サギントス島に停留して4日目、クレタ島を出航して8日目の朝を迎える。
空には、一点の雲も見ない澄んだ青空の朝である。
船団は出航態勢を整えて、陽の出待機をしている。
浜には浜頭の一行が顔をそろえている。
昇る朝陽の第一射が帆柱にとどく。
イリオネスが令を発する。
『出航っ!』
パリヌルスが声をあげる。
『漕ぎかたはじめっ!』
一番船が泡立てる、海面を割り始める。
イリオネスが浜の者ら一同に向けて、手をさしあげる、振りかざす、浜の者らが喊声をあげる。
二番船も海を割り始める、船上のアエネアスとオキテスが手を振る、これに応えて浜の者らが手を振る。
三番船、四番船が続く、四番船上のオロンテスが深く低頭して浜頭に感謝の意を伝える、姿勢をたてて手を振りかざす、船団は湾を南西に向けて、凪ぎ状態の海を割って進む。ほどなく北への方向転換点に到達する。
一番船が北方向へ転進する、続く船団の全船が北へと進行方向の転換を終える。
陽の出時の大日輪が通常の太陽として見える頃合いとなる、南からの風を感じる、風が力を増してくる、舵座の者から『帆張り』のサインがパリヌルスに届く。
パリヌルスが風の具合を計る、進行方向真ウシロの方角から風が来ている、海上状況を確かめる。
波はうねっている、ところどころに白ウサギの飛び跳ね状態の波頭が風に飛んでいる、帆張りの決断をする。
澄んだ大声を鋭く飛ばす。
『全帆!帆張り!』
後続の全船も瞬時に帆張りする、波を割るしぶきが飛ぶ、船上の者らの顔を濡らす。
『漕ぎかたやめっ!櫂をあげ!』
全帆に風をはらむ、100人余りを乗せている、かなりの重さの船が洋上を走る、進行方向右手に見ていたサギントス島が後方に遠ざかる。
船団が進む海洋は、イオニア諸島とギリシア国との間の海域とは違い、行き交う船が少ない、連なる島々にとって外洋と呼べる海洋である。
船団はサギントス島を出航してケフアリニア島に停留し、次日には、レフカス等に停留し、島がなく遥かにギリシアの陸地を望みながら長い航路を航海して、三日後にはケルキラ島手前のバクシ島に着く。
オロンテスの要請にこたえて、翌1日をバクシ島にて過ごす、食糧補給のパン焼き作業を行う。
彼らの三日間の航海は、曇りの日もあったがいい日和に恵まれたといってよい順調な航海であった。
サギントス島を出てバクシ島に到る、各停留地間の航海には、1日の航走を必要とした航海である。
その航海を三が日続行してバクシ島の停留する浜に着いたのである。
空には、一点の雲も見ない澄んだ青空の朝である。
船団は出航態勢を整えて、陽の出待機をしている。
浜には浜頭の一行が顔をそろえている。
昇る朝陽の第一射が帆柱にとどく。
イリオネスが令を発する。
『出航っ!』
パリヌルスが声をあげる。
『漕ぎかたはじめっ!』
一番船が泡立てる、海面を割り始める。
イリオネスが浜の者ら一同に向けて、手をさしあげる、振りかざす、浜の者らが喊声をあげる。
二番船も海を割り始める、船上のアエネアスとオキテスが手を振る、これに応えて浜の者らが手を振る。
三番船、四番船が続く、四番船上のオロンテスが深く低頭して浜頭に感謝の意を伝える、姿勢をたてて手を振りかざす、船団は湾を南西に向けて、凪ぎ状態の海を割って進む。ほどなく北への方向転換点に到達する。
一番船が北方向へ転進する、続く船団の全船が北へと進行方向の転換を終える。
陽の出時の大日輪が通常の太陽として見える頃合いとなる、南からの風を感じる、風が力を増してくる、舵座の者から『帆張り』のサインがパリヌルスに届く。
パリヌルスが風の具合を計る、進行方向真ウシロの方角から風が来ている、海上状況を確かめる。
波はうねっている、ところどころに白ウサギの飛び跳ね状態の波頭が風に飛んでいる、帆張りの決断をする。
澄んだ大声を鋭く飛ばす。
『全帆!帆張り!』
後続の全船も瞬時に帆張りする、波を割るしぶきが飛ぶ、船上の者らの顔を濡らす。
『漕ぎかたやめっ!櫂をあげ!』
全帆に風をはらむ、100人余りを乗せている、かなりの重さの船が洋上を走る、進行方向右手に見ていたサギントス島が後方に遠ざかる。
船団が進む海洋は、イオニア諸島とギリシア国との間の海域とは違い、行き交う船が少ない、連なる島々にとって外洋と呼べる海洋である。
船団はサギントス島を出航してケフアリニア島に停留し、次日には、レフカス等に停留し、島がなく遥かにギリシアの陸地を望みながら長い航路を航海して、三日後にはケルキラ島手前のバクシ島に着く。
オロンテスの要請にこたえて、翌1日をバクシ島にて過ごす、食糧補給のパン焼き作業を行う。
彼らの三日間の航海は、曇りの日もあったがいい日和に恵まれたといってよい順調な航海であった。
サギントス島を出てバクシ島に到る、各停留地間の航海には、1日の航走を必要とした航海である。
その航海を三が日続行してバクシ島の停留する浜に着いたのである。