パリヌルスら三人に航海計画のあらましを伝える。
水夫頭のアギオテが航海図を描いた木板5枚と浜頭が各島の浜頭あてに紹介の文言を書き記した4枚の木板を携えて姿を見せる。
アエネアスら五人が彼を迎える、アエネアスが声をかける。
『おう、アギオテ水夫頭殿、先ほどは航海に就いて詳しく説明してくれて、ありがとう!』
『いえいえ、浜頭も私らもあなた方の無事なる航海を願っての上のことです。未知なる海を渡るには、その時その時の事態を正しく判断する余裕が大事です。それのあるなしが、目的地に安全に到達できるか否かに影響します。無理は絶対にいけません。航海には細心の注意をしてこそ、安全航海が達成されます。あなた方の無事なる航海を祈ります』と言って持参した航海図と紹介状のしたためられた木板を手渡す。
受け取るアエネアス、アギオテ水夫頭に声をかける。
『アギオテ水夫頭殿、この親切を私らは、生涯忘れることはありません。アギオテ殿が言われるように細心の注意を怠ることなく航海をしていきます。心から礼を言います。戻られたらレガント浜頭殿に私らの感謝の意を伝えてください。ありがとうございました』
アエネアスは受け取った航海図と紹介状の木板を目の高さに持ちあげてうやうやしくいただく、それに続けてイリオネスら四人が深く低頭する。
用件を終えて去る水夫頭のアギオテを丁寧に見送った。
長途の航海を目指すアエネアスが次なる航海の航海図と各日ごとの到着地の浜頭あての紹介状を手にしたことで、不安をしりぞけて安心を手に入れたことで安堵した胸をなでおろす。
イリオネスに声をかける。
『おう。イリオネス、我々が強く強く念願した次なる航海の安心を手に入れた。これでよろしく頼む』
『了解しました。天候、風具合、海上状況に十二分に注意して航海をしていきます』
夕刻が迫りくるサギントス島の浜を茜に染めるであろう陽が今日はない、雲が低く空を覆っている、風具合にも不安を感じる、明朝の出航が危ぶまれる。
パリヌルスが四人に話しかける。
『何となく空模様があやしいですね。明朝の出航が気にかかります。それから、この航海計画の件をオロンテスに伝えておきます。彼の役務の遂行に大いに関係します』
『おう、そうだな、オロンテスに航海の詳細を伝えてくれ』
『それについてですが、4っ日間の航程を描いた航海図を貸してください』
『おう!』とイリオネスが答えて、アエネアスから航海図の1枚を受け取ってパリヌルスに手渡した。
水夫頭のアギオテが航海図を描いた木板5枚と浜頭が各島の浜頭あてに紹介の文言を書き記した4枚の木板を携えて姿を見せる。
アエネアスら五人が彼を迎える、アエネアスが声をかける。
『おう、アギオテ水夫頭殿、先ほどは航海に就いて詳しく説明してくれて、ありがとう!』
『いえいえ、浜頭も私らもあなた方の無事なる航海を願っての上のことです。未知なる海を渡るには、その時その時の事態を正しく判断する余裕が大事です。それのあるなしが、目的地に安全に到達できるか否かに影響します。無理は絶対にいけません。航海には細心の注意をしてこそ、安全航海が達成されます。あなた方の無事なる航海を祈ります』と言って持参した航海図と紹介状のしたためられた木板を手渡す。
受け取るアエネアス、アギオテ水夫頭に声をかける。
『アギオテ水夫頭殿、この親切を私らは、生涯忘れることはありません。アギオテ殿が言われるように細心の注意を怠ることなく航海をしていきます。心から礼を言います。戻られたらレガント浜頭殿に私らの感謝の意を伝えてください。ありがとうございました』
アエネアスは受け取った航海図と紹介状の木板を目の高さに持ちあげてうやうやしくいただく、それに続けてイリオネスら四人が深く低頭する。
用件を終えて去る水夫頭のアギオテを丁寧に見送った。
長途の航海を目指すアエネアスが次なる航海の航海図と各日ごとの到着地の浜頭あての紹介状を手にしたことで、不安をしりぞけて安心を手に入れたことで安堵した胸をなでおろす。
イリオネスに声をかける。
『おう。イリオネス、我々が強く強く念願した次なる航海の安心を手に入れた。これでよろしく頼む』
『了解しました。天候、風具合、海上状況に十二分に注意して航海をしていきます』
夕刻が迫りくるサギントス島の浜を茜に染めるであろう陽が今日はない、雲が低く空を覆っている、風具合にも不安を感じる、明朝の出航が危ぶまれる。
パリヌルスが四人に話しかける。
『何となく空模様があやしいですね。明朝の出航が気にかかります。それから、この航海計画の件をオロンテスに伝えておきます。彼の役務の遂行に大いに関係します』
『おう、そうだな、オロンテスに航海の詳細を伝えてくれ』
『それについてですが、4っ日間の航程を描いた航海図を貸してください』
『おう!』とイリオネスが答えて、アエネアスから航海図の1枚を受け取ってパリヌルスに手渡した。
