「Kite runner」「A thousand Splended Sun」の作者の作品。
「Kite Runner」は発売当時に読んで本当に衝撃を受けた作品でした。
当時私たちの周りにはアフガニスタン人がたくさんいて、多くを語らないその人達からの情報とテレビのニュースで見聞きしたタリバン勢力のこと、時を同じくして観た「オマー」という映画などを通して、アフガニスタン問題を今よりもっと身近に感じていたせいもあります。次作の方はあまりにも辛すぎて丁寧に読めなかった気がします。逃げからの流し読み。
そして数年を経てこの作品。
この作品は前二作に比べるとソビエトの侵略やタリバンによる残虐な行為の描写はかなり控えめでしたが、戦争で犠牲になった家族、戦争が残した心の傷などについてはこれまで同様丁寧に描かれていました。
貧しさ故の究極の選択を迫られた人、嫉妬心から、または愛情への渇望から一生涯後悔する行為をしてしまった人など、次から次へと苦しむ人々が登場します。そのどれもが本当に酷い行為なのですが、だとしてもどうしても彼らを責められないと感じるストーリーテリングはさすがです。
苦しい話と心暖まる話のバランス。辛いだけじゃないのが魅力でしょうね。
ただ、創作段階でアイディアが膨らみ過ぎてしまったのか、あれもこれも詰まっていて、最後が気になって気になって止まらずものすごい勢いで読んだのに、ほんの一部しかスッキリしなかったのが非常に残念。
7out of 10 気になる人々の気になるところが放ったらかしで終わってしまった感が拭いきれません。
「Kite Runner」は発売当時に読んで本当に衝撃を受けた作品でした。
当時私たちの周りにはアフガニスタン人がたくさんいて、多くを語らないその人達からの情報とテレビのニュースで見聞きしたタリバン勢力のこと、時を同じくして観た「オマー」という映画などを通して、アフガニスタン問題を今よりもっと身近に感じていたせいもあります。次作の方はあまりにも辛すぎて丁寧に読めなかった気がします。逃げからの流し読み。
そして数年を経てこの作品。
この作品は前二作に比べるとソビエトの侵略やタリバンによる残虐な行為の描写はかなり控えめでしたが、戦争で犠牲になった家族、戦争が残した心の傷などについてはこれまで同様丁寧に描かれていました。
貧しさ故の究極の選択を迫られた人、嫉妬心から、または愛情への渇望から一生涯後悔する行為をしてしまった人など、次から次へと苦しむ人々が登場します。そのどれもが本当に酷い行為なのですが、だとしてもどうしても彼らを責められないと感じるストーリーテリングはさすがです。
苦しい話と心暖まる話のバランス。辛いだけじゃないのが魅力でしょうね。
ただ、創作段階でアイディアが膨らみ過ぎてしまったのか、あれもこれも詰まっていて、最後が気になって気になって止まらずものすごい勢いで読んだのに、ほんの一部しかスッキリしなかったのが非常に残念。
7out of 10 気になる人々の気になるところが放ったらかしで終わってしまった感が拭いきれません。