伊藤浩之の春夏秋冬

いわき市遠野町に住む市議会議員。市政や市議会、日常の活動などを紹介していきます。

新聞記者

2018年02月09日 | 読書
 新聞記者(望月衣塑子著、角川新書)を読みました。

 しばらく前に読み終えていたのですが、どんな思いで彼女が新聞記者を続けているか、その思いが良く伝わってきました。



 望月さんと言えば、官邸の記者会見で菅官房長官にズバズバ切り込んで、煙たがれるばかりか、ついには指名もなかなかしてもらえなくなった記者として知っている人も多いと思う。

 新聞記者の仕事は、発表されたものを書くだけでなく、しっかり取材をして権力が表に出したくない問題点をえぐっていくことが仕事と思っています。でもそれが発表物をそのまま書いているだけになっている負の側面が伝えられています。記者の側が権力側を忖度している。そんな実態になっているのかもしれません。

 そもそも東京新聞社会部の望月さんが、なぜ場違いの鑑定記者会見にいたのか。担当記者の代理として出席したのだといいますが、社会部で身に着けた徹底して取材するという、政治部に失われつつあるものを発揮できたのは、そんな事情があるようです。

 彼女が、こうした姿勢を身に着けることができたのは、先輩記者の影響というのもあるらしい。そして彼女が、この道に足を踏み出すきっかけを作ったのは、母親が与えた一冊の本と、父親の言葉だったようだ。親の子どもへの教育は大切だということですね。私らはきちんとできたのかな。

 望月記者にはこれからもがんばっていただきたい。


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