ベストセラーの本にはつくずく騙されます。
この本もそうです。
竹内薫という作者ですが、普段は科学ミステリー
作家の湯川薫というペンネームで活躍されている
方です。
最近読んだ下らなかったベストセラー本
「食い逃げされてもバイトを雇うな」と同じ
光文社新書から出版されています。でも「食い逃げ
されてもバイトを雇うな」よりは読みやすかった
です。
そもそも「99.9%は仮説」は、思い込み、常識、
前例、先入観、固定概念に縛られている現代人に
世の中の殆どの事は仮説で成り立っていて、絶対な
んて何ひとつ無いと言っている本です。立証的な
哲学書です。
僕も日頃から、常識?普通?価値観?と疑問に思って
いました。自分らしさ、個性、独自性と間逆に位置
する偽りの自分で、世間一般的な枠に自分を嵌め込む事が
世の中では良しとされている風潮に疑問を感じていま
した。しかし、いつでも、どこでも思った事を包み隠さ
ず、言いたい放題だったら、人間関係は築けないし、
社会生活は送れません。だから、人間は成長と共に
臨機応変に場の空気を察知し色んな人間性を無意識に
演じられるようになっていったと思います。要するに、
オフィス、友人、取引先、子供、妻など対人間に対し
無意識的に対応を変えています。
いや、この話をしだすと長くなるので、簡単に常識論
について書きます。多くの人が疑問にも思わず、何で
もかんでも受身体制で吸収し「そんなの常識じゃん」
とか言う人が僕には分かりません。
僕は幼少期は、どちて坊やでした。何でもかんでも
「どうして?」「なんで?」と聞いていましたが、
両親は「あーうるさい。そうなってるの」で話を
終わらせていました。
例えば「どうして、大人はネクタイをするの?」
とか聞くと「あーうるさい。大人はそういうものな
の常識」とかいい加減に返されていました。学校の
先生とかは丁寧に答えてくれていましたが、僕が
縦続けに質問を連打するとウンザリされる事も
度々でした。
そして思春期になると、生きる意味や、本当の幸せ
は何か、勉強は何故するのか、才能って何か、など
哲学的な事を悶々と自問自答していました。
だから、何事にも疑問を感じず受け入れている人は
僕には信じられません。仕事でも趣味でも何でも
疑問は絶えず溢れ返っているのに、誰もが疑問に
すら思わず、当然、当たり前、常識と受け入れて
います。
例えば、そういう常識人の料理人は、昆布は
一晩水につけ、加熱し沸騰直前に昆布を取り、
花鰹を入れすぐ火をとめ、ガーゼでこす。
と、教えられたら、それを覚えるだけです。
という基本製法に、何故昆布は一晩水につける
のか?、何故昆布は沸騰直前にとるのか?、
何故花鰹を入れたらすぐ火を消すのか?と疑問
に思わなかったら発展形は作れません。要する
に、理屈が分からなければ、教えてもらった事
しか出来ません。
毎回同じ条件下で全く一緒の事をするという
仕事は少ないので、あらゆる状況に対応できる
ようにする為にも、疑問や、問題意識を持って
生活をする事は大切です。
と、ここまでは枕言葉で、ここからが本題です。
この「99.9%は仮説」というタイトルは
非常に興味をそそりますし、プロローグが結構
面白かったから買ってみました。
確かに常識を覆す本ではありますが、全体通して
薄っぺらい内容を必死に例を出しながら、1冊に
仕上げたような本でした。
例の殆どは科学ですが、科学に無知な僕にも
とても分かりやすかったです。しかし、この本が
言う、常識、固定概念とは、過去と現代の価値観
の違いや、国籍によって慣習、常識、作法が違う
という内容で、僕が期待するものとは違いました。
例えば、2000年間も天動説が信じられていた
科学界でガリレオ・ガリレイは地動説を発表し
「デタラメ」と科学者達から訴えられ裁判にかけ
られ迫害されました。それまでの科学界の常識
を180度覆す発見を理解できる人が当時はいな
かった。その為、世紀の大発見は狂人、異常者の
戯言としか思われていなかったです。
また、ノーベル生理学、医学賞受賞のエガス・モニス
は悪名高いロボトミー手術を考案し、世界に広め、
30年で全世界で数十万人がロボトミー手術を受け
ています。精神異常者の改善手術ですが、前頭葉を
取り除くので、人格も、精神も抜けきった廃人に
してしまう手術です。この手術が常識的に行われ
ていました。
このような例が沢山載っている本で、本来は難し
いアイン・シュタインの相対性理論も、
「あなたが絶対的においしいと思っているラーメ
ン屋を友達に薦めるとマズイと言われた。どちら
も正しい、それぞれの尺度がある。それが相対性
理論」と分かりやすく解説されています。
この本は後半どんどん異常化してきます。僕が
馬鹿なだけか、「100実験して100回成功
しても完璧ではない。101回目に失敗するか
もしれない。1000回成功しても、1001回
目に失敗するかもしれない。100億回成功して
も完璧ではない。キリが無く実験が出来る以上は
完璧など存在しない」とか屁理屈めいた意見や
「1+1=2が本当かどうか最低1時間は考えて
ください」と訳が分からないものから
「この世界がバーチャルで数秒前に誕生したばか
りで、あなたの頭には精巧なニセ記憶が仕込まれ
ている。長い間生きてきて、地球が数十億年前から
続いていると信じ込んでいる。この仮説を覆す
方法は無い。今の生活が夢か、バーチャルか、
現実か誰にも分からない」
「宇宙空間を作り、地球を作り、生物を作り、
人間を作ったのは高度文明の生命体。その生命体
は宇宙の外の空間にいる。この仮説を覆す理論は
人間界にはない」・・・・・一体、この夢遊病
的な内容は何だろう・・・?と、思ってしまい
ます。
僕はまだまだ凡人でした。
この本もそうです。
竹内薫という作者ですが、普段は科学ミステリー
作家の湯川薫というペンネームで活躍されている
方です。
最近読んだ下らなかったベストセラー本
「食い逃げされてもバイトを雇うな」と同じ
光文社新書から出版されています。でも「食い逃げ
されてもバイトを雇うな」よりは読みやすかった
です。
そもそも「99.9%は仮説」は、思い込み、常識、
前例、先入観、固定概念に縛られている現代人に
世の中の殆どの事は仮説で成り立っていて、絶対な
んて何ひとつ無いと言っている本です。立証的な
哲学書です。
僕も日頃から、常識?普通?価値観?と疑問に思って
いました。自分らしさ、個性、独自性と間逆に位置
する偽りの自分で、世間一般的な枠に自分を嵌め込む事が
世の中では良しとされている風潮に疑問を感じていま
した。しかし、いつでも、どこでも思った事を包み隠さ
ず、言いたい放題だったら、人間関係は築けないし、
社会生活は送れません。だから、人間は成長と共に
臨機応変に場の空気を察知し色んな人間性を無意識に
演じられるようになっていったと思います。要するに、
オフィス、友人、取引先、子供、妻など対人間に対し
無意識的に対応を変えています。
いや、この話をしだすと長くなるので、簡単に常識論
について書きます。多くの人が疑問にも思わず、何で
もかんでも受身体制で吸収し「そんなの常識じゃん」
とか言う人が僕には分かりません。
僕は幼少期は、どちて坊やでした。何でもかんでも
「どうして?」「なんで?」と聞いていましたが、
両親は「あーうるさい。そうなってるの」で話を
終わらせていました。
例えば「どうして、大人はネクタイをするの?」
とか聞くと「あーうるさい。大人はそういうものな
の常識」とかいい加減に返されていました。学校の
先生とかは丁寧に答えてくれていましたが、僕が
縦続けに質問を連打するとウンザリされる事も
度々でした。
そして思春期になると、生きる意味や、本当の幸せ
は何か、勉強は何故するのか、才能って何か、など
哲学的な事を悶々と自問自答していました。
だから、何事にも疑問を感じず受け入れている人は
僕には信じられません。仕事でも趣味でも何でも
疑問は絶えず溢れ返っているのに、誰もが疑問に
すら思わず、当然、当たり前、常識と受け入れて
います。
例えば、そういう常識人の料理人は、昆布は
一晩水につけ、加熱し沸騰直前に昆布を取り、
花鰹を入れすぐ火をとめ、ガーゼでこす。
と、教えられたら、それを覚えるだけです。
という基本製法に、何故昆布は一晩水につける
のか?、何故昆布は沸騰直前にとるのか?、
何故花鰹を入れたらすぐ火を消すのか?と疑問
に思わなかったら発展形は作れません。要する
に、理屈が分からなければ、教えてもらった事
しか出来ません。
毎回同じ条件下で全く一緒の事をするという
仕事は少ないので、あらゆる状況に対応できる
ようにする為にも、疑問や、問題意識を持って
生活をする事は大切です。
と、ここまでは枕言葉で、ここからが本題です。
この「99.9%は仮説」というタイトルは
非常に興味をそそりますし、プロローグが結構
面白かったから買ってみました。
確かに常識を覆す本ではありますが、全体通して
薄っぺらい内容を必死に例を出しながら、1冊に
仕上げたような本でした。
例の殆どは科学ですが、科学に無知な僕にも
とても分かりやすかったです。しかし、この本が
言う、常識、固定概念とは、過去と現代の価値観
の違いや、国籍によって慣習、常識、作法が違う
という内容で、僕が期待するものとは違いました。
例えば、2000年間も天動説が信じられていた
科学界でガリレオ・ガリレイは地動説を発表し
「デタラメ」と科学者達から訴えられ裁判にかけ
られ迫害されました。それまでの科学界の常識
を180度覆す発見を理解できる人が当時はいな
かった。その為、世紀の大発見は狂人、異常者の
戯言としか思われていなかったです。
また、ノーベル生理学、医学賞受賞のエガス・モニス
は悪名高いロボトミー手術を考案し、世界に広め、
30年で全世界で数十万人がロボトミー手術を受け
ています。精神異常者の改善手術ですが、前頭葉を
取り除くので、人格も、精神も抜けきった廃人に
してしまう手術です。この手術が常識的に行われ
ていました。
このような例が沢山載っている本で、本来は難し
いアイン・シュタインの相対性理論も、
「あなたが絶対的においしいと思っているラーメ
ン屋を友達に薦めるとマズイと言われた。どちら
も正しい、それぞれの尺度がある。それが相対性
理論」と分かりやすく解説されています。
この本は後半どんどん異常化してきます。僕が
馬鹿なだけか、「100実験して100回成功
しても完璧ではない。101回目に失敗するか
もしれない。1000回成功しても、1001回
目に失敗するかもしれない。100億回成功して
も完璧ではない。キリが無く実験が出来る以上は
完璧など存在しない」とか屁理屈めいた意見や
「1+1=2が本当かどうか最低1時間は考えて
ください」と訳が分からないものから
「この世界がバーチャルで数秒前に誕生したばか
りで、あなたの頭には精巧なニセ記憶が仕込まれ
ている。長い間生きてきて、地球が数十億年前から
続いていると信じ込んでいる。この仮説を覆す
方法は無い。今の生活が夢か、バーチャルか、
現実か誰にも分からない」
「宇宙空間を作り、地球を作り、生物を作り、
人間を作ったのは高度文明の生命体。その生命体
は宇宙の外の空間にいる。この仮説を覆す理論は
人間界にはない」・・・・・一体、この夢遊病
的な内容は何だろう・・・?と、思ってしまい
ます。
僕はまだまだ凡人でした。