伊藤浩之の春夏秋冬

いわき市遠野町に住む元市議会議員。1960年生まれ。最近は遠野和紙に関わる話題が多し。気ままに更新中。

保存会が楮畑で草刈り・芽かき作業

2022年08月24日 | 遠野町・地域
 お盆を過ぎて以降、少しづつ暑さが落ち着いてきた感があったが、いざ、草刈り作業をするとやはり暑い。特に昨日の作業では、出だしが曇り空の下、涼しさを感じていたものの、2ヶ所目の畑に移動して作業を始めた頃から、太陽が出で直照りで暑さもアップした。作業途中で、頭がモワッとする感覚を覚えた。たぶん熱中症の前駆症状。そのまま長時間の作業になれば、たぶん熱中症で作業ができなくなってしまっていただろう。しかし、幸いに症状がひどくなる前に2ヶ所目の作業が終り、症状がひどくなることはなかった。

 この日の作業は、滝地区の中山、大平、曲藤、入遠野中野の畑だったが、無事に最後まで作業ができたことは幸いだった。最後の中野で作業終了後、冷たいスイカの差し入れがあった。うまかった。

 今日の作業は深山田(3ヶ所)、根岸川畑の楮畑をめぐった。幸い、昨日のように気分が悪くなることなく、最後まで作業ができた。

 しかし、両日とも汗だくで作業をしたことに違いはない。多少、暑さが和らいだからと言って、まだまだ油断はならない。
 この暑い中での作業に、福島県関係で3人が作業に加わってくれた。主に芽かき作業をしてくれた。最近の作業は、保存会、地域おこし協力隊、いわき市遠野支所の参加で、だいたい10人が作業をしている。半日ずつ2日間の作業で全ての畑を回る。すると、どうしても草刈りが主な作業になり、必要な芽かきの多くは残されてしまい、後の地域おこり協力隊の作業に回ってしまっている。

 県から作業に参加してくれたこの両日の作業では、全てやりきれたわけではないが、だいぶ芽かきの作業が進んだ。そう考えると、日常から15人程の参加があれば、作業の目的の草刈りも、芽かきも、十分に進めることができそうだ。保存会の次の到達目標ということになるだろうか。

 それにしても、畑の楮の枝は立派に育っていた。植え替えて1年目の畑は、やはり十分の生育力を持っていないようだが、それ以外の畑はずいぶん高く、ずいぶん太く枝が育っていた。




 脇芽も高い位置で伸びており、思いっきり背伸びをしたり、一苦労という感じだ。

 さて、楮畑の作業の目的は、皮の厚くて節や傷がなく、太い枝を育てることにある。芽かきもその1つの作業となるが、食害をもたらす害虫を対峙することも大切な作業だ。
 川畑の畑は、行く毎に「キボシカミキリムシ」を見かける。



 黒っぽい体に黄色の斑点をもち、顔を除けば愛らしい雰囲気はあるのだが、これが木に悪さをするらしい。木に卵を産み付けて、幼虫が木質部を食い荒して木を枯らす恐れがある他、成虫は枝の皮を食い荒らして皮の品質を落とす。それを防ぐために、見つけたら処分するしかない。

 ここではまだ見ていないのだが、散歩の途上で食害の深刻さを見ている。
 散歩途上にヒメコウゾがある。畑で育てている楮より華奢な感じなのだが、あちこちに枝を伸ばしている。これがカミキリムシに皮を食べ荒らされているのだ。




 こんな調子で皮を食べられたら、せっかく育った楮も台無しだ。
 虫はいつ来るか分からない。日常的な管理が何よりも大切そうだ。その点、日常的に管理をしてくれている協力隊員の努力に感謝したい。


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