<藤原新也氏のブログより転載>
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<放射線量測定>
石垣島、南東部、白保崎
最小値 0.16マイクロシーベルト(以下マイクロシーベルト略)
最大値 0.37
よく見かける値 0.16~0.20
地面と空間線量 差異ナシ
石垣島北部 伊土名
最小値 0.13
最大値 0.30
よく見かける値 0.18~0.23
三箇所で測定も同様の値。
石垣島 港外
最小値 0.02
最大値 0.25
よく見かける値 0.13~0.16
那覇空港外
最小値 0.11
最大値 0.27
よく見かける値 0.16~0.18
先週、佐賀において私が先年撮った写真集の表紙を飾った森君の結婚式があった。 結婚した二人が石垣島に新婚旅行に行くというので旦那(九州大学の理工系)に線量計を持たせ、報告してもらった数字が以上の通りである。
5月6日曇り
放射線測定
場所神戸空港
最小値0.18
最大値0.53
よく見かける値0.27~0.34
空中測定
0.18~0.32までくらいで、変化が激しい
5月6日曇り
放射線測定
場所兵庫県加古川市(駐車場)
最小値0.18
最大値0.62
よく見かける値0.25~0.39
地面測定
空間線量にしろ地面線量にしろ神戸や兵庫での最大値0.53~0.62という数値は私が日ごろ東京で計っている数値よりもやや高めというのに多少驚きを禁じえない。
<転載終わり>
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先週の25日、26日には高島ヤス先生と一緒に四国の高松市に行ってきました。高松から車で30分くらい行った志度というところに、ひふみ農園の候補地があるということで、行ってみました。
海の近くの高台で、とても開放感のある良いところでしたが、高島ヤス先生がガイガーカウンターで計測すると、0.15~0.16μSvでした。私たちが住んでいる東京の三多摩地区は0.12μSvですので、福島原発から600Kmくらい離れている高松なら、0.08μSv以下だろうと予想していただけに、結構高い数値に一同ビックリでした。「福島から600Kmも離れているのに、何でこんなに高いんだろう?」と、みんな合点がいかない感じでした。
そして、26日に高松空港でヤス先生とお茶を飲んでいた時に、「高松が0.15~0.16μSvなら、もう沖縄しか安全な場所はないですね」、などと二人で話してましたが、まさか、那覇空港の最大値が0.27μSvというのは、一体どう考えればいいのでしょう。
最大値と最小値の数値が離れすぎていますので、この数値自体が正確でない可能性もありますが、『神戸や兵庫での最大値0.53~0.62という数値は私が日ごろ東京で計っている数値よりもやや高めというのに多少驚きを禁じえない。』とありますように、東京より高いということのようです。
ガイガーカウンターのメーカーの種類により、若干数値に高低がありますが、東京よりも高めと言ってますので、兵庫県は東京よりやや高いということが言えると思います。もしこの数値が関西全地域で同様の数値であるならば、関西に避難した人は、かえって多くの放射能を毎日浴びているということになります。避難先が東京より放射能が高いのであれば、避難しない方がよいということになります。
これは一体どういうことなのでしょうか?もっと多くの地点での計測データが必要だとは思いますが、福島原発の80km圏内くらいは放射能汚染されたに違いないとしても、もしかしたら東京も神戸も那覇もそれほど放射能汚染はされていないのではないでしょうか。
つまり、福島原発事故の前から、福島を除いて、日本全国は放射能に汚染されていた可能性がないとは言えないようにも思います。チェルノブイリの大事故やアメリカ、中国、インドなどの核実験の際に出された放射能で、日本列島は数十年前から充分汚染されていたのかも知れません。そうでもないと、沖縄や神戸が東京より数値が高いということの証明ができません。他に何か原因があるのでしょうか。
本格的に全国の放射能を測定すべきときではないでしょうか。もっと多くのデータがあれば、真実が見えてくると思います。