アバスの背中を見送ったオキテスは、エブリジエへまでの道中のことを考えた。砦の浜からエブリジエまでは、今のキロ表示で言うと60キロ余りである。その中間地点にリブリジエがある。オキテスの考えはまとまった。
アバスが嬉々とした表情で現れた。扮装はなかなか似合っている、干草で編み上げたずた袋をせなかにして、農家の主夫といった風情である。
『お~お、アバス、その姿、なかなかいい。ところで武器はどこだ』
『このずた袋の中に入れています。一振りの短めの剣と『ロムフアイア』という武器です。この武器、使い勝手がなかなかなんです。今度のアーモンドの群生地への道作りで一部の者が使っていたはずですが』
『まあ~、見せろ』
オキテスは、その ロムフアイア を手にとって見た。
『使ってみなければ判らんが、なかなか鋭い刃物だな。ひと風変わった武器だな。材質は何だ、青銅ではないな』
『え~え、それは鉄です。青銅に比べて軽い上に丈夫です』
『お前が帰って来てからでいいから、俺の分を一振り準備してほしい』
『判りました。これは柄の部分をいれて長さが1メートルぐらいですが、長いものになると2メートルぐらいのものもあります。トラキアの部族が使っている武器です。対手の喉を掻き斬るのにとても使いいい武器なのです』
アバスが嬉々とした表情で現れた。扮装はなかなか似合っている、干草で編み上げたずた袋をせなかにして、農家の主夫といった風情である。
『お~お、アバス、その姿、なかなかいい。ところで武器はどこだ』
『このずた袋の中に入れています。一振りの短めの剣と『ロムフアイア』という武器です。この武器、使い勝手がなかなかなんです。今度のアーモンドの群生地への道作りで一部の者が使っていたはずですが』
『まあ~、見せろ』
オキテスは、その ロムフアイア を手にとって見た。
『使ってみなければ判らんが、なかなか鋭い刃物だな。ひと風変わった武器だな。材質は何だ、青銅ではないな』
『え~え、それは鉄です。青銅に比べて軽い上に丈夫です』
『お前が帰って来てからでいいから、俺の分を一振り準備してほしい』
『判りました。これは柄の部分をいれて長さが1メートルぐらいですが、長いものになると2メートルぐらいのものもあります。トラキアの部族が使っている武器です。対手の喉を掻き斬るのにとても使いいい武器なのです』