戦後、日本は技術立国とし輸出を伸ばし、高度経済成長を
果たしました。
資源が無く、国土が狭い日本が、世界一の技術・品質を武器に
世界と渡り歩く、経済大国へと成長しました。
製造業こそ日本の格であり、先進国になれたのは世界先進技能を
有し、日本は最先端技術製造拠点である事から、世界有数の
輸出立国の地位を築き経済発展日本へと発展しました。
その立役者の製造業が今、迷走時代に突入しました。優良企業が
この経済逆風により次々破綻し、存続が厳しく、倒産予備軍に
成り、紙一重で持ちこたえている企業がたくさんあります。
大企業、中小企業問わず、製造業が滅びていくのは、日本に
とって大きな損失です。民と官の連携をはかる時ですが、製造業
救済に公的資金を投入するのは世論の反対も多いでしょうし、
他の業種もこぞって公的資金を要求すると思います。
金融機関も、倒産しかかっている企業への融資はリスクが高い
です。政府が、融資企業倒産時の金融機関への保証を表明し
ていますが、金融機関も、慈善事業では無く、ビジネスである
以上は返済確実視出来る経済状態が良い所にしか貸したくない
はずです。
民主党は、自給率の低下防止案とし、農家には生活保障を提示
していますが、農家の安心策であり、不景気対策には成りません。
そもそも日本の発展は、日米同盟が大きく関わっています。
アメリカの世界最先端の新技術は次々に日本に入ってきて、元の
技術より遥かに高い水準に日本人が高めました。戦後復興、発展途上
なんてのは早々と払拭し、政界、経済界、財界なども強い後押しで
短期間で経済成長10倍へと伸ばし、大量生産での製品品質の良さ
低価格で、アメリカ輸出を伸ばし続けました。
日本製品のアメリカ市場拡大により、アメリカ国内産業は大きな
痛手を受けました。日本企業は相次いでアメリカ企業の敵対的な
買収を繰り返し、日米間の貿易摩擦が問題視されました。
80年代に官僚主導型、大量生産近代工業社会と化した日本は
80年代絶頂期を迎えました。日本の歴史上、最高潮の高景気時代
でした。
経済大国日本は、あっけないバブル崩壊により大不況に陥り、低迷か
ら抜け出せない時代が続いています。
そして、終身雇用制度、年功序列の崩壊が、日本経済復活を絶望的に
しました。愛社精神、企業への忠誠心、企業間の運命共同体意識が
薄れ、嫌な事があれば安易に退職したり、他の条件がいい会社
があれば次々乗り換えたり、実力主義、成果主義、勝ち組の考えが
一般的に浸透していきました。
企業は、社員や消費者の為ではなく、企業上層部と投資家の利益優先
に走った感は否めないです。
企業も業務の合理化を進めた結果、低賃金雇用策とし、パート、
アルバイト、契約社員などを増員していきました。そして、企業に
とっては便利な人材派遣、委託社員を使い捨て駒のように使いました。
働く側の意識も、高度経済成長期のような「モーレツ社員」
「企業戦士」「会社人間」のような人生を否定する者が増え、仕事は
金を稼ぐ手段としか考えない者も増え、プライベートな時間を大切に
するような傾向も出てきて、フリーターやハケンという労働形態が
企業側も労働者も合致した時期もありました。
しかし、昨年の「ハケン切り」により、多くの日本人が、派遣労働と
いう労働形態の実状を目の当たりにしました。
世界大恐慌のような大不況が襲いかかり、戦々恐々とした心持ちで、
人々の心理状態や精神状態までも蝕み、自殺者や精神疾患者も増加の
一途で、事件も多発しています。将来への希望が持てない時代ですし、
失業者も増え続けています。
日本は古来より、良くも悪くも集団主義でした。村づきあい、共同作業、
共同体の中の価値観や世界観に重きを置いてきように思います。集団から
途出する事を控え、周囲のカラーと同調しあい、周囲と同じ事で安心感
を得ていました。だから、日本人は自分を主張するのが苦手で、あいまい
な表現が多く、周囲と波風をたたせず、「言わなくても分かる」という
ぼんやりした淡い日本人の申し合わせ文化があります。
しかし、近年は、そういった集団主義は崩壊しつつあり、欧米的な、個人
主義が若者間に広がっています。しかし、それが暴走傾向にあり、利己主義
な、自己中心的思想のワガママが増殖しているように思えます。自分の権利
や都合ばかりを優先し、周囲への配慮や優しさが乏しいように思えます。
自己主張する事と、ワガママを押し通す事を、履き違えているように感じ
ます。
そういった集団主義の崩壊、合理主義の企業運営、見失った働く意義、
などを見つめ直す時期なのかもしれないです。
2010年も輸出企業は低迷し続ける経済予想が立てられ、個人所得は
更に厳しくなり、個人消費も抑える予測が立ち、2020年までの経済復興
も困難な見通しです。焼け石に水な、目先の延命措置ではなく、抜本的な
改革の時期だと思います。
もう、アメリカ依存型ビジネスや、輸出大国という80年代のやり方
では経済氷河期の雪解けは見込めません。
果たしました。
資源が無く、国土が狭い日本が、世界一の技術・品質を武器に
世界と渡り歩く、経済大国へと成長しました。
製造業こそ日本の格であり、先進国になれたのは世界先進技能を
有し、日本は最先端技術製造拠点である事から、世界有数の
輸出立国の地位を築き経済発展日本へと発展しました。
その立役者の製造業が今、迷走時代に突入しました。優良企業が
この経済逆風により次々破綻し、存続が厳しく、倒産予備軍に
成り、紙一重で持ちこたえている企業がたくさんあります。
大企業、中小企業問わず、製造業が滅びていくのは、日本に
とって大きな損失です。民と官の連携をはかる時ですが、製造業
救済に公的資金を投入するのは世論の反対も多いでしょうし、
他の業種もこぞって公的資金を要求すると思います。
金融機関も、倒産しかかっている企業への融資はリスクが高い
です。政府が、融資企業倒産時の金融機関への保証を表明し
ていますが、金融機関も、慈善事業では無く、ビジネスである
以上は返済確実視出来る経済状態が良い所にしか貸したくない
はずです。
民主党は、自給率の低下防止案とし、農家には生活保障を提示
していますが、農家の安心策であり、不景気対策には成りません。
そもそも日本の発展は、日米同盟が大きく関わっています。
アメリカの世界最先端の新技術は次々に日本に入ってきて、元の
技術より遥かに高い水準に日本人が高めました。戦後復興、発展途上
なんてのは早々と払拭し、政界、経済界、財界なども強い後押しで
短期間で経済成長10倍へと伸ばし、大量生産での製品品質の良さ
低価格で、アメリカ輸出を伸ばし続けました。
日本製品のアメリカ市場拡大により、アメリカ国内産業は大きな
痛手を受けました。日本企業は相次いでアメリカ企業の敵対的な
買収を繰り返し、日米間の貿易摩擦が問題視されました。
80年代に官僚主導型、大量生産近代工業社会と化した日本は
80年代絶頂期を迎えました。日本の歴史上、最高潮の高景気時代
でした。
経済大国日本は、あっけないバブル崩壊により大不況に陥り、低迷か
ら抜け出せない時代が続いています。
そして、終身雇用制度、年功序列の崩壊が、日本経済復活を絶望的に
しました。愛社精神、企業への忠誠心、企業間の運命共同体意識が
薄れ、嫌な事があれば安易に退職したり、他の条件がいい会社
があれば次々乗り換えたり、実力主義、成果主義、勝ち組の考えが
一般的に浸透していきました。
企業は、社員や消費者の為ではなく、企業上層部と投資家の利益優先
に走った感は否めないです。
企業も業務の合理化を進めた結果、低賃金雇用策とし、パート、
アルバイト、契約社員などを増員していきました。そして、企業に
とっては便利な人材派遣、委託社員を使い捨て駒のように使いました。
働く側の意識も、高度経済成長期のような「モーレツ社員」
「企業戦士」「会社人間」のような人生を否定する者が増え、仕事は
金を稼ぐ手段としか考えない者も増え、プライベートな時間を大切に
するような傾向も出てきて、フリーターやハケンという労働形態が
企業側も労働者も合致した時期もありました。
しかし、昨年の「ハケン切り」により、多くの日本人が、派遣労働と
いう労働形態の実状を目の当たりにしました。
世界大恐慌のような大不況が襲いかかり、戦々恐々とした心持ちで、
人々の心理状態や精神状態までも蝕み、自殺者や精神疾患者も増加の
一途で、事件も多発しています。将来への希望が持てない時代ですし、
失業者も増え続けています。
日本は古来より、良くも悪くも集団主義でした。村づきあい、共同作業、
共同体の中の価値観や世界観に重きを置いてきように思います。集団から
途出する事を控え、周囲のカラーと同調しあい、周囲と同じ事で安心感
を得ていました。だから、日本人は自分を主張するのが苦手で、あいまい
な表現が多く、周囲と波風をたたせず、「言わなくても分かる」という
ぼんやりした淡い日本人の申し合わせ文化があります。
しかし、近年は、そういった集団主義は崩壊しつつあり、欧米的な、個人
主義が若者間に広がっています。しかし、それが暴走傾向にあり、利己主義
な、自己中心的思想のワガママが増殖しているように思えます。自分の権利
や都合ばかりを優先し、周囲への配慮や優しさが乏しいように思えます。
自己主張する事と、ワガママを押し通す事を、履き違えているように感じ
ます。
そういった集団主義の崩壊、合理主義の企業運営、見失った働く意義、
などを見つめ直す時期なのかもしれないです。
2010年も輸出企業は低迷し続ける経済予想が立てられ、個人所得は
更に厳しくなり、個人消費も抑える予測が立ち、2020年までの経済復興
も困難な見通しです。焼け石に水な、目先の延命措置ではなく、抜本的な
改革の時期だと思います。
もう、アメリカ依存型ビジネスや、輸出大国という80年代のやり方
では経済氷河期の雪解けは見込めません。