hinajiro なんちゃって Critic

本や映画について好きなように書いています。映画についてはネタばれ大いにありですのでご注意。本は洋書が中心です。

Coco Before Chanel

2012年05月23日 | 映画
「Coco Before Chanel」

 高級ブランド・シャネルの創始者ココ・シャネルの伝記映画。
 孤児院育ちので酒場で歌を歌ってたココがどのようなきっかけで、世界的有名なファッションデザイナーに転身したのか。
 結論を先にいうと、私にはよくわからない作品でした。

 「私には確固たる将来の夢がある。その夢の実現のためならなんだってするわ。お金持ちをとっつかまえて、愛人になってお金を絞り出してやる!」という意思表示があるならあるですっきりするのに、なんとなく寂しくしているところに、たまたまお金持ちの男が声をかけてくれ、歌手としてコネでデビューしようとしたけれど失敗したから、彼のお屋敷に押し掛けて行って愛人のように暮らす。
 愛人とはいえ出どころの悪さを理由に表には出してもらえず悔しい思いをする・・・・だからといってプライドを傷つけられたので独り立ちするわけでもなく、そのままただ居座って、その金持ち男の洋服を切り貼りして自分好みの服を作っていく。そこらへんがちょこっとだけデザイナーとしての始まりの布石。
 そのうち来客の彼女がデザインに興味をもち仕事をすることに理解を示してくれる男性と恋に落ちフラフラ。
 で、最終的には愛するその男性はお金持ちの女性と結婚するので彼女は愛人ってことで、という条件を承諾し、そのかわりパリで自分のお店を持つことに出資してもらうことになり、めでたしめでたし?この出資の件も自分から持ち出した話ならまだいいけれど、彼の方からも申し出たのをそのまま受け止めただけー、みたいな。
 お屋敷住まいだったころに出会った女性たち、ココの奇抜な恰好やその当時の流行のファッションをシンプルにするというアイデア、黒を取り入れるアイデアに、冒険心をもった彼女たちのおかげもあり、ファッション界で徐々に名前が広がります。ここもまた自分で売り込んでいったという感じではないのがね・・・・たまたまって感じ。

 彼女が育ちはともかくとして意志が強く気位の高い女性として描かれていればよかったのかもしれないけれど、私にはどうしてもそのようには感じられなかった。ただ単にわがままで気が強くヒステリー、それでいて意外と流されるまま。でもそうすることが成功につながる場合もあるって、そういう話?
 
 人物の描き方が中途半端だった分、最後のファッションショーをもっとじっくり見せてくれれば良かったかも。で、2 out of 5

「The Best Man」

 結婚する友人の婚約パーティで、彼の婚約者に一目惚れしてしまったオリー。
 オリーの恋を成就させるため、別の友人が計画を練る。

 子供たちと最後まで観ましたが、微妙に気分の悪い映画でした。
 最終的には友人の浮気を結婚式で暴露したりなどこき下ろすことで彼女とハッピーエンドって・・・・・
 私の好きな Seth Green がとっても嫌な役で残念でした。仕事選んで~!! 1.5/5

「Dan in real life」

 こちらは Steve Carell とジュリエット・ビノシュで似たようなロマコメ。友人ではなく、弟の婚約者に恋してしまう男の話。
 主人公がこれまた魅力のない男でねぇ・・・・イラつきました。
 主人公はともかく家族はとても魅力的でそこに救われた感じはあります。
 ジュリエット・ビノシュって案外仕事を選ばないわけ? 1.5/5

「The Love Letter」

 上の映画の二人の出会いの場は町の小さな古本屋でした。そしてこちらの映画はそんな古本屋が舞台のラブストーリー。
 古本屋の女主人がなぜかモテモテで、彼女をめぐる男性陣、友人たち、母親などの人間模様。
 主人公の中年女性が妙にフラフラしていて何がしたいのかわからず・・・・・
 いいところもちょこちょこあったので、良い骨組みに肉付けを失敗してしまった感じです。2.5/5

 「Primal Doubt」

 テレビ映画。
 夫が仕事ばかりで家庭をかえりみないため、退屈した妻がちょっと出来心でネットで知り合った男性に会いに行ったため、夫婦そろって殺人の容疑をかけられる。
 果たして本当の殺人者は誰なのか。
 普通に楽しめる作品でした。3 out of 5

「Shanhai Noon」

 子供たちが喜んで観ていました。やたらと声を立てて笑っていましたよ。
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