あきオジの風景

写真、そして、俳句(もどき)
毎日更新しています。

川遊びそんなこともありました  あきオジ

2012-07-06 06:04:01 | 日記
昭和記念公園です。

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しぐれますと尼僧にあいさつされて居る  放哉

一人のたもとがマツチを持って居た  放哉

(放哉と山頭火、どちらがいいとか、好きだとか、どうでもいいようなことも社交なのですね。このごろ分かりました。)

上天気の顔一つ置いてお堂  放哉

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いまはもう暑中見舞は無事たより  あきオジ

桜桃を齧る列車の女子高生  あきオジ


水すまし浮かべるほどの暑さかな  あきオジ

2012-07-06 05:52:49 | 日記
昭和記念公園の池です。
でも、いまだに名前を知りません。

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嫁ぐ妹と蛙田を越え鉄路を越え  金子兜太

欠伸して水蜜桃が欲しくなり  金子兜太

なめくじ寂光を負い鶏(とり)のさば  金子兜太

(だからどうだと言われると困るのですが、硬質な言葉をがんがんと並べる面白さはあるのでしょうね。私は神経質であったり、過剰であるよりも、間抜けで曖昧で「まあ、いいか」で通した句がいいですね。

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あることもないことさえも夏の空  あきオジ

(この「あることもないことも」という表現は、好きですね。すべては何もなく、頼りなく消えていく。そんなイメージが好きです。)

紫陽花が塔を背にする蕎麦屋前  あきオジ

もういちどそれがなくてありがたき  あきオジ

(人生は一度で十分。やり直すつもりもなければ、戻りたくもありません。これからで十分です。)

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いつのまに梅雨の真ん中何もなし  あきオジ

2012-07-06 05:43:10 | 日記
蛸は退屈すると自分の足を食べる。
そんな言い方を聞いたことがあります。
事実かどうか分かりませんが
生きものの不思議を感じます。

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知恵のなか退屈ある不思議さよ  あきオジ

飽きること忘れることも芸のうち  あきオジ

一茶さえ芸論語る雨続く  あきオジ

あったことあるはずのものも夏の風  あきオジ

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夕暮や蛍にしめる薄畳  一茶

翌(あすも)あすも同じ夕か独蚊屋  一茶

(このような「しみじみ」が一茶なのですね。拗ねる一茶もいいですね。)

菖蒲ふけ浅間のけぶりしづか也  一茶

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