一同が風雨にうたれながら顔を合わせている、顔をうつ雨滴がいたい。
アエネアスが一同に告げる。
『おう、おはよう。いい朝ではない!見てみろ!海は荒れて荒れまくっている、出航は、空模様、風具合、海上状況の収まりを待つ!今日は出航しない!以上だ』
一同が統領の意向を了承する、自船のところに戻って行く。
パリヌルスは波打ち際に起つ、海を眺める、湾の彼方の海を見る。
クレタの海との違い感じている、海の深さだろうか?海洋のスケールの大きさだろうか?と考える。
レガント浜頭が姿を見せる、イリオネスとパリヌルスが浜頭を迎える。
『おう、おはよう』
『おはようございます』
『ため込んでいたパワーを使っての荒れだな。今日の出航は無理ですな』
『言われる通りです。そのように意を決めています。おさまりを待ちます。浜頭、おさまりを待つ停留方よろしく願います』
『了承するする。おさまりを待たれるがいい』
浜頭が海の状態を確かめる、イリオネスと言葉を交わして戻って行く。
イリオネスがパリヌルスに声をかける。
『おう、パリヌルス、浜頭の了承も得た。模様眺めだ、まあ~、おちつけ!考えて解決できる問題ではない』
『そうですね。この荒れ状態のおさまるのを待ちます』
『荒れたあとは、海路の日和に恵まれるかなだな?』
『心静かに、荒れのおさまりを待ちます』
二人の会話が終わる、イリオネスが去っていく。
独り波打ち際に残ったパリヌルスに吹きすさぶ風が話しかける、風の言い分に耳を傾けた。
『おいっ!お前ら何をおびえている?ああ~ん!俺がビュ~ビュ~!波はザンブリコだ!俺が戯れる!海が踊る!思い知ったか!』
『それがどうした?』パリヌルスが開きなおる。
『おいっ!パリヌルス!何をビビッテいる?お前の造った船がこの荒ぶる海に耐えれると思っているのか?のぼせあがるんじゃないぜ!お前の造った船なんぞ、木っ端みじんに砕いてやるぜ!』
風がピユ~と吹き鳴らして過ぎていく。
『俺の遊び場はチッチャクはない!ここにとどまってはいられない!俺は多忙なのだ。もう少し楽しんだら、ここを去る!待つのだな!俺はだな、邪魔をする奴のいない海が大好きなのだ!』
パリヌルスは、荒れまくる風の独り言を耳にした感にうたれる。
波が足を洗っている、感じて我に返る。
『俺は何かを忘れている?』
吹きまくる風がパリヌルスを戒める、戒めを受けとめる。
思い起こす、それは『謙虚』の二文字であった。
アエネアスが一同に告げる。
『おう、おはよう。いい朝ではない!見てみろ!海は荒れて荒れまくっている、出航は、空模様、風具合、海上状況の収まりを待つ!今日は出航しない!以上だ』
一同が統領の意向を了承する、自船のところに戻って行く。
パリヌルスは波打ち際に起つ、海を眺める、湾の彼方の海を見る。
クレタの海との違い感じている、海の深さだろうか?海洋のスケールの大きさだろうか?と考える。
レガント浜頭が姿を見せる、イリオネスとパリヌルスが浜頭を迎える。
『おう、おはよう』
『おはようございます』
『ため込んでいたパワーを使っての荒れだな。今日の出航は無理ですな』
『言われる通りです。そのように意を決めています。おさまりを待ちます。浜頭、おさまりを待つ停留方よろしく願います』
『了承するする。おさまりを待たれるがいい』
浜頭が海の状態を確かめる、イリオネスと言葉を交わして戻って行く。
イリオネスがパリヌルスに声をかける。
『おう、パリヌルス、浜頭の了承も得た。模様眺めだ、まあ~、おちつけ!考えて解決できる問題ではない』
『そうですね。この荒れ状態のおさまるのを待ちます』
『荒れたあとは、海路の日和に恵まれるかなだな?』
『心静かに、荒れのおさまりを待ちます』
二人の会話が終わる、イリオネスが去っていく。
独り波打ち際に残ったパリヌルスに吹きすさぶ風が話しかける、風の言い分に耳を傾けた。
『おいっ!お前ら何をおびえている?ああ~ん!俺がビュ~ビュ~!波はザンブリコだ!俺が戯れる!海が踊る!思い知ったか!』
『それがどうした?』パリヌルスが開きなおる。
『おいっ!パリヌルス!何をビビッテいる?お前の造った船がこの荒ぶる海に耐えれると思っているのか?のぼせあがるんじゃないぜ!お前の造った船なんぞ、木っ端みじんに砕いてやるぜ!』
風がピユ~と吹き鳴らして過ぎていく。
『俺の遊び場はチッチャクはない!ここにとどまってはいられない!俺は多忙なのだ。もう少し楽しんだら、ここを去る!待つのだな!俺はだな、邪魔をする奴のいない海が大好きなのだ!』
パリヌルスは、荒れまくる風の独り言を耳にした感にうたれる。
波が足を洗っている、感じて我に返る。
『俺は何かを忘れている?』
吹きまくる風がパリヌルスを戒める、戒めを受けとめる。
思い起こす、それは『謙虚』の二文字であった。