『今日の出来事だ。キドニアの街の中でテカリオンに出会ったのだ。地元産品の集積場でのことだ』
『なにっ!テカリオンに会っただと、奴は何用でクレタに来たのだ。それで』
『明日ここへ来るそうだ。その場では、詳しい話は避けた』
『奴が、ここへ来るのか。クレタに来たら、何はさておいてでも一番に来るのが当り前だろうが』
『昨夕着いたばかりだそうだ』
『そうか、それならそれでしょうがないか、まあ~、奴の来るのを待つとするか』
『よしっ、そのようなわけだ。それを頭お片隅において話をすすめる。いいな』
闇の中である、彼ら互いの顔が見えない。三人の顔は声のする方向に向いている。イリオネスは、心中の羅針を働かせて三人の目と目を合わせた気持ちで話し続けた。
『話はこうだ、よく聞け。明日、昼過ぎには、浜頭のスダヌスが来る。俺の思いでは彼は一人ではないと思う。知り合いの浜頭を引き連れてくる。おそらく話の進み具合では、夕刻には、築砦の事に目途がつくだろう。まとまるのは、その翌日と思って間違いない。もちろん、その場には、ここにいる四人は同席している。また、このクレタ自体、交易に重きをおいて成り立ってきた島らしい。午前中に話し合う、テカリオンとの話し合いでは、これからの俺たちの生活に関しての諸問題にかかわってくると思っていい。我々が交易についてどう考えているか、毎日の生活に入用な食糧問題、その他の必需品の問題等について探ってくるだろうと思う。地元浜頭連中とのことも考えて話し合い、それらをまとめて一挙に解決にもっていく、いきたい、お前らの協力が頼みだ。頼むぞ。俺自身、そのように考えて話を進めていく』
『いいでしょう、軍団長。それでいいです』
三人は、イリオネスの考えに同調の意思を示した。
『なにっ!テカリオンに会っただと、奴は何用でクレタに来たのだ。それで』
『明日ここへ来るそうだ。その場では、詳しい話は避けた』
『奴が、ここへ来るのか。クレタに来たら、何はさておいてでも一番に来るのが当り前だろうが』
『昨夕着いたばかりだそうだ』
『そうか、それならそれでしょうがないか、まあ~、奴の来るのを待つとするか』
『よしっ、そのようなわけだ。それを頭お片隅において話をすすめる。いいな』
闇の中である、彼ら互いの顔が見えない。三人の顔は声のする方向に向いている。イリオネスは、心中の羅針を働かせて三人の目と目を合わせた気持ちで話し続けた。
『話はこうだ、よく聞け。明日、昼過ぎには、浜頭のスダヌスが来る。俺の思いでは彼は一人ではないと思う。知り合いの浜頭を引き連れてくる。おそらく話の進み具合では、夕刻には、築砦の事に目途がつくだろう。まとまるのは、その翌日と思って間違いない。もちろん、その場には、ここにいる四人は同席している。また、このクレタ自体、交易に重きをおいて成り立ってきた島らしい。午前中に話し合う、テカリオンとの話し合いでは、これからの俺たちの生活に関しての諸問題にかかわってくると思っていい。我々が交易についてどう考えているか、毎日の生活に入用な食糧問題、その他の必需品の問題等について探ってくるだろうと思う。地元浜頭連中とのことも考えて話し合い、それらをまとめて一挙に解決にもっていく、いきたい、お前らの協力が頼みだ。頼むぞ。俺自身、そのように考えて話を進めていく』
『いいでしょう、軍団長。それでいいです』
三人は、イリオネスの考えに同調の意思を示した。