縦走2日目。
平成27年8月20日(木)
夜半にツェツトを叩く雨音。
「冗談だろ。朝には上がるよな。それにしても寒いな。」
明け方も雨は降り続いていた。
ツェルト内で食事をし、雨具を着込みツェルトを除くすべてのものをパッキングする。
しかし、なかなか外に出る気がしない。
完全にしぼんでしまった。
ぐずぐずしていても始まらない。
ツェルトを出て、びっしょりになったツェルトをたたみザックに詰め込む。
重荷は変わらない。いや、重くなった気さえする。
振り返って笹山北峰の見納め。
行く先がこんなである。まだ、先が見えるから良いが・・・・。
なんだか判りにくい道を進む。
白河内岳 2813m 到着。
一向に良くならない天気。
どこでも歩けるようなところ。まだ視界が効くので高みに向かって登ればよい。
ふと地面に目をやると、ベリー類らしき植物あり。
晴れていれば素晴らしい稜線散歩となるだろうに。
で、大籠岳 2767mに到着。
この山は、100高山にカウントされている。
次は、広河内岳を目指す。
この稜線では人に会うこともない。
広河内岳 2895m 到着。
この山も100高山である。
農鳥岳まで行く予定であったがこれ以上歩く気がしない。
もう勘弁、いやになったので下山を決める。
大門分岐へ下る途中で広河内岳を振り返る。
写真では判りにくいが分岐の黄色いやぐらが見えてきた。
大門沢への分岐到着。
雨は上がったようである。
雨具のジャケットを脱ぎ、あとは下るだけ。
急な下山路。
ナナカマドだろうか。
水はまだ4リットル近く残っている。
この先、水場もあるし、少しでも荷を軽くするため2リットルを廃棄。
2kgの減量はほとんど実感できなかったが・・・
大門沢小屋到着。(レンズが曇ってしまった。)
立ち寄ることもなく先を急ぐ。
雨で滑りやすい橋を渡る。
沢の水量は多くないので怖くはないがロープはしっかりと握る。
発電所の取水口が見えてきた。
ふわふわする吊り橋。
砂防工事のため登山道が付け替えられており、登りが・・・・。
辛い。
林道の登山口に到着。ここからは林道を下るだけ。
仮小屋で泥だらけになった雨具を脱ぐ。
厳しい下山路だった。
奈良田第1発電所 このトンネルから一般車は入れない。
ここに登山ポストがあった。
ようやく戻ってきた。
途中挫折しての山行であったが天気の悪い時には仕方がない・・・・
と、天気を言い訳にしておこう。
本当は、辛い登りと重い荷物に先に進む気が失せてしまったのだが。
(こいつは雨降りではなかった昨日の話である。)
この周回コースは、早い人は日帰り。
1泊2日できつきつの今回のコースでした。 ↓
さて、次はどこへ行こうか。