人気ミステリー作家ハーラン・コーベンの作品。
弁護士のポールの元に二人の警官が訪れた。
身元の分からない死体が上がり、手がかりは被害者が持っていたポールの連絡先だった。
犯人として疑われながら遺体を確認すると、それは20年前にポールの妹と共にサマーキャンプで殺されたとされている男のものだった。
20年前、ティーンを対象としたキャンプ場で4人が殺された。二人は遺体が見つかっていたが、ポールの妹を含むあとの二人は深い森の中に埋められているであろうというままであった。
この男が生きていたということは、もしかして妹も生存しているのでは?
という感じで、主人公ポールは現在のレイプ事件と殺人事件、20年前の事件の両方を解決しようと奮闘するわけです。なんと本人も軽く両方の殺人事件の容疑者でもあるんですけどね。
印象に残った点や感想を書くと全てがネタバレに繋がってしまうのでここまでしか書きませんが、20年前に森の中で何が起こったのかがすごく気になってあっという間に読み終わりました。
なかなか面白い結末だったのですが、その後のグダグダがちょっとしらけたというか要らんかったなぁとか「出てくる人出てくる人美形って、シドニーシェルダンかよ!」と思うこともありました。
7 out of 10
ハーランコーベンはこれで2冊目ですが、非常に読みやすくすっきりしている印象です。
洋書に読み慣れていなくても簡単に読めそうです。読み終えた達成感を味わうには簡単なミステリーが最適だと思います。
音源と共に読んだのですが、そのせいなのか文体のせいなのか主人公の語り口が好きなタイプです。
でも比較をすると前回の Hold Tight の方が楽しめました。