あきオジの風景

写真、そして、俳句(もどき)
毎日更新しています。

競い合い階段かける別れかな  あきオジ

2010-01-04 06:51:00 | 日記
さあ、これから仕事だ!

そんな気合を入れている人もいるのですね。
現役の時、「こんな生活いつまで続くのだろう」と嘆いたものです。

確かに退職すると自由で
人とのストレスもないし
まあ、「そこそこ慎ましく生活していればなんとかなるだろう」
そんな安心もありますね。

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みなとみらい

ビルに映るビル
ちょっと面白い
最近、お気に入りの画像です。

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NHKの「なんだこりゃコレクション」という番組で取り上げられた俳句
なかなか面白い番組でした。

福助のお辞儀は永遠に雪がふる 鳥居真理子

唇はマスクの下に
怪しげもなくふる雪で
必死の暮らしも阻む冬はなお更に思う    橋本夢道


じゃんけんで負けて蛍に生まれたの   池田澄子

足のうら洗えば白くなる   尾崎放哉

青蛙おのれもペンキぬりたてか  芥川龍之介

露人ワシコフ叫びて石榴落ち落す  西東三鬼

性格が八百屋お七でシクラメン  京極楊

粉屋が哭く山を駆けおりてきた俺に  金子兜太

法医学・桜・暗黒・父・自瀆  寺山修司

夜のダ・カポ
ダ・カポのダ・カポ
噴火のダ・カポ    高柳重信

ととととととととととと脈アマリリス  中岡毅雄

ワタナベのジュースの素です雲の峰  三宅やよい

噴水や戦後の男指やさし  寺田京子

戦争が廊下の奥に立ってゐた   渡辺白泉

春は曙そろそろ帰ってくれないか  櫂 未知子

まっすぐの道でさみしい  種田山頭火

鞦韃(ぶらんこ)は漕ぐべし愛は奪うべし  三橋鷹子

栃木にいろいろな雨のたましいもいたり  安部完市

魔がさして糸瓜となりぬどうもどうも  正木ゆう子

夏みかん酢っぱしいまさら純血など  鈴木しづ子


私は「戦争が廊下の奥になってゐた」がよかったのですが、常識的ですかね。
もっと、フットワークがよく軽快な句が欲しかったですが、破ってくれませんでしたね。












正月になれど廻る観覧車  あきオジ

2010-01-04 06:38:15 | 日記
観覧車

一度、乗ったのですが
怖いですね。
自分が高所恐怖症であることを忘れていました。

数年前観音崎の灯台を訪ねた時
当たり前のように灯台の内部を見学しました。
そして、灯台の丈夫に螺旋状の階段を上って表に出ました。
そのとき、足元がえぐれている場所に立つ怖さをはっきり自覚しました。
あれ以来、高いところはいけませんね。

そうです。
高所恐怖症の私は
足元が不安定だし下を見ると
眩暈がします。

高いところを楽しめるのは才能ですね。
先日、NHKのアナウンサーが立山を縦走する
そんな企画の番組を観ましたが
山の頂上といっても何人も立つといっぱいになる。
そんな頂上で万歳している。
よくそんなことができるなと感心しました。

最後のひと踏ん張りの崖地
足をかける場所もないようなところ
下を見たら目がくらむ

損な困難があるから達成感があるとか
いろいろ説明があるのでしょうが

高尾さんのリフトも怖い私には無理ですね。
無理と言うより
その気にもなれません。

写真は「帆船にほん丸」

たよりなく崩壊して見えます。
あのマストの上に登るのですね。
緊張すれば怖くなのか
慣れなのかしりません。

でも、臆病な私は実物を見て駄目でしたが
この写真を見て、ますます駄目になりました。


歪みガラス平成映し年明ける     あきオジ

2010-01-04 06:24:43 | 日記
横浜みなとみらい

3日、「にぎわい座」の新春興行を楽しんだ帰りに
これ夢、夢ならさめないでほしい。
そんなことを真面目に考えながら歩いていました。

そこでこのガラスに出会いました。
鏡が歪んでいるのか
見る目が歪んでいるのか

写真にすれば分かるでしょう。
写してみればこんな感じ。

これが本当の姿なのだ。

ミッシェル・フーコーがベラスケスの「女官たち」でフィリッペ四世の家族の肖像を絵解きしたように

時代を解き明かす手法として面白いですね。
自分が見えているように周囲の人に見えているとは限らない。

自分が見えている観覧車を同じ位置から隣の人に見えているとは限らないし
映っているとは限らない。
でも、みんなで同じものを見ていると思い込んでいるし
それでけっこうようが足りている。

そんなものかもしれません。