<J-Castニュースより転載>
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震災後の住宅選びは「地盤」 液状化ない武蔵野」に人気
J-CASTニュース 5月15日(日)14時30分配信
東日本大震災後の影響で液状化現象を起こした東京湾岸エリアに代わって、武蔵野にあたる東京・立川市や国立市、国分寺市、埼玉県新座市などの東京・多摩地域周辺の住宅地が注目を集めはじめた。ロケーションがよいといわれた海沿いは埋立地なので、そこよりも地盤がしっかりした地域を選びたいということらしい。
また、マンションであれば、高層階より低層階。停電に弱いオール電化住宅が敬遠され、歩いて帰れるように職場との「距離」も近いほうがいいなど、震災時の「生活」を想定した住まい探しが広がっている。
■「もとはどんな土地だったか」を気にする
2011年3月11日の東日本大震災から、まもなく2か月。震災を機に、住宅選びの着眼点は大きく変わったようだ。ある大手不動産の関係者は「住宅の耐震性はもちろんだが、もとはどんな土地だったか、気にする人が増えた」という。内陸部でも、むかし沼や田んぼであっては地震が起こった際に液状化現象を引き起こす可能性が高い。
今回の震災でいえば、たとえば千葉県我孫子市や埼玉県久喜市などがその例だ。「同じ我孫子市内でも利根川に近い地域では液状化現象が激しかった」(我孫子市内のマンションの住人)。東京湾岸エリアを含め、液状化現象が深刻な地域は道路が陥没したり、家屋が傾いたり、ライフラインの復旧の遅れたりと、住民が震災前のように暮らすにはなお時間がかかりそうだ。
震災後の湾岸エリアの物件について、住宅ジャーナリストの櫻井幸雄氏は意外にも、「今ならやすく買えるだろうという読みから、買い注文は増えています」という。
しかし、売り手がほとんどいない。「今売れば、安く買い叩かれるのが明白なので売る気にならないといったところでしょう。そのため、中古市場は取引が成立しづらくなっています」と説明する。
湾岸エリアの住人らに、「安くても売りたい」「引越したい」という声がないわけではないが、「安くない買い物」だっただけに踏ん切りがつかないようだ。
■不動産価格は簡単に下がらない?
そうした中で、注目されているのが東京・多摩北部から埼玉県西部に広がる「武蔵野」エリアだ。武蔵野台地にあり、大きな河川もなく、新宿や池袋などの都心部へは30分程度で出られる。
前出の櫻井氏は、「武蔵野エリアは震災前から人気物件が多い地域でした。津波も液状化現象の心配もないですし、その人気が落ちていないということでしょう」と話す。
東京湾岸エリアをはじめ、当面、物件価格は値下りすると予測する向きは少なくない。しかし、一方で資材や重機、職人の不足から新規着工が滞っていて、2011年秋以降は供給不足が予測されるため、「価格は容易に下がらない」(住宅ジャーナリストの櫻井幸雄氏)との見方もある。
大手不動産会社は新規物件について「安易な値下げはしない」という。そのため、前出の櫻井氏は「現在売っている物件で、液状化現象が起きていない場所はむしろ狙い目といえます」と話している。
また、マンションであれば、高層階より低層階。停電に弱いオール電化住宅が敬遠され、歩いて帰れるように職場との「距離」も近いほうがいいなど、震災時の「生活」を想定した住まい探しが広がっている。
■「もとはどんな土地だったか」を気にする
2011年3月11日の東日本大震災から、まもなく2か月。震災を機に、住宅選びの着眼点は大きく変わったようだ。ある大手不動産の関係者は「住宅の耐震性はもちろんだが、もとはどんな土地だったか、気にする人が増えた」という。内陸部でも、むかし沼や田んぼであっては地震が起こった際に液状化現象を引き起こす可能性が高い。
今回の震災でいえば、たとえば千葉県我孫子市や埼玉県久喜市などがその例だ。「同じ我孫子市内でも利根川に近い地域では液状化現象が激しかった」(我孫子市内のマンションの住人)。東京湾岸エリアを含め、液状化現象が深刻な地域は道路が陥没したり、家屋が傾いたり、ライフラインの復旧の遅れたりと、住民が震災前のように暮らすにはなお時間がかかりそうだ。
震災後の湾岸エリアの物件について、住宅ジャーナリストの櫻井幸雄氏は意外にも、「今ならやすく買えるだろうという読みから、買い注文は増えています」という。
しかし、売り手がほとんどいない。「今売れば、安く買い叩かれるのが明白なので売る気にならないといったところでしょう。そのため、中古市場は取引が成立しづらくなっています」と説明する。
湾岸エリアの住人らに、「安くても売りたい」「引越したい」という声がないわけではないが、「安くない買い物」だっただけに踏ん切りがつかないようだ。
■不動産価格は簡単に下がらない?
そうした中で、注目されているのが東京・多摩北部から埼玉県西部に広がる「武蔵野」エリアだ。武蔵野台地にあり、大きな河川もなく、新宿や池袋などの都心部へは30分程度で出られる。
前出の櫻井氏は、「武蔵野エリアは震災前から人気物件が多い地域でした。津波も液状化現象の心配もないですし、その人気が落ちていないということでしょう」と話す。
東京湾岸エリアをはじめ、当面、物件価格は値下りすると予測する向きは少なくない。しかし、一方で資材や重機、職人の不足から新規着工が滞っていて、2011年秋以降は供給不足が予測されるため、「価格は容易に下がらない」(住宅ジャーナリストの櫻井幸雄氏)との見方もある。
大手不動産会社は新規物件について「安易な値下げはしない」という。そのため、前出の櫻井氏は「現在売っている物件で、液状化現象が起きていない場所はむしろ狙い目といえます」と話している。
<転載終わり>
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震災以来、人々の防災意識は多少高くなっているようです。東北・関東に住んでいる人は、震災の際には、震度5から7の揺れを経験していますので、ある程度身に沁みているのだと思います。私は今まであまり地震については意識が高くはありませんでしたが、3月11日に東京で震度5強を体験したので、さすがに懲りました。あれ以上の揺れは体験したくはないと思いました。
当日は自宅は震度5強でも、ほとんど被害がありませんでした。そこで地盤がどうなっているのか知りたいと思っていましたが、この記事にあるように、武蔵野には硬い岩盤があることが判りました。それであまり被害がなかったのかもしれません。新宿新都心も硬い岩盤があるため、高層ビルが建てられたそうですが、武蔵野にも硬い岩盤があるとは知りませんでした。そういう面では少し安心しましたが、かといって、手放しで喜ぶわけにはいきません。地面の下がどうなっているのかは、誰にも解りませんので。
25年くらい前に免震という技術が開発されましたが、最近は多くのビルで使われるようになってきました。一度免震装置を見たことがありますが、14階建てのビルの地下に、直径30cmくらいの鉛の柱がありました。その鉛の柱の上にビルが乗っているとのことです。地震が起きると、その鉛が熱を発し、曲がるために揺れを軽減することができるそうです。
そして最近では、断震という新しい技術が開発されたそうです。地震が発生したら、即建物がエアーで浮き上がるという信じがたいシステムです。家が浮き上がっているので、地震でいくら地面が揺れても、全く影響がないそうです。震度7でも、建物の揺れは0ということになります。そんな夢のようなシステムが既に発売になっているとのことです。びっくりです。