あきオジの風景

写真、そして、俳句(もどき)
毎日更新しています。

説明がつかぬ墓石に雪  あきオジ

2012-02-26 05:51:59 | 日記
ラン展の写真も一週間も続くと飽きますね。
飽きるから楽しめるかもしれません。

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「天や」の海老天丼(780円)が最近の贅沢です。
てんぷらなどめったに食べませんが
先日、知人に誘われるままに込み合っている店に入りました。
そこで三種類の海老を材料にしたてんぷらを食べました。

御飯も美味しいし
十分に「うまい」と思いました。

食わず嫌いというか、安いからうまくないと決めていましたね。

それ以来、機会あるごとに食べます。
その分、入らないのが牛丼の店です。
御飯が美味しくないといけませんね。

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足のうら洗へば白くなる  放哉

海が少し見える小さい窓一つもつ  放哉

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灰をかけ火を静めて一日終わる  あきオジ

顔洗う理由などない雪景色  あきオジ

洟をかむそんなものでいい俳句かな  あきオジ

物忘れそれくらいなら春の風  あきオジ

2012-02-26 05:38:10 | 日記
写真を撮るのですが
成長していませんね。
いつも同じ場所で、同じ対象を撮っている。
そろそろと思いながら
そのまま
まあ、いいか。

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あんなことこんなことも暇つぶし  あきオジ

節分草けなげに雨をうけて咲き  あきオジ

たかが俳句それくらいの春の雨  あきオジ

由来しらねどきらきら咲ける福寿草  あきオジ

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与えたものというか良い事をした量は自分の方がいつも多いように計算しているのですね。

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ほととぎすあすは山をこえて行かう  山頭火

曼珠沙華咲いてここがわたしの寝るところ  山頭火

(この句は山頭火を代表する句ではないでしょうか。)

山あれば山を観る
雨の日は雨を聴く
春夏秋冬
あしたもよろし
ゆうべもよろし  山頭火

(隠棲生活を詠ったように思えてかっこいいのですが、そうはできない山頭火を想像することが楽しいですね。)


焼き芋の売り場消えて雛あられ  あきオジ

2012-02-25 06:07:25 | 日記
もう、難しいことは考えず
好き勝手
あるがままを大切にして暮らしたいですね。

いつも「そろそろ」と考えるのです。

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説明もなけど愉快な二人つれ  あきオジ

歳時記を探すためらい花もなく  あきオジ

嫌いだと言いだす人の厚化粧  あきオジ

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茶の花のちるばかりちらしておく  山頭火

いつしか明けてゐる茶の花  山頭火

冬が来てゐる木ぎれ竹ぎれ  山頭火

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白壁の街に梅咲く絵のごとく  あきオジ

2012-02-25 05:53:13 | 日記
湯島聖堂の壁です。
いかにもという物々しさですが
それはそれですね。
まあ、いいか!
それが私のスタイルです。

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老醜をさらしてCMに登場するかつてのスター
それも懐かしみ人もいれば、見た句ない物を見た。
そんな思いもあるのですね。
そんあことを昼休みに語り合いました。

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人間並の風邪の熱出して居るころよ  放哉

都のはやりうたうたつて島のあめ売り  放哉

淋しい寝る本がない  放哉

(この句はお気に入りです。現代的な感じがします。人間はハード、そしてソフトを取り込まないと機能しない。そんな時代の句ですね。)

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ありがたい感謝感謝で終える冬  あきオジ

物云わぬ賢さもあり冬木立  あきオジ

難しく考える人の春いちばん  あきオジ

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本捨てる潔さうむ春一番  あきオジ

2012-02-25 05:44:00 | 日記
ランの過剰なまでの装飾性を好む人もいれば
春ラン、寒蘭をこのむ人もいます。
それぞれの好みがあるからちょうどいいのですね。

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鶯の二声はなく枯木かな  蕪村

(このような技巧的な句で、解説を読まないと味わいが得られない句は苦手ですね。)

絶頂の城たのもしき若葉哉  蕪村

うき草を吹あつめてや花むしろ  蕪村

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蕪村立つ庭に梅咲くころになり  あきオジ

尻尾ふる犬高貴なる面構え  あきオジ

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雪原で電車撮りたるひとりもの  あきオジ

2012-02-24 06:40:44 | 日記
雪とけてくりくりしたる月夜かな  一茶

仕(つかまつる)る手に笛もなし古雛  松本たかし

流氷や宗谷の門波荒れやまず  山口誓子

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格調の高い俳句もときにはいいのですが、日常を軽快に切り取ったものがいいですね。そこに裏側もなければ裏返しの表現もないのがいいですね。
もう、そのような深読みができない年になりました。

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携帯テレビを手に入れました。
散歩の途中でファミレスで休憩
そのときに落語を聞こうとする思いつきです。

物は「手に入れるまでが買い物」で
手に入った時からはやっかいものになることもあるのですね。

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うらうらと揺れる電車で老いを知る あきオジ

美しい日本を思う春になり  あきオジ

このままでいいかと聞きたい老いの春  あきオジ

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なぜかしら春と一緒に子が走る  あきオジ

2012-02-24 06:09:54 | 日記
春らしい気分ですね。
そろそろ梅の季節ですね。
これから忙しくなりそうです。

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雨だれの音も年とつた  山頭火

物乞ふ家もなくなり山には雲  山頭火

笠も漏りだしたか  山頭火

(この山頭火独特の語調と響きがいいですね。)

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「ちょっとした」腰痛話の長さかな  あきオジ

病院で過ごす午後の孫自慢  あきオジ

どうにでもなれと思えど桜待つ  あきオジ

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老いてなおしたいことあり梅が咲き  あきオジ

2012-02-24 05:47:47 | 日記
ラン展も今日が最終日ですね。
そして、来年に向かってそれぞれが作業を始めるのですね。

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することがあるだけでいい春作業  あきオジ

お約束形式美学で濃茶のみ   あきオジ

勢いで句をつくる春いちばん  あきオジ

寒ささえときめきがあり梅一輪  あきオジ

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日ねもす曇り居り波音の力かな  放哉

葱青々と寒雨つづくかな  放哉

わが足の格好の古足袋ぬぎすてる  放哉

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このごろ、手を広げるのも面倒なので山頭火と放哉を追いかけることは止めないでいようかなと思うようになりました。
それだけでも、年寄りの楽しみとしては十分になりそうです。

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もういちど座ってみたい雪茶席  あきオジ

2012-02-23 05:35:29 | 日記
中央線です。
同じ場所に何度も来ているうちに
別のものが見えてきます。

このごろは、電車とは「人を大量に運ぶ函に見えます」

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雪下ろしそんなこともありました  あきオジ

大雪でためらいもきえ茶をすする  あきオジ

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行年や芥流るるさくら川  蕪村

梅さがた我に師走の人通り  蕪村

まるめろはあたまにかねて江戸言葉  蕪村

(時代をすくうことに相当の意識をむけている。蕪村はそんな俳人だったのですね。構図や表現したいものが先にあり、そこに小道具を添えている。そんな気がします。)

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饒舌も飾りとなるか午後三時  あきオジ

2012-02-23 05:21:15 | 日記
ランもここまで飾り立てるのでしょうかね。

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このブログ自分の好きにやっていますが、自分をコントロールするものがありませんから、無軌道ですね。
そんな気がします。
それにしても、毎日閲覧している人
どんな人なのでしょうかね。

皆目見当がつきませんが、お付き合いいただいているだけでもありがたいことです。
感謝しております。


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することもしないことも二月かな  あきオジ

焼き芋をなぜか食べたい電車かな  あきオジ

分かることどうでもよくなる新聞紙  あきオジ

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ひとり旅枇杷たべて手を濡らしをり  中村汀女

初湯出し機嫌かくせず座にまじる  中村汀女

今日に処す足袋の真白をはきにけり  中村汀女

(女性の堂々とした句で気持ちがいいですね。それでも人間というより女性であることを強く意識していますね。そんな時代の空気を感じます。)