ヒバカリ(日計・日量・熇尾蛇・竹根蛇、
Hebius vibakari)は、爬虫綱有鱗目
ナミヘビ科ヒバカリ属に分類されるヘビ。
ヒバカリ属の模式種。
◆長谷川
歴史民俗学の講座を開きたい
と思います。しかし私には経済
に疲弊して研修室を借りる資金
もない現状です。ブログ開設を
しましたが読者1日に20人足ら
ずで宣伝の効果は全く無しです。
◆対談者
夏季に巾2mほどの農道を歩いて
ある小屋に到着しましたが道幅と
おなじ長さの青大将が道を塞い
で私道を直進できませんでした。
◆長谷川
巨大な蛇が巾「ハバ」を効かせて
路を塞ぐ事は「ハバカリ」と言います。
便所の事も「ハバカリ」とも言います。
古来蛇は日本人にとり霊力の対象
として畏怖されてきましたあの有名
な金印も蛇のデザインです。道の直
進を遮るモノは「ハバカリ」と言えます。
巾を利かす「ハバカリ」で世に巾ばかる。
蛇は邪悪退散させる僻邪「ヘキジヤ」
だと歴史民俗学的に私は解釈します。
日本神話に登場の天羽々斬(あめの
はばきり、あめのははきり)などの霊威
持つ宝剣もこの僻邪「ヘキジヤ」思想
の一種です。魏志倭人伝で高官が道
を通る場合一般人は道路脇の草むら
に平伏する習慣があったと記録されて
います。日本人いや東洋の人々にとり
貴人と対面した時に正面に対向する
事は非礼とされます。これは正中思想
といって高位高官の人の正面を直進
する行為「正面を切る」事は避ける事
が社会習慣とされて来ました。今でも
人の正面を会釈なく横切る事は非礼
に相当致します。幕末に薩摩藩士の
行列が横浜生麦を歩行していた時に
英人が騎馬馬上のママで大名行列の
前を通過してこれを薩摩藩士が切り捨
てる大事件生麦事件が発生しています。
これ文化と解釈の違いによるものです。
◆長谷川
従って蛇の様に蛇行した長大な刀剣
が古代王の墳墓を護る様に出土した
場合は蛇行剣が邪悪の悪霊を防ぐ為
の一種の守り刀の意味「避邪」思想と
言えます。近代においても死者とな
る胸元に守り刀を添える事はその習
慣が継承されている事を意味します
場合によって刀子なき場合は死者の
胸元にカミソリを置いて呪具の代用と
しての忌具の役割をする事もあります。
◆長谷川
富雄丸山古墳前方部ビイスタ
工法読み取れます。盾型銅鏡
も蛇行剣も中央線正中腺より
発掘されています。
◆一般者
奈良富雄丸山古墳前方部から
長大な蛇行剣(長さ237センチ)
が出土て大変な話題になってる。
要するに塚の前から出土した。
◆対談者
長谷川先生の名古屋信長公記
米原信長公記
何故ロングランが継続したか
その謎を解説致しますわよ!
◆長谷川
ふふふふ~信長が大切にした
名石が『蛇石』だった事です。
信長公記 安土御普請 より
爰に津田坊、大石 御山の麓まで寄せられ候と雖も、
蛇石と云う名石にて、勝れたる大石に候間、一切
に御山に上らず候。然る間、羽柴筑前・滝川左近・
惟住五郎左衛門、三人として、助勢一万余の人数を
以って、夜昼三日に上せらせ候。信長公 御巧みを
以って、輙 御天主へ上させられ、昼夜、山も谷も
動く計りに候ひキ。
◆対談者
そうそう長谷川先生が日本人の蛇
の民俗学と石の霊力の民俗学融合
させて安土城天主の蛇石を解説さ
れた時に私は私の頭のヒューズが
飛びました!バッシと電撃が来た!
何故蛇石と言うのか蛇石かを私は
即刻解かりました。電気が走った
古墳から蛇行剣が出た時も解った!
◆一般様
安土城の「蛇石」は未だに確定され
ていません。このと投稿を繰り返し
て読むと、盾、鏡、鏡石の様なる
扁平した大きな壁面を持っ大石と
思いますが?
◆長谷川
安土城の蛇石がどれかは明言しま
せん読者各自様で考察して下さい
安土城の蛇石が僻邪の為とすると
貴人たる信長の住む居館「天主」
の前面に存在した事になります。
◆長谷川
今回のお話で重要な事は貴人の
前を防ぐ霊力つまりは威信財
(いしんざい、英語: prestige goods)
という解釈が出来ているからです。
英語: prestigeは直訳すると前舞台
ですから富雄丸山古墳前方部から
出土している事に意義がありますね
貴人の前を塞ぐ霊力ある呪剣と言う
事になり実用刀剣よりも祭具の要素
があると私は考えます。もちろん私は
この剣は天羽々斬(あめのはばきり、
あめのははきり)等の呪具の一種と
考える事も可能かと雑学しますが?
被葬者とは薩摩隼人系かと想像も
◆質問者
中世日本では盾や鉾は呪具として
有職故実として伝承されています?
◆長谷川
勿論 威義物「いぎのもの」として伝承
されている事は誰もが知っている事。
◆一般者
さすがは國學院大學の学風です?
退屈になつて来ました動画見ます
◆長谷川
さて民俗学や考古学に対して城郭
に興味のある方は極端な忌避行為
を示されるのが現代の特徴です。
◆対談者
私は様々な知識を統合して歴史と
民俗学を考えたいと思いますが?
◆長谷川
そう簡単に行きません皆さん各自の
趣味や分野だけを勉強され総合は
欠落している。
◆対談者
だから日本最重要の城郭縄張要点
『ビイスタ工法』を平気で無視する訳
◆長谷川
さて民俗学が退屈ならば城郭の
話題に飛びます。中世の城郭で
霊山や信仰の対象とされた宗教
施設の巨岩の霊力を借りて敵を
退散させようとする立石や立岩
の発想があります。勿論神道に
は巨岩を信仰の対象とする形態
も存在致します。みんなと城郭を
見学したと時に必ず枡形虎口で
見学するのが「鏡岩」が好例です。
巨岩の霊力「避邪」の思想により
邪悪な敵襲を大事な城門攻撃か
ら呪術的に守ろうとする城の民俗
学とも言えます。城郭の鏡石写真。
◆長谷川
さて鏡に話題を戻します。隼人の盾
は大和では非常に有名です日本国
の城門には巾の広い鏡柱を使う事
が通例です。やはり壁面を構成して
敵を跳ね返す「避邪」思想が読取れ
ます。
◆長谷川
神社神道の場合、社の建物の正中
腺に鏡を設置して邪悪を退散させ
る神器として伝統的に使われます。
◆長谷川
さて今回の奈良富雄丸山古墳で
盾
鏡
の両者の避邪の思想を通底させる
銅鏡と盾の混合型遺物が発見され
た事は日本の古代の僻邪思想をも
証明する貴重な発見とも言えます。
滋賀民俗学会 長谷川博美