あきオジの風景

写真、そして、俳句(もどき)
毎日更新しています。

本堂の読経つづき西瓜食う  あきオジ

2012-07-28 15:25:43 | 日記
紗の着物親鸞選ぶこともなし  あきオジ

再会の挨拶もなき帰郷かな  あきオジ

漢字並ぶ不思議が似合う時代なり  あきオジ

(現代俳句は難解な漢字が多く、表現にひっくり返しが多い、そして妙に神経質なのですね。ですから、「勉強のために」読むことはありますが「この路線を真似てみようか」と思うことはめったにありません。そして、うんざりして、「素人は素人のままでいいや」ということに落ち着いてしまいます。もちろん、高踏的な俳句を目指す人もいっぱいいるのでしょうが、私は選びません。そんな疲れてしまうようなことはいやです。俳句とはくしゃみがでたときのティッシュのようなものです。)

不安げも高慢になる親があり  あきオジ

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今日の朝日新聞に人生相談がありました。
回答者は美輪明宏でした。
質問は新聞社の担当者が適当に作り上げたものでしょう。

結婚して子が二人いるのですが
夫はゲイである。
その理由はさいきんたたない。
携帯にハートのマークがついたメールがある
子どもが携帯を操作したときに発見した。
離婚したい
慰謝料が100万程度とは安すぎる。

まあ、そんな内容。

美輪の回答を待つまでもなく
笑ってしまいました。

時代はいつもとんでもない人(男女を問わず)を生み出すのですね。
そして、その人は自分はまともな人だと思っている。
落語に登場する与太郎のようなものですね。

そういう私もそうかもしれませんね。

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不愉快な顔を隠すか盆踊り  あきオジ

2012-07-28 05:40:24 | 日記
神代植物公園の槿です。

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底の石動いて見ゆる清水哉  夏目漱石

二人して片足づつの清水哉  夏目漱石

市に入る花売憩ふ清水哉  夏目漱石

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ざっくりと切り裂く老婆の八十年  あきオジ

(老婆の西瓜切る爽快さがいいですね。)

小言さえ語らぬ老婆の里になり  あきオジ

語ることなき時代なるか里夏  あきオジ

しょうどよいころあいとなり里を出る  あきオジ

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盆休み
子らは好き勝手、
友達を渡り歩く
そして、いつか、言葉もなく、畑に出ていく老人の暮らしが象徴的ですね。

猛暑なりダリアだけが目立つ庭  あきオジ

2012-07-28 05:30:03 | 日記
神代植物公園ではダリアが咲いています。
場違いです。
周囲とは関係なく咲いています。
そんな花もあるのですね。

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山に大きな牛追いあげる朝靄  放哉

あすのお天気をしゃべる雀等と掃いてゐる  放哉

窓には朝風の鉢花  放哉

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放哉は酒での失敗の果て小豆島にたどり着き晩年は堂守として暮らします。
周囲に配慮してくださる人がおり
俳句の御縁があって名を知られるようになりましたが
それが支えになっていたかどうか分かりません。

ただ、句だけは一人で歩きだしています。

これからどのように評価されていくか
そんなことはどうでもいいことです。

放哉は句を作るから生きていた。
そんなことどうでもいいし
逆の言い方もあるでしょう。

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言葉にし自分を裏切る夏木立  あきオジ

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花をもつ老婆近づく地蔵尊  あきオジ

2012-07-28 05:13:55 | 日記
猛暑の中
何をしたらいいのか考えている。
そんなことどうでもいいのに
そう思ってしまう。

人生に意味などありはしないし
ないから意味を作るのだ。

そんなことを考えたりして
一日が終わるのですね。

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つまらないブログでも続けているから生活のアクセントになっている。
田舎で農業をしている人は
すべてが当たり前になっている。
それが都会生活者とは違っていることかもしれません。

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五輪のときだけ愛国者になっている。
サッカーの試合を見ていると
「臆さない」日本人を見出しますね。

これから始まる柔道選手は戦中の日本人のままですね。

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花並べ何かを隠す盆休み  あきオジ

記憶さえ消えていきます墓参り  あきオジ

蓮みれば平家の無残も夢の中  あきオジ

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夏の夜や崩れて明けし冷し物  芭蕉

旅人の心にも似よ椎の花  芭蕉

清滝の水くませてやところてん  芭蕉

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良寛を手元において一眠り  あきオジ

2012-07-27 06:06:01 | 日記
昭和記念公園です。
そろそろ写真もストックがありません。
撮りに出かけましょうかね。

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雷をそそれぬ者はおろかなり  良寛

酔臥の宿(やどり)はここか蓮の花  良寛

昼顔やどちらの露の情けやら  良寛

(俳句には、現実の生活をちょっとはずして、こんな世界もありますよ。そんな肩すかしの面白さがあるような気がします。)

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蜻蛉とぶ野にひろがりし懐かしさ  あきオジ

猛暑なりことばにならぬ朝になり  あきオジ

さくらんぼいじきたなく食べる子ら  あきオジ

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気合入れこれだとみせる百合があり  あきオジ

2012-07-27 05:47:11 | 日記
昭和記念公園の百合です。

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力こぶみせる背中も猛暑なり  あきオジ

この夏は野球応援それでいい  あきオジ

鎮座する白き桔梗に薄明かり  あきオジ

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朝顔や小兵衛の声が聞こえくる  あきオジ

(時代劇チャンネルで「剣客商売」を見ているかみさんは昼寝。)

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行く雲を寝てゐてみるや夏座敷  志太野坡

(俳句も時代の子なのですね。時代の雰囲気と形式をもっているのですね。現代の俳句はどのような形式と表現内容をもっているか、分かりませんが、次の世代でははっきり昭和平成のスタイルとして説明されるのでしょうね。)




よく寝るも血筋なるかありがたき  あきオジ

2012-07-26 06:20:48 | 日記

昭和記念公園です。
花を追い掛けるだけでは十分ではありません。
俳句を作っても不自由分です。

そんなことを思います。
きっと、絵を描いても同じでしょう。


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いまここで眺める景色に過去はなく  あきオジ

坊さんが語ればなぜかありがたき  あきオジ

読経するそれにも飽きて一眠り  あきオジ

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一つ脱いで後に負ひぬ衣がえ  松尾芭蕉

鼻の穴涼しく睡る女かな  日野草城

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世の中にまじらぬとはあらねどもひとり遊びぞ我はまされる  良寛

(今の時代、このような「ひとり遊び」「一人を楽しむ」ことが再評価されるのではないでしょうか。「孤老」と言われるから自ら「気の毒な老人」にはまっていくのではないかと思ったりしたりします。良寛や山頭火などの先達がいれば、けっこう、頑張れるかもしれません。)

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舞いあがりかけだしてゆく応援団   あきオジ

2012-07-26 06:09:41 | 日記
昭和記念公園の百合です。

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一句だけ作り続ける。
やっと、こんなことかと思うようになりました。
血圧を測るようなもので
気づかぬうちに自分の物語になっているのですね。

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読経する坊主がおいやる蜻蛉かな  あきオジ

こどくとはこんなものかと欠伸する  あきオジ

馬鹿にするでもなくて蓮が咲き  あきオジ

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夏の夜やのみを数へて明かしけり  良寛

涼しさを忘れまひずや今年竹  良寛

わが宿に連れて行きたし蓮に鳥  良寛

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猛暑になりそうです。
水泳もいいですが
写真を撮りに行きたいですね。

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気まぐれに買いし朝顔咲きました   あきオジ

2012-07-26 05:58:13 | 日記
昭和記念公園の蓮は終わりそうですね。
百合も終わります。

そうなると本格的な夏ですね。
向日葵の季節です。

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ひらがなの空になってあいうえお  あきオジ

かあさんとつぶやき夜のへちまかな  あきオジ

精一杯生きておつかれさん  あきオジ

だれもかれも旅の道連れごくろうさん  あきオジ

ほほえみを返し戸を閉める  あきオジ

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夕顔の花に冷つく枕かな  一茶

(あれこれ言っても一茶は芭蕉になりかたった。俳句にこだわり続けた生涯だったのですね。)

夕暮れのあごにつつ張る扇哉  一茶

秋の風一茶心に思ふやう  一茶

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