あきオジの風景

写真、そして、俳句(もどき)
毎日更新しています。

尊大な社交界でラン活ける  あきオジ

2012-02-23 05:09:10 | 日記
ラン展の出品作です。
ここでも競い合いがあるのですね。
それが向上の原点なのでしょうが

負けづ嫌いが進歩の原点なのですね。
そんなものいらないという思想の人は山奥に追いやられるのですね。

それもいいかも。

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よい宿でどちらも山で前は酒屋で  山頭火

ここで寝るとする草の実のこぼれる  山頭火

(この語調になれると山頭火も面白い。そんな気がしてきました。素人の理解とはこんなものです。)

月からひらり柿の葉  山頭火

(この絵画的な表現への未練がいいですね。そこから抜け出て山頭火の表現世界が始まるのですね。)

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物を言い解釈もあり冬の空  あきオジ

駅前でいきつもどりつ春を待つ  あきオジ

もう一度出直そうかと傘を閉じ  あきオジ

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俳句は洟をかむのと同じ爽快さがあるのですね。

人暮らす匂いも消えし下宿あり あきオジ

2012-02-22 06:28:06 | 日記
聖橋から見える風景です。

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藁屋根草はえれば花さく  放哉

木魚ほんほんたたかれまるう暮れて居る  放哉

(このような句は放哉でなければ浮かばないものですね。それに表現も新鮮ですね。)

水車まわつて居る山路にかかる  放哉

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一度だ雪に迷った記憶あり  あきオジ

誰もかれも雪をめぐみと語る街  あきオジ



何となくその気にならぬ梅がさく  あきオジ

2012-02-22 06:09:33 | 日記
湯島聖堂の椿です。

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赤貧にたへて髪梳く霜夜かな  飯田蛇笏

藁つむや多大峰は雲のなか  飯田蛇笏

ぬすびとに夜々の雨月や瓜畠  飯田蛇笏

(現実的なほこり臭さなどない、構築された美学なのですね。)

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ちらついた雪に駆けだす児らの声  あきオジ

眠ささえ春の気配となりにけり  あきオジ

苺うるタオル鉢巻きかしましき  あきオジ

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昨日、水泳を気合をいれてしたのですが
お陰さまでよく眠れました。
いっぱい眠りましたが
頭はぼーとしたままです。

まあ、それもいいか。

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あるからいいなくてもいいと雪が続く  あきオジ

2012-02-22 05:59:53 | 日記
ラン展で出品されたガラスです。
バラ展でも思ったのですが、花と花器をセットにした展示を工夫したらいいと思います。

いつも花器を楽しみにしています。

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この道しかない春の雪ふる  山頭火

けふはここまでの草鞋ぬぐ  山頭火

飲みたい水が音たててゐた  山頭火

(人は自分らしくにこだわらなくて地が出るものなのですね。)

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すっぽんの宣伝もあり夜が明ける  あきオジ

座り込む若者もあり春いちばん  あきオジ

うるさいと言いたくもなるこごとかな  あきオジ

(最近は年寄りの小言を聴かなくなりましたね。年寄りの出る舞台させまくなりましたが、一人で楽しむ世界は大きく広がりましたね。)

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とりあえず食べてみるか豆大福  あきオジ

2012-02-21 05:47:04 | 日記
ランの展示会の出品作です。

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先日、どんなつもりで作っているのかと問われました。
深い意味ではなく、社交的な挨拶だったようですが
とりあえず、書いておきます。

深い意味はない、ちょっとしたこだわりです。

素人の俳句(もどき)ですから俳句などと言わない。
とりあえず5・7・5で作るけれど、とりあえず程度でいい。
季語は自分の表現を横着にさせ、イメージが限定されてしまうのでできるだけ避ける。
ひらがな文字を多用し、軽快な擬態語を取り込む工夫をする。
古典的な教養を下敷にしない。
深読みしない。
裏返して読まない。

句を取りあげるのはストレッチ運動のようなものです。

そんなことでやっています。

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「朝の挨拶代わり」と受け止められるのが一番嬉しいです。

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自分だけわかればいいとひとり言  あきオジ

分かることそれさえ投げ出す春の川  あきオジ

菜の花が咲きだすニュースも懐かしき  あきオジ



小雪散る駅にちらほら帰省客  あきオジ

2012-02-21 05:35:59 | 日記
ランも強烈な香りがしますね。
鈍感なわたしには香りに世界があることに気づきませんでしたね。

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笑ふ山より流れ出て水光る 今瀬剛一

良き知らせあり真っすぐの山笑ふ  森岡正作

今死ならば瞼がつつむ春の山  斎藤玄

(「旅の歳時記」を読むことがあります。旅の句には、観念操作で創り出す句が少ないのがいいですね。)

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ハナ肇演じるドラマに雪が降る   あきオジ

疲れても歩くしかない時雨かな  あきオジ

気楽なる暮らしもあるかと思う春  あきオジ

恨みごとあるわけでもなく春の雪  あきオジ

菜畑に夕日落ちる甲州路  あきオジ

2012-02-21 05:21:29 | 日記
ランの展示会の出品作です。
ここにも自分の世界があるのですね。

この写真はグランプリのランです。
どこがどういいのかは素人の私には分かりません。
でも、副賞は外車ということだけは分かりました。

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霜柱どうにかなるかと思いたり  あきオジ

申告の手間暇もあり年終わる  あきオジ

山門に雪積もりたる深大寺  あきオジ

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まつたく雲がない笠をぬぎ  山頭火

墓がならんでそこまで波がおしよせて  山頭火

雨だれの音も年をとつた  山頭火

(語調がぴったりの日もあれば、それなりの日もあります。感情や体調によって微妙に違うことを感じることがあります。言葉の怖さって、こんなところにもあるのかと思いましたね。)

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確定申告もしたし、水泳もしてきたし、それなりの一週間の段取りができました。

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桜まつ日々の明るさいずこより  あきオジ

2012-02-20 05:32:46 | 日記
春らしい気分ですね。
こんな春をあと何回迎えることができるのでしょうかね。

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六道輪廻の間には 
ともなう人もなかりけり
独り生まれて独死す
生死の道こそかなしけれ  一遍

(一遍の言葉は徹底していていいですね。)

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春雨や小磯の小貝ぬるるほど  蕪村

瀧口に燈を呼ぶや声春の雨  蕪村

物種の袋ぬらしつ春のあめ  蕪村

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福寿草なぜかボタンのかけちがい  あきオジ

卒業も中途半端な前途なり  あきオジ

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鉄塔が突き出す空を鳥がゆく  あきオジ  

2012-02-20 05:16:47 | 日記
春の風になりましたね。
ようやく春の気配ですが、またひと雪ありそうですね。

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風の中おのれを責めつつ歩く 山頭火

われをしみじみ風が来て考へさせる 山頭火

声はまさしく月夜はたらく人人だ  山頭火

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また、通常の鑑賞の気分に戻りました。
あれもこれも刺激的で魅力的に感じることもありますが
まあまあの気分のときがあります。

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軽やかな足取りとなる春近し  あきオジ

見送りて梅を話題の立ち話  あきオジ

あれもこれも昔になりぬ福寿草  あきオジ

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かぐわしきランの残酷みせもせず  あきオジ

2012-02-20 05:04:09 | 日記
東京ドームですね。
私が東京ドームに入るのは年に二度だけです。
キルト展とラン展です。

ここかしこから強烈な匂いが漂ってきます。

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橋渡る春風があり人もあり  あきオジ

裏返す言葉もありて春ひかり  あきオジ

もう少し先まで歩くか春の風  あきオジ

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静もれる森の中をののける此の一葉  放哉

井戸の暗さにわが顔を見出す  放哉

鐘ついて去る余韻の中  放哉

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こうして、一日に一句鑑賞し、思いついたように俳句を作る。
そんな生活に慣れました。

でも、まだまだ、その場の思いつきだけで推敲するところまで気分が高まりません。
そのときがきたら、そのときの話です。

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