兵に呼びにやらせた浜衆が来た。オキテスは、両手を広げて彼を迎えた。
『お~お、来てくれたか、ダナン。今日は忙しかったのか』
『え~え、今は毎日が忙しい。アーモンドの群生地への食糧の調達に浜は多忙です』
『そうか。ダナン、お前に頼みたいことがある。4~5日、ちょっと身体を貸してほしい』
『いいですとも、用件は何です』
『ここにいるのは、俺の部下のアバスだ。一緒にエブリジエまで出向いてほしい。用件は、このアバスに伝えてある、頼めるか。お前の身の安全は、こいつが護る。しかし、互いに用心するにこしたことはない』
それだけ言うと、傍らの兵に言いつけて準備しておいた旅装をダナンに渡した。
『アバス、ダナン、近くに寄れ。エブリジエには、船で行け。エブリジエの浜に着いたら、船をリブレジエまでに返して、そこで待たせておけ。いいな。帰ってくるときは、そこから、船で帰ってくるのだ。船は、海賊退治のときにせしめてきた、あの快速艇を使う。漕ぎ手は8人、手配してある』
オキテスは、部屋の隅にいるひとりの男を手招きで呼び寄せた。
『お~お、来てくれたか、ダナン。今日は忙しかったのか』
『え~え、今は毎日が忙しい。アーモンドの群生地への食糧の調達に浜は多忙です』
『そうか。ダナン、お前に頼みたいことがある。4~5日、ちょっと身体を貸してほしい』
『いいですとも、用件は何です』
『ここにいるのは、俺の部下のアバスだ。一緒にエブリジエまで出向いてほしい。用件は、このアバスに伝えてある、頼めるか。お前の身の安全は、こいつが護る。しかし、互いに用心するにこしたことはない』
それだけ言うと、傍らの兵に言いつけて準備しておいた旅装をダナンに渡した。
『アバス、ダナン、近くに寄れ。エブリジエには、船で行け。エブリジエの浜に着いたら、船をリブレジエまでに返して、そこで待たせておけ。いいな。帰ってくるときは、そこから、船で帰ってくるのだ。船は、海賊退治のときにせしめてきた、あの快速艇を使う。漕ぎ手は8人、手配してある』
オキテスは、部屋の隅にいるひとりの男を手招きで呼び寄せた。