴェイ」は「ブルース」とか言いながらクラシカルですし・・・。

「エリック・クラプトン」も若気の至りか、「クリーム」時代は
相当攻撃的でエネルギッシュでしたが、徐々に自由奔放なギターバトル
から「曲の為に必要な演奏」に移行していきました。

和の世界の「わびさび」に近い感覚だと思います。「わびしさ、さびしさ」
の美意識があるからこそ、「エリック・クラプトン」は、ブレる事無く
第一線に君臨し続けたスーパースターに成りえたと思います。

最近、「エリック・クラプトン」は、イギリス王室から「ナイト」の
称号を得ました。

実は「リッチー・ブラックモア」と「エリック・クラプトン」は友達で
「エリック・クラプトン」は「リッチー・ブラックモア」に機材や
セッティングなど色々とアドバイスをした事もあるようです。
特に「リッチー・ブラックモア」は、「ジミ・ヘンドリックス」に関す
るエピソードなどはトコトン聞きまくったようです。

◆クリームのオススメCD
ライブ・クリーム

◆デレク・アンド・ザ・ドミノスのオススメCD
イン・コンサート

◆エリック・クラプトンのオススメCD
レインボウ・コンサート

◆カバーアルバム
ミー&Mr.ジョンソン

#16:イングヴェイ・マルムスティーン(Yngwie J. Malmsteen)

2008年04月23日 | 魂のギタリスト聖典
ハードロックのテクニック至上主義時代は
「イングヴェイ・マルムスティーン」から始まり
ました。

「イングヴェイ・マルムスティーン」イコール
速弾きです。

僕もそんな速弾きに魅了された一人でライブには
7回行っています。

「ネオ・クラシック・ロック」の基盤は「リッチー・
ブラックモア」が作り、よりエキサイトに速く演奏
する事で「ネオクラシック・ヘヴィメタル」という
ジャンルを確立しました。

僕は「ライブ・イン・レニングラード」のビデオを見て
衝撃を受けました。縦横無心にステージ上で暴れまくり
アンプをステージから客席に投げたり、ギターを破壊
したりショッキングでした。中学時代の僕には信じられ
ない、人間業とは思えぬ、ネック上を上下し、小刻みに
動き回る指使いに痺れました。何よりも、楽曲の美しさ
とカッコ良さが相まって、一気にファンに成り、全アルバム
を揃えました。

最近の「イングヴェイ・マルムスティーン」
は音楽性的に中期の路線に戻りましたが、よほどのファン
じゃ無い限りは「トリロジー」と「セブンス・サイン」を
聴けば「イングヴェイ・マルムスティーン」を十分理解
出来ます。「マンネリ」や「使い回し」と言われるように
「イングヴェイ・マルムスティーン」のインプロヴァイズ
プレーには同じフレーズや展開がいくつもあります。
スコア(楽譜)で見比べたら、寸分変わりないギターソロ
に思わず笑ってしまいました。
ファンは「今回のアルバムも速弾きしているな~」と、
「イングヴェイ・マルムスティーン」が速く弾けば喜ぶ
人達でしょうから、客のニーズには応えているんでしょうね。

80年代の「イングヴェイ・マルムスティーン」の
インタビューを読むと「俺はロックなんか聴かない。
ロックに影響を受けた事など一度も無い。バッハ、
ベートーベン、チャイコフスキー、ドボルザーク、
パガニーニ、ビバルディとかが俺のルーツだ」
とか言っていました。

でも、「イングヴェイ・マルムスティーン」も少し丸く
なってくると(体系的にも)、やたらとロックルーツ
を語るように成り「ディープ・パープル」「レインボー」
「ジミ・ヘンドリックス」からの影響は特に大きかった
ようで毎回、あらゆる雑誌で語るように成りました。
他「ジェネシス」「スコーピオンズ」「UK」「カンサス」
「クイーン」等からも多大な影響を受けたようで、
原曲への敬意が全く感じられない「インスピレーション」という
カバーアルバムも出しました。

姉が「ジェネシス」のファンで、画家である母がクラシックの
レコードを大量に収集した事が「イングヴェイ・マルムスティーン」
の音楽性へと繋がりました。

「マイク・ヴァーニー」に誘われタバコとストラトキャクターのみで
渡米し「スティーラー」でデビューした「イングヴェイ・マルムスティーン」
の元には「KISS]「UFO」からも加入の誘いがあったが
「レインボー」ファンの「イングヴェイ・マルムスティーン」は
「グラハム・ボネット」の新バンド「アルカトラス」に加入し
全曲の作曲も担当した。今思うと「KISS]に加入し、悪魔メークの
「イングヴェイ・マルムスティーン」も見てみたかったです。

ソロ・プロジェクトの「ライジング・フォース」(バンド名義ですが、
完全イングヴェイ独裁バンド)に成ってからは水を得た魚のように
ネオ・クラシック路線を貫きました。色んなテクニックは持っている
ものの、どの曲でもピロピロピロっと弾きまくる事にファンは徐々に
飽きてきて、ファンの事はそっちのけでメンバーをやたらと変えまく
りクビ切り魔というレッテルまで貼られても、今だに相変わらず
「俺以外は皆クズ。俺のステージで1度でもミスったら、次はない。
俺のファンは俺がギターを弾き、俺が曲を書けばレコードを買う。
俺はドラムも、キーボードも、ベースも、ボーカルも出来る。だから
俺のメンバーは俺が指示した事を忠実にやればいい。1音でも変えた
り、自己表現したい奴はいらない」
と言い、ソロになった84年から現在まで43回のメンバー変えを
しました。

言動が、破天荒で、ワガママで、自己中心的で、気分屋ゆえ、インタビュー
記事は一番面白い人です。

「ジミーペイジが3大ギタリストって下手なジョークだぜ」

「ゲイリームーアがマシンガンピッキングだって。玩具のピストルの
間違いじゃないか」

「インペリテリもストラトヴァリウスも俺をソックリに真似た泥棒」

「バッハの死後、最も優れた作曲家は俺だ」

「グラハム・ボネットには何の才能も無い、俺の踏み台」

「ヌーノ・ベッテンコートは過大評価をされている真似っ子」

「世界中で最も最低な奴はブルース・ディッキンソンだ」

「エクソダスは酷い。まるで才能ない」

「スレイヤーは笑わせるバンドか」

「俺を嫌っている連中は、俺に才能があって、成功して、金持ちで、
有名で、顔が良くて、頭が良いのを僻んでいる連中だ」

「俺の音楽が分からない奴等はクズ」

ここまで行くと、もはや暴言、珍言では無く、笑いネタみたい
な事を、真剣に言っているから凄いです。

こんな滅茶苦茶な言動と、ずっと一貫性のピロピロ弾きに
茶目っ気を感じますね。そんな「王者」も最近は禁煙・禁酒を
しているようです。あんなに酒を飲み、ライブでもタバコ吸い
まくっていた「イングヴェイ・マルムスティーン」も健康を
気にする年なんですね。

「イングヴェイ・マルムスティーン」伝説も色々語りたい
所ですが、この人は書く事が多すぎてラチが開かないので
ここらで終わります。

欠点の多さも含めて「イングヴェイ・マルムスティーン」ファン
です。

◆イングヴェイ・マルムスティーンのオススメCD
セブンス・サイン

#15:ポール・ギルバート(Paul Gilbert)

2008年04月23日 | 魂のギタリスト聖典
元「ミスター・ビッグ」のギタリスト「ポール・ギルバート」
と言った方が分かりやすいでしょうが、「ポール・ギルバート」
を語る上で「ミスター・ビッグ」のみでは不十分すぎます。

「マイケル・シェンカー」や「エディ・ヴァン・ヘイレン」
が火種を起こし、「イングヴェィ・マルムスティーン」
「スティーヴ・ヴァイ」「マイケル・アンジェロ」
「クリス・インペリテリ」らが巻き起こした、ウルトラC級
ギターテクニック時代・・・、すなわちギター戦国時代に
華々しくデビューしたのが「ポール・ギルバート」です。

「イングヴェイ・マルムスティーン」「トニー・マカパイン」
「ヴィニー・ムーア」など超絶速弾きギタリストを次々と世に
出した音楽プロデューサーの「マイク・ヴァーニー」が
「ポール・ギルバート」を拾い上げました。

ギタースクールGITに入学直後「彼に教える事は何も無い。
本校にいるどの講師よりも上手い」と高評価で、そのまま
GITの講師に成る。

「レーサーX」では「イングヴェイの1.5倍の速弾き」と
時代背景を伺える音楽路線で売り出した。

ギター戦国時代も終わりに差し掛かった頃「デイブ・リー・ロス・
バンド」で大スターだった「ビリー・シーン」から「フリーや
バッド・カンパニーのようなブルース系ロックバンドを組まないか?」
と誘われ、ベテランの域に達していたセッションドラマーの
「パット・トーピー」、プロで歌っていた「エリック・マーティン」
で結成時から大物バンドであった「ミスター・ビッグ」が始動する。

「ミスター・ビッグ」にも弾きまくる楽曲もありますが、あくまで
楽曲重視のバンドアンサンブルをわきまえたギタースタイルに成り
ました。

「ミスター・ビッグ」は全米1位の曲を出しながらも、アメリカ人の
心は掴めないものの日本では大ブレークし、日本におけるハードロック
バンドでは「エアロスミス」「ボン・ジョヴィ」と肩を並べるほど
の人気を得ました。

僕達世代は、高校時代とかクラスに5,6人は「ポール・ギルバート」
信者がいました。僕達世代(今年30歳)では、ダントツ人気の
ギター・ヒーローで「布袋寅泰」「松本隆弘」「hide」と一緒
ぐらいの人気でした。

「ポール・ギルバート」は、1万円以下のギターなども数多く収集して
いて、いわゆるガラクタギターの愛好者です。

「アイバニーズ」のシグネチャーモデルでの打ち合わせでも、デザインや
色には積極的に発注を出したが、ネックの仕様や、材質、ピックアップ、
機能などは全てメーカー任せにしたらしい。「ポール・ギルバート」は
ギターの見た目重視で構造などには無頓着なようです。

ソロに成ると、歌を歌うようになり、ドラムも披露し、待望のインストゥ
ルメンタルアルバムも2枚出し、やりたい事を何でもするように成りま
した。「レーサーX」「ミスター・ビッグ」は、多彩な「ポール・ギルバート」
には窮屈すぎました。今は、ソロで何でもアリです。ショッキングピンク
のスーツで、歌いながらギターを弾き出した時は「どうしちゃったんだ?」
と思いましたが、まだまだ今後何が飛び出すか楽しみです。

◆レーサーXのオススメCD
スーパーヒーローズ

◆ミスター・ビッグのオススメCD
ヘイ・マン

◆ポール・ギルバートのオススメCD
バーニング・オルガン

#14:ジョン・ペトルーシ(John Petrucci)

2008年04月22日 | 魂のギタリスト聖典
超絶技巧派集団「ドリーム・シアター」の天才的ギタリスト
が「ジョン・ペトルーシ」です。

「ロック系のギタリストでテクニック的に一番は誰?」と
聞かれたら、迷わず「ジョン・ペトルーシ」を挙げます。

複雑、難解なメロディやリズムを完璧にこなし、楽曲の
タイプも「何でもござれ」です。「ライブ・アット・武道館」
や「G3」のライブでの完璧な正確さには驚きます。
スタジオ・テイクと寸分代わらない演奏をライブで再現しています。

バークリー音楽学院という音大生で結成したバンドゆえ、不良上がり
のバンドとは演奏力の完璧さが違います。

プログレッシブロック低迷期に、プログレッシブ・ヘヴィメタルで
業界を再沸騰しました。皆さんもご存知のように、2000年代には
プログレッシブ・ヘヴィメタル系バンドがウジャウジャとデビュー
しましたが「ドリーム・シアター」が、畑を耕し、種を蒔いた
功績が、今ようやく実っていると思います。

ハードロック/ヘヴィメタル界には、レコーディングで複雑・難解
なトリッキーな演奏を詰め込み過ぎて、ライブでは再現不能な
ギタリストも少なくないです。

良い意味で「リッチー・ブラックモア」「ジミ・ヘンドリックス」
「ジミー・ペイジ」「エリック・クラプトン」とかの人間味溢れる
演奏に比べると、「ジョン・ペトルーシ」は寸分の隙も無い完璧す
ぎる演奏ゆえ、機械的な感じにも受け取れます。

「ポール・ギルバート」や「スティーヴ・ヴァイ」と並び、日本の
ギターメーカーであるアイバニーズの普及に大貢献しましたが、
「ジョン・ペトルーシ」は近年「アーニーボール」(ミュージック・マン)
に乗り換えました。

◆ドリーム・シアターのオススメCD
イメージ・アンド・ワース

#13:スチュアート・スミス(Steuart Smith)

2008年04月22日 | 魂のギタリスト聖典
日本では無名のスタジオミュージシャンですが、
「スチュアート・スミス」唯一のソロ作
「ヘヴン&アース」は素晴らしいハードロックです。

あまりに無名すぎて、何の情報もありません。
「スチュアート・スミス」の歴史も何にもわかりません。

作曲面、ギタープレーなど完璧な「リッチー・ブラックモア」
です。何から何まで「リッチー・ブラックモア」で、ゲスト
参加が「ジョー・リン・ターナー」「グレン・ヒューズ」
と「リッチー・ブラックモア」フォロワーぶりを披露して
います。

しかも、「サンクス・リッチー・ブラックモア」とプリントされ
ているので「リッチー・ブラックモア」に捧げるアルバム
でしょうね。

ここまで完璧な「リッチー・ブラックモア」演奏で、オリジナル曲
だから、「リッチー・ブラックモア」の新曲を聴けたような
得した気分に成れるアルバムでした。

「イーグルス」の専属サポート・ギタリストでもありますが、
いつの日か自身のバンドで再びアルバムを出して欲しいです。

#12:ジミー・ペイジ(Jimmy Page)

2008年04月22日 | 魂のギタリスト聖典
ハードロックの生みの親「レッド・ツェッペリン」が
ハードロック界に与えた影響は計り知れず、ハードロック
界最強のバンドと言っても過言ではありません。
「ジミー・ペイジ」が集め結成した奇跡的なメンバーが
繰り広げる音世界に誰しも魅了されました。

その人気は今も健在で、今年行われたロンドンでの
一夜限りの再結成公演には1億6000万件の
チケット注文が殺到したようです。

「ジミー・ペイジ」は15歳でセッション・ギタリストや
スタジオ・ミュージシャンや音楽プロデューサーをしていま
した。
63年から65年は、1日何曲ものレコーディングが毎日
詰まっていて、当時ロンドンでレコーディングしたシンガー
のバックギターは全て「ジミー・ペイジ」とすら言われて
います。

売れっ子ミュージシャンに成ったものの、日々の
スタジオワークにいささか疲れ果て、一度は辞退していた
「ヤードバーズ」ベーシストで加入をしました。後に
ギタリストとし「ヤードバーズ」をやっていましたが、
人気も低迷で、メンバーを一新しました。

「ジミー・ペイジ」は、スタジオミュージシャン時代の
人脈をフル活用し、一流の技能で売れていないプレイヤー
を探しだし「ニュー・ヤードバーズ」は再始動します。

「ニュー・ヤードバーズ」は「レッド・ツェッペリン」
へと改名をしました。

「レッド・ツェッペリン」に捨て曲なし、と言うほど
駄作という楽曲が殆ど無いです。スケールが大きい
ダイナミックな演奏や楽曲、斬新なスライドバーの使い方や
変則チューニングなどで、単調ではないブルース音楽の
新時代を築きました。

僕は「レッド・ツェッペリンⅢ」を最初に聴いたので
「ジミー・ペイジ」のアコースティックギターに魅了され
ました。そして、1st、2nd、4thと聴くほどに
ハマリました。「ジミー・ペイジ」はロック史に残る
名リフを数多く生み、僕はギターソロパートよりも
リフやバッキングに強い影響を受けました。

また、演奏している姿がカッコよすぎます。ストラップを
下げて太ももあたりで弾くのも「ジミー・ペイジ」が最初
だと思います。テルミンやバイオリンの弓だって、演奏面
というよりもステージングのパフォーマンスに重きを
置いた演出だと思います。

インド、モロッコ音楽の導入などのプログレッシブ的な
音楽性も「レッド・ツェッペリン」の魅力です。
「ビートルズ」もインド音楽を導入したりしていました。
「エアロスミス」「イングヴェイ・マルムスティーン」
などもエキゾチックな楽曲を作っていますが、インド音楽
はロックにも影響を与えていますね。余談ですが
「クイーン」の「フレディ・マーキュリー」はインド人
です。

「ストラト・キャスター」ブームは「ジミ・ヘンドリックス」
が作り、「レスポール」ブームは「ジミー・ペイジ」が
作りました。エレキギターの2大ギターは、ハードロックの
創始者達により普及しました。

◆レッド・ツェッペリンのオススメCD
聖なる館

◆カバーデイル・ペイジのオススメCD
カバーデール・ペイジ

◆ジミー・ペイジ&ロバート・プラントのオススメCD
ノー・クオーター

#11:ピート・レスペランス(Pete Lesperance)

2008年04月22日 | 魂のギタリスト聖典
「ハーレム・スキャーレム」のギタリスト
が「ピート・レスペランス」です。

ハードロック低迷期に出てきたギタリストだけに注目は
低いかもしれませんが、ヤングギターの「ピート・レスペランス」
の連載は非常にわかり易く為になりました。超絶技巧的な
演奏からエモーショナルな演奏まで自由自在なプレイヤーです。

カナダが生んだ「ハーレム・スキャーレム」は、
1stアルバムから高レベルなヘヴィメタルを聴かせました。
ユニゾンギターや分厚いコーラスや旋律には新鮮さもあり
ました。1st、2ndと名盤を生み、今後最も期待できる
新人と言われていたが、3rdのグランジ&オルタナティブ
路線がヘヴィメタル愛好家の反感を買い人気は急失速しました。

しかし、手探りながら、パワーポップ路線に落ち着き、バンド名
も「ラバー」と改名。「ラバー」改名後、売り上げがあからさまに
落ち、あわてて「ハーレム・スキャーレム」に名前を戻しました。

「ハーレム・スキャーレム」の多くの楽曲は「ピート・レスペランス」
が手がけました。ソングラーターとしても、プレイヤーとしても
一流でありながら人気が「そこそこ」止まりなのが惜しいです。

◆ハーレム・スキャーレムのオススメCD
ムード・スイングス

#10:ブライアン・メイ(Brian Harold May )

2008年04月21日 | 魂のギタリスト聖典
華麗な美しさとエネルギッシュさを備えた
クリエイティブ・バンド「クイーン」
の生命線が「ブライアン・メイ」です。

「クイーン」とはインテリ集団で、メンバー皆高学歴
で「ブライアン・メイ」も天文物理学の博士号を取得
しています。

「ブライアン・メイ」の父親が電子技術エンジニア
という事もありメインギターの「レッドスペシャル」
は、100年以上前から暖炉の木材を削り、父子の
共同制作で作り上げました。バーンズ製のピックアップ
も自らコイルを巻きなおしたようです。ブリッジや
トレモロユノットまでアルミの削り出しで自作する
所が凄いです。

トレブルブースターまで自作で、VOXアンプの
名器AC-30と繋ぐ事で、個性的なサウンドを
具現化しました。

そして、ほかに類を見ないのが、ピックの代わりに
6ペンスコインです。近年はオーストラリア5セント
コインに代えたようです。

当時のトラック数が少ないレコーディング技術では信じ
られないオーバーデバイング(多重録音)による、
バンド・オーケストレーションを実現化しました。

ギターソロは凄くダイナミックで、計算され尽くした
構築美溢れる壮大なるフレーズです。

「クイーン」時代はコーラス程度でしたが、ソロ活動
以降はギター兼ボーカルを務め、見事な歌声を披露
してくれています。

僕は中学、高校時代に少ない小遣いからやり繰りし、
「クイーン」の全アルバムを揃えました。楽曲の良さ
「フレディ・マーキュリー」のオペラチックな歌声
は勿論「ブライアン・メイ」の多彩なサウンドに
魅了されました。あくまで楽曲重視であり、テクニック
は必要な箇所に当てはめるパズルのピースみたにな
奥ゆかしさにも魅力を感じました。高度なテクニック
を持ちながら、テクニックを見せ付ける路線には走らない
あたりにイナセな職人気質を感じます。

「ブライアン・メイ」はライトハンドも度々使いますが、
必要最低限です。ひたすらライトハンドで見せ付ける
ってタイプのプレイヤーではないです。

ソングライターとしての才能も高く、今後100年後、
200年後と伝わる音楽だと思います。

「コージー・パウエル」と「ブライアン・メイ」の共作
も深い感動を受けました。

「クイーン」のオリジナルメンバーは、「ブライアン・メイ」
と「ロジャー・テイラー」だけで「クイーン」再結成をしまし
たが、CDやDVDを見聞きすると悲しくなります。
ベテランの余裕たっぷりの演奏ですが「クイーン」名義で
「クイーン」以外の楽曲をやり過ぎです。メンバーのソロ
曲や「バンド・カンパニー」や「ジョン・レノン」の歌なんて
「クイーン」名義のライブで聴きたくないです。
「フレディマーキュリー」が他界した以上は、「クイーン」伝説
は封印すべきだったと思います。

◆クイーンのオススメCD
ライブ・マジック

◆ブライアン・メイのオススメCD
バック・トゥ・ザ・ライト~光にむかって