A.himeのフォト日記

日常の思ったこと、感じたことを自由に気ままに・・・
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隅田の花火・・・あじさい

2008-06-20 | お花
『隅田の花火』と言う名前のあじさいを知ったのは、数年前に神戸市森林植物園のあじさいの撮影に行った時です。
真っ白で、華やか、そんな印象のガクアジサイが園の一画にまとめて植えてありました。名札には『隅田の花火』とあり、「粋な名前だな」と感心したのを覚えています。確かに花火を連想させる、そんなガクアジサイです。

最近の人気品種だそうで、アジサイのこの季節はどこの花屋さんでも見かけますね。



『隅田の花火』私はそう覚えていました。

ところが、ネットで検索すると『墨田の花火』の方が多くあります。記事によっては『墨田の花火』の方が正しいと思わせるような記述もありました。

記事によると、
「 ・・・ここ数年人気の高い品種に「墨田の花火」とネーミングされたあじさいがある。これはどうやら、ガクあじさいの突然変異体らしく、1970年代にアジサイ研究家の山本武臣という人が初めて見つけたという話であるが、そのときの命名は“FIREWORKS”。それが、80年代後半になって大手種苗メーカーのサカタによって「墨田の花火」とネーミングされ市場に出回り始めたのだという。このメーカーのどのような人物が命名したのかは定かでないが、柄の長い八重の純白のイメージを見事に表現した"粋"な名前は、見る者の心に花火の連想とともに鮮やかな印象を残す、すばらしいネーミングである。ここにもひとつ、日本の誇れる下町ブランドが誕生したというべきである。・・・佐々木歳郎氏(社団法人国土政策研究会 主任研究員)の調査による」
とありました。

『墨田の花火』ね~。
それでも疑問に思い、今度はサカタ種苗で調べてみました。
そこにはこんな記述が。

『隅田の花火』

「隅田川の夜空に浮かぶ花火を思わせます
約40年前に花光園園主の中村利夫氏が世に広めた変わり咲きの品種。ロングセラーを誇る人気のアジサイです。」

市場に広めたと言われるサカタのタネでは『隅田の花火』で販売しています。

念のため世に広めたと書かれている花光園でも調べてみました。
そこでも『隅田の花火』とありました。

花光園の記事
『隅田の花火』
「人気のアジサイです。花梗が長くなり、隅田川の花火を連想させる花です。実は父が約40年前に命名したものです。・・・これ本当!」

こんなことも書いてありました。

「スミダの漢字をよく間違えられます。
○隅田・・・隅田川
×墨田・・・墨田区
当然花火を打ち上げるのだから、隅田川の「隅田」です。」

命名者中村利夫氏の花光園でも『隅田の花火』で販売しています。




結論!

○『隅田の花火』が正しくて、

×『墨田の花火』は間違いのようです!


    


サカタノタネ記事

花光園記事


*今回の写真は素材屋さんからお借りしました。

訪問ありがとうございます。


追記
Googleで「隅田の花火」を検索すると31900件、ヒットしました。一番上にもしかして「墨田の花火」と出ます。間違って覚えていたのか?と思い、「墨田の花火」で検索したら、50900件もヒットしました。こちらの方が多いのですね~。
そこで語源を探してみました。隅田は東京の隅田川、墨田は東京の区の名前、でも明らかに隅田川の方が有名ですし、東京の下町を連想して粋な感じもします。もし私なら「隅田・・・」を使うでしょうね。そこで、サカタ→花光園の検索になった訳です。
「隅田の花火」・・・本当に素適な名前ですね。
命名がよかった?いえいえ花も本当にきれいです。
コメント (6)
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