この土日、第14回日本カメ会議に参加してきました
会場は武蔵境駅からほど近い
小ぢんまりとしたキャンパスです
1日目は、シンポジウム「アカミミガメ防除最前線」、一般発表
2日目は、一般発表、ポスター発表、シンポジウム「絶滅の危機にあるニホンイシガメ」
特にインパクトが強かったことを少々・・・
生態系の破壊だけでなく、農業被害まで引き起こすようになった野良アカミミガメ
ここでは徳島でのレンコン田における被害と対策が報告されました
アカミミを愛でる者としては悲しいことです
でも、悪いのはカメではないのに なんて言っていられないほど事態は深刻なのが現実だし
それにしてもなぜ輸入を禁止できないのかかねがね不思議に思っていましたが
謎が解けました
“WTOのSPS協定”という巨大な壁があったんです
WTOは自由貿易の促進を主目的とし、貿易に関する国際紛争時の国際裁判所の役割を持っている機関(前身はGATT)で2011年現在150を超える国と団体が加盟
そのSPS協定は、加盟国が植物・動物検疫、外来種規制などの措置を取る際には事前にWTOを通じて加盟国全国に通報しなくてはならないという取り決めなのだそうです
だからもし
アカミミを輸入禁止にするとしたら、事前にWTO加盟国に通知が行き、それに反対を唱える国があれば裁判 → 日本は輸入規制の正当性を科学的データで示さなければならないのですが、そのデータは国際誌に掲載された論文のように国際的に認知されたものでなければならず、アカミミに関してはこのデータがあまりに希薄なこと、さらに国内に蔓延しまくっているにかかわらず国として明確な対策をとっていないことから裁判には勝てない
負けてしまえばWTOから規制撤廃命令が来てそこから先輸入が自由に・・・
なので、現状ではうかつに輸入規制はできないのだそうです
つまりは特定外来生物にリストアップされている種は事前にWTOの承認を得ているもの
・・・ 奥が深い (というか、深すぎ複雑怪奇)
その他にも外来種問題に関する資料が無料で配布されていたのでもらってきました
年内に読み終わるかな・・・?
外来種といえば・・・
クサガメの日本集団は遺伝子解析によって中国・韓国由来の外来種と結論された論文は以前クリーパー61号で読みましたが、今回、ご本人が補足を交えながら口頭で説明くださったのはわかりやすかったです
さらに日本の固有種ニホンイシガメを取り巻く現実のあまりの厳しさにも驚きました
河川のコンクリート化による生息地の減少・ロードキル、クサガメとの交雑による遺伝子攪乱、アライグマによる捕食・・・ と
特に千葉県のある川ではアライグマによってニホンイシガメがほぼ絶滅に追い込まれていること・・・死体の写真はもちろん、激減を示す数値もショッキングなものでした
楽しかった、オモシロかった というよりは、今後時間をかけても調べたり考えたりすることをたくさん収穫した2日間でした
参加者は講堂も満員の145名、どうりで熱気むんむんだったわけです
次回の開催は名古屋だそうですよ~
さて、お約束の(してないって)
東京ラーメンレポ
1日目
武蔵境といえば・・・ 油そば発祥の店『珍々亭』
ず――――っと前から行ってみたかったのですが、わざわざ武蔵境まではちょっと遠くてパス・・・
今回はまたとないチャンス でも駅から15分くらい歩きました・・・
油そば(並)+ネギ盛り
麺がもちもちですごく美味しい
タレ多めでオーダーしている人が何人かいたけれど
私にはちょっとタレがしょっぱいかな?玉子もたのめばよかったな
2日目
駅から歩いて2~3分の『丸幸』
ラーメン(並) 玉ねぎのみじん切りがのった八王子風ですね~
あっさりしょうゆだけど、鶏ガラ+魚ダシでしっかりした感じのスープ
巻きチャーシューも入ってるのに390円
2種類の自家製麺(卵麺・そば粉入り麺)からの選択で、私はそば粉入りをチョイス
コシのあるちょっと変わった食感ですが、このスープにはアリだと思いました
内容特盛のカメ会議に、並盛だけどおいしかったラーメン
今年のカメイベントの締めくくりはアタマもお腹も大満足