hinajiro なんちゃって Critic

本や映画について好きなように書いています。映画についてはネタばれ大いにありですのでご注意。本は洋書が中心です。

The House at Riverton

2014年12月01日 | 洋書
   

 オーストラリアの人気作家ケイト・モートンの作品を読みました。

 98歳のグレイスは昔仕えていた館で起きた事件に隠された秘密を長年一人で抱えて苦しんでいたが、あるきっかけでようやく肩の荷を下ろすことができる・・・・・

 長い!長い! 長い!!!!

 いや、買った時に気づいていましたよ、分厚いですもん、600ページありますから。だけどですよ、

 Editor は一体何をやっていたの?

 最後の Acknowledgements でたくさん名前が挙がっているのですが、この中の誰一人として注意をしなかったの?注意はおかしいかな、アドバイスはしなかったの?不必要な部分がたくさんあるって。
 
 確かにたくさんのエピソードがあった方が一人一人の人となりがわかりやすいし、読者も親近感がわくかもしれない。
 でも登場人物への肉付けの意味をはき違えてるんじゃないか。

 パート3に分かれているけれど、正直言って分けている意味もあまりないようだし、乱暴なこと言えば、300ページにわたるパート2丸ごと要らないのでは?ってくらい。

 文章の雰囲気も登場人物の感じもいいんですよ。
 最初のつかみもいい。一体どういういきさつで何が起こったのか、グレイスが抱える秘密が何なのか、本当に気になるんです。
 結果一か月かけて読み切りましたが、

 秘密までがたいしたことない・・・・・・ガーン!(久しぶりに言ってみたかった)

 600ページ引っ張ってとんでもなく predictable・・・・勘弁してくれよ~ 

 3 out of 10

 オーディオで聴き読みしました。ナレーターはオーストラリア人ですが、すっごく聴きやすい好きな声です。アイリッシュアクセントも上手。でも正直アメリカンは酷かった・・・・
 実はオーディオには本にない部分もたくさんあって、この作品、どうやら元はもっともっと長かったみたいだ。
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