川の水は、多からず少なからずといったところである。せせらいでいるところもあれば、瀞っとした淵もあった。踏みならされた道は、川の流れで消えてはいるが、川の浅瀬を通って向こう岸に続いていた。二人は喉を潤して川原の石に腰を下ろした。
『ダナン、どう思う。ケシャンへ行くか、途中で消えている道を行くか。ケシャンは遠い、奴らはケシャンには行っていないと考えられる』
『アバス、ケシャンはやめよう。行かなくてもいいように思う。左の道を行こう、少々こころ細いが川筋に沿っている』
『よし、それで行こう。今夜は川原のいいところで野宿だ。では行こう』
二人は腰を上げた。三叉路に戻り、左手の道を歩き始めた。夕陽は二人の歩く正面にあった。
『ダナン、どう思う。ケシャンへ行くか、途中で消えている道を行くか。ケシャンは遠い、奴らはケシャンには行っていないと考えられる』
『アバス、ケシャンはやめよう。行かなくてもいいように思う。左の道を行こう、少々こころ細いが川筋に沿っている』
『よし、それで行こう。今夜は川原のいいところで野宿だ。では行こう』
二人は腰を上げた。三叉路に戻り、左手の道を歩き始めた。夕陽は二人の歩く正面にあった。